本日も、CAN-SLIMの「I:機関投資家による保有」の続きです。
とくに直近に株数を増やしているのであれば、当面の保有が保証されます。
他方で、過剰に保有されてしまうと将来の売り圧力となってしまいます。
- 前回の記事
- 直近の四半期に機関投資家が買った株に注目する
- 機関投資家による「過剰保有」に注意
- 難攻不落の成長株でさえいずれは天井を打つ
- 機関投資家による保有は市場の流動性を意味する
- まとめ
- 投資チェックリスト(前回を含む)
- おわりに
前回の記事
直近の四半期に機関投資家が買った株に注目する
よって新規で購入された銘柄については、個人は安心して買うことができるわけです。
銘柄情報は、モーニングスターもしくはファンドのサイトに掲載されている、報告書に記載されています。
検索の仕方については、下記記事を参考にしてみてください。
gyatuby.hatenablog.com
また機関投資家は運用規模の大きさから、停滞株も購入せざるを得ません。
私たちは機関投資家が購入した銘柄が、主導銘柄か否かを見極めましょう。
主導銘柄を見つけるためには、上手に運用されている投資信託の投資戦略を学ぶことも大切です。
市場で成功しているその手法を理解するには、目論見書を見ます。
目論見書には、投資哲学や投資手法、そして組入れた銘柄の種類やその成績なども知ることができます。
とはいえサラッと書いてあるので、特に身構えなくて平気です。
機関投資家による「過剰保有」に注意
これは上向く余地が少ない需要と、膨大な供給で説明できます。
この需要と供給の不均衡は、特に弱気相場入りすると株価に影響を与えます。
値を上げている一部の成長企業は過剰保有されていると、無数のファンドは株価が下がったとたんに一斉にその株を売ることになります。
したがって、機関投資家の動きには十分注意しましょう。
難攻不落の成長株でさえいずれは天井を打つ
- 人気を集めている銘柄や、株価が下がり、アナリストが買いを勧めた銘柄だからといって、それに惑わされてはならない。
株価は需要と供給で成り立つため、どんな株式でもいずれ天井を打ちます。
腕利きの投資家ならば、マーケットにおいて絶対安全という概念はなく、必ず勝てるなんてことはあり得ないと心得ています。
むしろ確信を得ようと証拠を集めていると、チャンスが逃げてしまうことにもなりかねません。
機関投資家による保有は市場の流動性を意味する
1日中まったく売買が成立しない銘柄は存在します。
これは機関投資家が買わないために、弱気相場で逃げようとしてもなかなか買い手がつかないためです。
これは株式以外の運用資産にもいえます。
たとえば不動産は流動性が高いとは言えず、急遽現金が欲しいとなると足元を見られることがあり得ます。
株式のメリットは、手軽で手数料が安く、そして流動性が高いこと。
そういった意味で、株式は素晴らしい運用資産です。
まとめ
投資チェックリスト(前回を含む)
おわりに
長い物には巻かれろ。
個人投資家は逆張りのポジションを取ることが多いですが、機関投資家の買いに沿う順張りのほうが、リスクが小さく期待値的にも勝ります。
膨大な買いが支えているのでとても明白ですからね。
次回はそんな需給を見極めるために、マーケットの動向について扱います。
強気相場か弱気相場か、そして転換のシグナルは何か。
とても明確に示している点が、この本の優れている理由の一つです。
お楽しみに。
gyatuby.hatenablog.com