人によって必要な個所が変わってきます。
自分が成功して自信があるなら最終章だけでいいかもしれませんし、トレードに傷を負っているならば、最初から読んだほうがいいです。
ところどころにエッセンスもあるので、やはり一読するのがおすすめですが、それは他の本や雑誌などで代替可能です。
この本の魅力を一つ挙げるならば、ルールに基づいて投資する経験の大切さを指摘している点にあると思います。
「トータルで勝つ」という、期待値的な考え方を身に着けるうえで、やはり勝てるという確信、そのための経験を積むことを求めています。
私はやってみなはれの精神で、新しい手法を試してみるクチでしたが、しっかりテストしてから臨んでいないので、精神面で損切りや利食いがうまくいかなかったこともありました。
この本に出会って、検証の大切さに改めて気づかされました。
具体的にどのように検証したらいいか、短くまとめてくれているのもよかったです。
マイナス点を挙げると、表現が冗長で読みにくいこと。
簡単な本ではないからサクサク読めるものでもありませんが、内容が難しいから読めないのではなく、例えや表現がわかりにくくて読めない。
この点は次著で改善されているとのことなので期待したい。
投資家心理をテーマに振り返るには良著で、期待値的な考え方を身に着けることができます。
この考え方が心に根付くと、損切りが怖くて塩漬けになることも、利食いが早すぎて儲け損ねたと悔しがることもなくなるでしょう。
Amazonの読み放題にも入っているので、無料期間等があるのであれば、
まずは手に取ってみてはいかがでしょうか。