はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

岸田、四半期開示やめるってよ。

市場に冷たいと評判の首相から飛び出ました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB154460V11C21A1000000/

 

四半期開示が導入される時からの議論だけど、ずっと消えては浮かんでいる。

大雑把に言うと四半期開示の長所は、適時性で投資家の年度予測に役に立つこと。

逆に短所投資判断が近視眼的に陥りがち(ひいては経営者も短期目線)となり、開示回数が増えるだけ作業負担が増すこと。

 

リンク記事を読むとわかりますが、欧州は義務廃止、米国は義務。

いかにもですが各国の考えが色濃く出ます。

ただ欧州も大半が任意で開示してます。

 

ここからは個人的な意見です。

まず作業負担だけど、四半期開示がなくなってもそこまで楽にならない。

会社の内部統制によるけど、経営陣が足下の状況を把握するために、月次なり四半期の成績は取りまとめるからデータは集めているのが大半ではないか。

あとは外部開示用にデータ作り変えたり、資料を作ったりするだけで、四半期報告書を見ればわかるけど量は年度より少ない。

監査側も売上などのフローは積み重ねのため、都度見ていく必要があるので会社とコミュニケーションを取る。

そして四半期「レビュー」であるために手続きも少なく済む。

 

そもそも投資家、特に一般投資家から四半期開示に多大なコストをかけてまで、詳細な情報を求めないコンセンサスは取られている。

僕も財務諸表と1株あたり情報があれば我慢できるかな。

経営成績のコメントが(しっかり)あればよし。

 

作業負担はみんなの合意があって、元々減ってるからそこまで減らない。

むしろ開示がないと投資家にそっぽ向かれるから任意で出すところが多いと思うよ。

監査人も数字が外に出る以上義務ではないけどチェックはするだろうし…

 

ぶっちゃけ四半期開示を廃止する代わりに、非財務情報の充実してよねと言ってる気がする。

ESGやサスティナビリティが最近のトレンドだけど確かに大事。

 

大事だけど中身がない内容が出てくるんじゃないかってすごい不安。

変なこと書けないから攻められないし、同業他社がどうするかと横目で見たり、どうしても守りに入りがちになる。

それこそ任意なり裁量を残してもいいと思う。

 

僕の結論をまとめると、気候変動の開示とか好きにやって欲しいけど、ビジネスの進捗なり理解に資する情報はもっとわかりやすく詳しく適時に欲しい。

決算短信だけあればいいよ。

まあ機関投資家相手にすると無視できない流れなのかもね。

<a href="https://blogmura.com/ranking/in?p_cid=11133929" target="_blank"><img src="https://b.blogmura.com/88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="ブログランキングにほんブログ村へ" />にほんブログ村</a>