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オニールの成長株発掘法第1章18~チャート100本ノック39~40本目

チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。

古いチャートは自力で出力できなかったため、本書を片手に読んで頂ければと思います。

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銘柄選択の極意(再掲)

  • 本書では、チャートからどこで買えばよいのかだけでなく、売りのサインの読み取り方も伝授している。
  • 成功するためには、歴史によって実証された信頼性のある買いと売りの規則性を学ぶ必要があるのだ。
  • 時代にかかわらず幾度も繰り返される特定のチャートパターンがあることに気がつくだろう。
  • 売り上げ、収益率、ROE(株主資本利益率)のそれぞれが大幅に上昇している銘柄を見つけること
  • そして、機関投資家による買い集めを示している強いチャートパターンを見つけること
  • この両方ができれば、読者諸君の銘柄選択及び売買タイミングが大幅に改善されることにつながるのだ。

チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。

銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を得ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。

必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。


チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高移動平均線とシンプルです。

わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはないでしょう。


オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。



マテル(1967年)

マテル

  • 66週間で441%上昇
  • 全米最大の玩具製造会社

現在も存在する世界的な玩具メーカーです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/マテル

下降トレンドが続きましたが、収益が改善するにつれて上昇トレンドに転じました。



第1ベース

チャートパターンはダブルボトムに近い形ですが、そのピボットポイントより早い、10週移動平均線への押しからの反発で買っています。

移動平均線がやや上向きだったのも後押ししたのでしょう。


もちろんダブルボトムと見て出来高が大商いを伴って、ブレイクアウトしたタイミングで買ってもうまく行きました。

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第2ベース

  • S&P500が中期的な調整をする中、10週にわたる取っ手なしカップ
  • 10週移動平均線への押し、買い

こちらも10週移動平均線の押しからの反発で買っています。

しかし移動平均線はやや下向きを示しています。


このように本書では、しばしば移動平均線の押しで株を買ったり増し玉します。

もちろん日足チャートでも確認する必要がありますが、買うチャンスは意外にも多くあります。


もし取っ手なしカップのピボットポイントを待っていると、出来高が減少してブレイクアウトしたため買い逃すことになりました。

先ほどの移動平均線からの反発が、出来高の増加を伴っていたことに注目するべきだったのかもしれません。

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スカイライン(1967年)(cf.空売りP.93)

トレーラーハウス

  • 98週間で715%上昇
  • 移動住宅とトラベルトレーラーの製造会社

1960年代のアメリカでは、トレーラーハウスがブームになりました。

一過性のブームでもこうして大化けする可能性があります。覚えておきましょう。



第1ベース

こちらは本来、正方形型(スクエアベース)と見るのでしょうけど、そうだとしてもその他のベースと考えるだけです。

私はどちらかというと、ダブルボトムと見たほうがわかりやすかったです。


こちらも10週移動平均線への押しがあり、その反発は出来高の増加を伴っています。

迷ったら10週移動平均線への押しを目安にするのもいいかもしれません。

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第2ベース

こちらはわかりやすい取っ手付きカップカップウィズハンドル)になります。

形成期間がやや短いのが気になりますが、それだけ上昇の勢いが強い証ともいえます。

しっかり買って、利益を増やしていきます。

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クライマックストップ

  • 売り抜けの兆候
  • 3対1の過剰な株式分割
  • クライマックストップでの売り

ギアを上げて急上昇したかと思えば、出来高の増加を伴って急降下します。

こちらはディストリビューション(売り抜け)の合図です。


クライマックストップの後も弱々しく天井を越えようと頑張りますが、これはよくある話です。

その後の顛末が気になる方は、『オニールの空売り練習帖』をご覧ください。

空売りに適したチャートを描いています。

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本日の気づき

  1. 10週移動平均線への押しからの反発は、買うタイミングになり得る
  2. もちろん日足チャートでも株価と出来高の動きを確認すること
  3. 移動平均線の向きがやや下向きでも、ベースを形成しているなら買うのもアリ

おわりに

今年初めの相場はご祝儀相場とはいえない、下げ相場となりました。

とはいえ弱気が続くかどうかなんて、マーケット参加者の意思によるところもあるので、分かりません。


アナリストや経済学者の読みでは、年初安・年末高を想定しているらしいです。

それでも私たちは単にマーケット全体の動きを読んで、然るべきタイミングで入退場を繰り返していけば良いでしょう。


数年に一度の強気相場であれば、比較的簡単に利益をあげることができます。

あとはその時まで、いかに資金を守ることができるかどうかです。

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免責事項

  • 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
  • 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
  • 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。