デイトレードするときはもちろん、あらゆる取引を行う上で重要になる5つの知識を中心に読んでいきます。
名作と呼ばれる本では、必ずと言っていいほど何かしら触れるものですが、改めて心に刻んでおきましょう。
テープ解読者の資質
- 以上、テープ解読者の理想像について一般的な形で述べてきたが、ここでその必須の資質をいくつか考えてみよう。
ポジションを持ち越さない、平均的に利益を積み上げる、騒音に惑わされないといった内容について以前に説明がありましたが、改めて学んでいきましょう。
1.精神的自立
- まず、テープ解読者はあくまで自立していなくてはならない。
- 他人の判断を当てにするような依存的な人は、無数の外部要因に動かされてしまう。
テープ解読者の資質として、2つの要素が示されています。
1つ目は、投資家としての自立です。
他人の判断や意見に振り回される人は、不安要素がありすぎてトレードに集中できません。
恐らく安心が得られるまで動くことができずに、ためらいが生まれるでしょう。
もしくは外部の情報で失敗した場合には、自分ではなく他人を責めて時間を無駄にするかもしれません。
本来であれば、「こういう事実や材料があるから、こういう方針を取る必要があるので、ある具体的な行動をとろう」と、大事な局面で適切に”自分ひとりで”判断を下すことができるようにならなくてはなりません。
2.独自に判断できる
- 次に、テープ解読者は取引の専門的手法に習熟し、株価を動かすどんな細かな出来事もきちんと評価できるようになる必要がある。
2つ目は、こうした必要な知識や判断力を養うことです。
会社のファンダメンタルは、知らないよりかは知っておいたほうがマシです。
また、相場知識や相場操縦の手法についても知る必要になるでしょう。
ニュースやうわさの影響度を独自に推し量ることは大事な要素です。
またどのタイミングで参入するか、裏で動いている需給を推測したり、いつ手仕舞いすべきかについても、見極めることができなくてはなりません。
5つの相場の知識
- いろいろなスイングを研究し、相場全体や様々な銘柄について現在の位置をつかめるようになること
- 株価を見て、その本質的な強さや弱さを見極められること
- 相場の動きの基本や論理について理解することも必要である。
- 相場の転換点を見抜くこと
- 心の目で立ち合いの推移を見てとること
テープ解読者に必要な相場の5つの知識。
たった5つ、されど5つです。
本書を読み進めるのはもちろん、優れた投資本を何冊か読んで初めて、本当の意味が分かるようになるでしょう。
そこでやっと投資家としてのスタート地点に立てるのだと、私は勝手に思っています。
知識を知らずして相場と戦うことはできません。
当ブログでもこの5つの知識について、投資本を通じて共有できればと思っています。
まとめ
おわりに
静かで平和で孤独な日曜日
『ノルウェイの森』で見るこのフレーズが好きで、トレードに臨むときはよく思い出しています。
結局頼れるのは自分だけです。
もちろん誰かとコミュニケーションをとることは人間生活で欠かせないものでしょうし、書籍といった何かから学ぶことは血や肉となるでしょう。
しかし、本当に学ぶべきことは実は少ないのです。
本書で出てくるたった5つの知識。
これから多く出てくるので、見逃さず何度も読んでください。
それが骨となり、肉は自分の経験で補えるはずです。
問題なのは周囲の雑音だけです。
悲しいかな、師匠と呼びたい存在ほど縁がないものです。