チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。
古いチャートは自力で生成できなかったため、お手数ですが本書を片手に読んで頂ければと思います。
銘柄選択の極意(再掲)
チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。
銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を得ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。
必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。
チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高、移動平均線とシンプルです。
わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはないでしょう。
オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。
アメリカン・フォトコピー・イクイップメント(1958年)
古い会社にもなると、ウィキペディアで調べるにも限界がありますね。
1958年では、画期的な複写機が業界全体を引き上げました。
第2ベース
これもカップウィズハンドルと見た方がいいでしょうか。
ブレイクアウト時の出来高が10週平均よりも小さいため、買うのに迷いが生じたかもしれません。
こういう時も買った方がいいのだろうか、今後のチャートにも注目したいです。
チャネルライン
上方トレンドラインからギアをさらに上げて上昇したタイミング(クライマックストップ)で売る際には、チャネルラインを引くとわかりやすくなります。
チャネルラインは、過去4〜5ヶ月の間に付けた3つの安値同士をつないだ線と高値同士をつないだ平行線を指します。
トレンドラインを引くのは、思ったより簡単ではありません。
そのため何本か線を引いて有力なものを探すやり方が、最初は練習になるかもしれません。
なお3対1の株式分割が行われてたことも、クライマックストップのサインとなりました。
フェアチャイルド・カメラ&インスツルメンツ(1959年)
- 73週間で582%上昇
- 1957年に子会社であるフェアチャイルド・セミコンダクターがプレーナープロセスという新たな技術を開発し、シリコントランジスターの大量生産が可能になった。
- 数年もしないうちにプレーナー技術を活用して世界初のシリコンを使った集積回路を作り上げた
ハイテク関連は、新しい製品が収益に貢献することが多いです。
フェアチャイルドではきれいなチャートを描いているので勉強になります。
第1ベース
ベース前で上昇トレンドを描いていると成功率が上がりますが、その時には出来高も増えているとなお良いでしょう。
比較的短い期間でカップウィズハンドルが出来上がっていますが、それだけ上昇の勢いが強いことを示しています。
本日の気づき
- ベース前の上昇トレンドで出来高が30%増えることが買いの条件
おわりに
今回のチャート例は、基本からは少し外れるものだったように思います。
しかしチャートは、無数のトレーダーたちの判断の結果を表したものにすぎません。
ゆえに、毎度わかりやすい買い場が現れるわけではないのです。
チャート分析を無駄だと切り捨てるのは簡単です。
ほかに代わりがあるというのであれば、それは預言書なのかもしれませんね。