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オニールの成長株発掘法第1章12~チャート100本ノック27~28本目

チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。

古いチャートは自力で生成できなかったため、お手数ですが本書を片手に読んで頂ければと思います。

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銘柄選択の極意(再掲)

  • 本書では、チャートからどこで買えばよいのかだけでなく、売りのサインの読み取り方も伝授している。
  • 成功するためには、歴史によって実証された信頼性のある買いと売りの規則性を学ぶ必要があるのだ。
  • 時代にかかわらず幾度も繰り返される特定のチャートパターンがあることに気がつくだろう。
  • 売り上げ、収益率、ROE(株主資本利益率)のそれぞれが大幅に上昇している銘柄を見つけること
  • そして、機関投資家による買い集めを示している強いチャートパターンを見つけること
  • この両方ができれば、読者諸君の銘柄選択及び売買タイミングが大幅に改善されることにつながるのだ。

チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。


銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を得ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。

必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。


チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高移動平均線シンプルです。

わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはないでしょう。


オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。



アメリカン・フォトコピー・イクイップメント(1958年)

古い会社にもなると、ウィキペディアで調べるにも限界がありますね。

1958年では、画期的な複写機が業界全体を引き上げました。



第1ベース

ベース形成前に上昇トレンドとなっているのは良い兆候になります。

取っ手部分の安値で出来高が減少している点にも注目しましょう。

上昇トレンドにおいては、株価が上昇する時に出来高が大きく、逆に下落する際には出来高は小さくなるのが基本になります。

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第2ベース

これもカップウィズハンドルと見た方がいいでしょうか。

ブレイクアウト時の出来高が10週平均よりも小さいため、買うのに迷いが生じたかもしれません。

こういう時も買った方がいいのだろうか、今後のチャートにも注目したいです。



チャネルライン

  • 3対1の過剰な株式分割で天井を付けた
  • 1961年の売りは2003年10月にチャネルラインの上を抜けて61ドルで売ったAmazonの前例となった。
  • Amazon株はその後、3年間で25ドルまで下落し、2007年に新たなベースを作った

上方トレンドラインからギアをさらに上げて上昇したタイミング(クライマックストップ)で売る際には、チャネルラインを引くとわかりやすくなります。

チャネルラインは、過去4〜5ヶ月の間に付けた3つの安値同士をつないだ線と高値同士をつないだ平行線を指します。


トレンドラインを引くのは、思ったより簡単ではありません。

そのため何本か線を引いて有力なものを探すやり方が、最初は練習になるかもしれません。


なお3対1の株式分割が行われてたことも、クライマックストップのサインとなりました。

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フェアチャイルド・カメラ&インスツルメンツ(1959年)

  • 73週間で582%上昇
  • 1957年に子会社であるフェアチャイルド・セミコンダクターがプレーナープロセスという新たな技術を開発し、シリコントランジスターの大量生産が可能になった。
  • 数年もしないうちにプレーナー技術を活用して世界初のシリコンを使った集積回路を作り上げた

ハイテク関連は、新しい製品が収益に貢献することが多いです。

フェアチャイルドではきれいなチャートを描いているので勉強になります。



第1ベース

ベース前で上昇トレンドを描いていると成功率が上がりますが、その時には出来高も増えているとなお良いでしょう。

比較的短い期間でカップウィズハンドルが出来上がっていますが、それだけ上昇の勢いが強いことを示しています。

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上昇トレンド

10週移動平均線が上向いている時は、押しからの反発で増し玉していきましょう。

私の理解では、増し玉は通常の買いに比べて数量が小さい場合を指していると考えています。




第2ベース

やや取っ手部分が下にありますが、終値がほぼ変わっていないことに注目しましょう。

移動平均線が上向きに変わったタイミングも後押しとなったはずです。



本日の気づき

  1. ベース前の上昇トレンドで出来高が30%増えることが買いの条件

おわりに

今回のチャート例は、基本からは少し外れるものだったように思います。

しかしチャートは、無数のトレーダーたちの判断の結果を表したものにすぎません。

ゆえに、毎度わかりやすい買い場が現れるわけではないのです。


チャート分析を無駄だと切り捨てるのは簡単です。

ほかに代わりがあるというのであれば、それは預言書なのかもしれませんね。

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