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オニールの成長株発掘法第1章16~チャート100本ノック35~36本目

チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。

古いチャートは自力で出力できなかったため、本書を片手に読んで頂ければと思います。

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銘柄選択の極意(再掲)

  • 本書では、チャートからどこで買えばよいのかだけでなく、売りのサインの読み取り方も伝授している。
  • 成功するためには、歴史によって実証された信頼性のある買いと売りの規則性を学ぶ必要があるのだ。
  • 時代にかかわらず幾度も繰り返される特定のチャートパターンがあることに気がつくだろう。
  • 売り上げ、収益率、ROE(株主資本利益率)のそれぞれが大幅に上昇している銘柄を見つけること
  • そして、機関投資家による買い集めを示している強いチャートパターンを見つけること
  • この両方ができれば、読者諸君の銘柄選択及び売買タイミングが大幅に改善されることにつながるのだ。

チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。

銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を得ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。

必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。


チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高移動平均線とシンプルです。

わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはないでしょう。


オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。



シモンズ・プレシジョン(1965年)(cf.P158,163)

  • 38週間で672%上昇
  • 新製品のコンピューターが宇宙計画で採用された
  • ベース形成前に出来高増加

ハイテク関連はリスクも大きいですが、得られるリターンも大きいものになります。

シモンズは新製品のコンピューターに採用されるなど、大躍進を見せました。



第1ベース

ベースの形成前に上昇トレンドを描いている(それも出来高増加を伴っている)のは、素晴らしい兆候です。

カップの底はかなり調整で下げていますが、ベースの形もきれいなカップウィズハンドルです。

株を買うのもそこまで抵抗はなかったはずです。

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第2ベース

  • 上昇後に現れる狭いフラッグ
  • シモンズの上昇後に現れる狭いフラッグの先例となったのは、1964年のロリンズと1963年のシンテックスだった
  • 株価が4~8週間で100%以上上昇して、3~5週間横ばいになり10~25%以上は下落しないのが特徴
  • ブレイクアウト時に出来高増加、買い

1965年も強気相場の最中でした。

シモンズもベースを抜けてから急上昇してから、狭い上昇フラッグが現れます。


上昇フラッグを見分けるコツは、いくつかの例を知ることでしょう。

1963年〜1965年にかけては、見本となるベースパターンがいくつも現れています。

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第3ベース

  • 上昇ベースは3回押したが、それぞれA,B、Cと安値を切り上げていった
  • ブレイクアウト時に出来高増加、買い

上昇ベースのブレイクアウトで買うよりも、10週移動平均線への押しからの反発で増し玉することの方がよく見かけます。

しかし、上昇ベースで買い逃せば乗り遅れる事例はたしかに存在しますので、抜け目なくピボットポイントを監視する必要があります。


本書では買いのみ示していますが、点Bでの増し玉も検討の余地があると思います。

ただし出来高は10週平均出来高を下回るので、人によっては判断に迷いが出るかもしれません。

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クライマックストップ

  • クライマックストップでの売り
  • 3対1の株式分割

上昇トレンドに乗ったあとに、さらにギアを上げて4週連続で急上昇します。

それも週の値幅が過去最大に広がっているのもポイントです。

おそらく1日の値幅も過去最大だったでしょう。


さらに3対1の株式分割も、クライマックストップを後押しします。

翌週には上髭をつけて、平均出来高を上回る出来高を伴って下落したことも、売りの後押しになったかもしれません。

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モノグラム・インダストリーズ(1966年)(cf.P163)

最初は数ドルの低位株ですが、増益率が上昇するうちに大化け銘柄となりました。

なお本書のチャートは株式分割を反映したものになっていますので、実際に買うタイミングでは低位株から脱出していました。
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第1ベース

ダブルボトムに近いですが、具体的なパターンに当てはめるのは難しいです。

ベースは揉み合い期間を指すので、わからない時は気にせずベースの高値を目安にするといいかもしれません。

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第2ベース

株価の収束が見られ、10週移動平均線へ押しています。

本書では(スクエア)ベースからのブレイクアウトで買っていますが、10週移動平均線から反発したタイミングで増し玉すると、少し早く買うことができました。

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第3ベース

  • 3回の押しがそれぞれ前の押しよりも上で下げ止まり、その後高値を切り上げる
  • 1966年のシモンズ同様の上昇ベース
  • ブレイクアウト時に出来高増加、買い

シモンズに続いて上昇ベースが見られます。

これを機会に、上昇ベースでのブレイクアウトによる買いをマスターしましょう。


押しも含めると買うチャンスはいくつか存在します。

ブレイクアウトで買うのがベターであれば、押しでも買えればベストといえるでしょう。

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第4ベース

ベースの回数が重なるとブレイクアウトに失敗する確率は高まりますが、モノグラムにはまだ上昇に勢いがありました。

またカップ部分がダブルボトムとなっており、少し不明瞭になっています。


それでもモノグラムブレイクアウトに成功します。

例外はつきもの、試してみなければ結果はわからないということでしょうね。

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クライマックストップ

  • 3対1の株式分割
  • クライマックストップでの売り

4週間急上昇してクライマックストップをつけました。

モノグラムでは売り抜け(ディストリビューション)が、4週目の急上昇の後にみられます。


3対1の株式分割も、クライマックストップを警戒する材料になったはずです。

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まとめ

  1. 上昇後に現れる狭いフラッグは、株価が4~8週間で100%以上上昇して、3~5週間横ばいになり10~25%以上は下落しないのが特徴
  2. 上昇ベースでは押しでの増し玉だけでなく、ブレイクアウトの買いも狙う

おわりに

日銀による事実上の利上げは、まさに寝耳に水でしたね。

昼休憩に速報が流れたため、午後の株価は急落。特に成長株は悲惨な状況でした。

売り抜け日の観点からは、そろそろ弱気相場に転じると見ていたので、泣く泣くポジションを減らしました。


しかし翌日は持ち株は戻るんですよ…

何が起こるかわからないし、あり得ないなんてことはないんですよね。

こういう時のために、全部ではなく一部だけにとどめる戦略は、私には性に合っているのかもしれません。

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