はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

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ゾーン~「勝つ」相場心理学入門~第11章「トレーダー的思考」

最後の11章「トレーダー的思考

お金がじゃぶじゃぶ入ってくる「ゾーン」状態の思考とは、次の3段階で成長していきます。
機械的段階、②主観的段階、③直観的段階

トレーダー的思考

機械的段階

機械的段階は、本著での核である、期待値的な考え方で一貫して機械的にトレードすれば、トータルで利益が出ると信じる心理状態を指します。

損切したくない、利食い早すぎた、欲張って利食いが遅れたなどの失敗がなく、非情なマシーンとして売買を行うのです。

それにはしっかりした売買ルールが必要となりますが、それは後述で説明されています。

②主観的段階

②主観的段階にて、機械から人間へと進化していきます。
マーケット動向の本質について、今まで学んできたことを利用して、自分のしたいことが何でもできます

ただここでも自己評価が未解決のために問題が生じる恐れがあります。

例えば掛け金が増すと冷静になれないといった、ミスを犯す可能性を常に注意しておく必要はあります。

③直観的段階

そして③直観的段階では、ある意味「無」です。

マーケット情報に直観で効果的に察して反応できると考えられる心理状態になります。


自己観察

一貫した姿勢を身につけるには、
当たり前ですが、自分の思想・発言・行動に気を付けます。

自己啓発の基本のキですが、大事なのはミスについての自分の考え方を把握することです。

事前対応がベストでありますが、事後対応をどのようにしているかを観察できなければ、いつまでたってもミスをして後悔するわけです。

ミスを受け入れられない場合、成功からは遠ざかります。
失敗から学ぶという言葉はどこでも大事です。

自己規律の役割

前回の課題であった「自己規律」。

自己規律の定義は、自分の目的や願望が、心の環境にあるほかの構成要素(信念)と矛盾しているとき、(最大限の)集中力をその目標や願望の対象に再度方向付ける心理テクニックです。

必要なことは目的に沿った経験です
知らなきゃ、経験しなきゃ目標は見えてこない。

具体的で明確な小さな目標を立て、激烈な熱意をもって、正しく学び試行し、成功体験を積み重ねることで、自信がつき理想に近づくと私は理解しました。


一貫性の信念を確立する

本著の肝となる部分は「トータルで必ず勝つ」である。
この一貫性の7つの原理は以下のとおりである。

  1. 私は自分の優位性を客観的に確認している。
  2. 私はすべてのトレードでリスクを前もって決めている。
  3. 私は完璧にリスクを受け入れている。あるいはトレードを見切ることをいとわない。
  4. 私は疑念も躊躇もなく自分の優位性に従う。
  5. 私はマーケットが可能にしてくれた勝ちトレードから利益をつかみ取る。
  6. 私はミスを犯すことへの自分の対応を継続的に監視している。
  7. 私はこうした一貫した成功の原理の絶対的必要性を理解している。したがって決してそれを破らない。

この本のエッセンスが詰まった7つの原理です。


売買演習ーカジノ的優位性を用いたトレード法を習得する

最後に演習として、トレードを単純な確率(数字)のゲームにすぎないという、期待値的な考え方を身に着けるために、実際にトレードしてみようというものです。

マーケットの設定から、インアウトのタイミング、利食い損切りの目安を決め、システム検証を行います。

これはフォワードテストをしてもバックテストでもよいと思います。

予想勝敗率(や運用成績)が優れていれば、実際にトレードを行います。
このとき必ずルールに従うことが大事です。

どう考えても無理だと思っても手出し無用。
このトレーニングはあくまで、期待値で勝つ経験を積むためなので、戦術を途中で変えたら確率のゲームではなくなってしまいます。

丁半博打と決めたらひたすら丁半なのです。

サンプル件数は最低20件以上とのことなので、実際にお金をかけるか、または損失を抑えるかは人それぞれだと思います。

この演習ではあくまでトレーニングが目的で、利益は二の次のため(もちろん勝つためのトレーニングだが)ルールの策定に時間をかけるより、実際に行動してみることが大事です。

リスクを負う分だけ真剣度が増すので、これは時間とお金との兼ね合いで相談するといいと思います。


次回に書評をまとめたいと思います。
gyatuby.hatenablog.com

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