はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

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オニールの成長株発掘法第17章①~投資信託で億万長者になる方法


投資信託でも億万長者になることは可能です。
オニールが太鼓判を押すのだから間違いありません。

しかし、投資信託も個別株と同様にコツがあります。
この章では、投資信託をどのように扱うか学んでいきましょう。

投資信託とは何か?

  • 投資信託とは、プロの投資会社が少ない手数料で運用してくれる多様な銘柄を集めたポートフォリオである。
  • 投資信託を購入するということは、株式市場であなたの代わりに投資判断をしてくれるプロの投資家の長期管理サービスを買うことなのだ。
  • 投資信託は個別株とは異なる投資法だと考えたほうがいいだろう。
  • 世間が認める管理組織が運用するような、分散された国内の成長株を上手に選択して集められたファンドというのは、弱気相場で必然的に発生する大きな下落局面に見舞われても時間とともに必ず回復する。
出所:キャリタスFINANCE

https://job.career-tasu.jp/finance/guide/financial_seminar/002/005/

投資信託とは?

投資家はファンドそのものを購入し、一定の手数料を支払うことでファンドの運用益(ときには運用損)を手に入れることができます。

その道のプロに任せることで、時間と労力を節約することができます。

損切りの必要がない

個別株の場合は、一度下落するともう二度と株価が戻らないことがあるため、損切りは徹底しなければなりません。

他方、投資信託の場合は、投資対象が広く分散投資されているために経済の各相場サイクルを乗り越えることができます。

そのため、損切りをしなくても時間とともに株価が回復します。


簡単に億万長者になる方法

  • 最初に理解するべきなのは、投資信託の利益は数回の相場サイクル(マーケットの上昇や下落)を通じて増えていくということだ。
  • 過去3~5年間の全投資信託のなかで、上位の成績の分散型国内成長株ファンドを1つ選ぶ。
  • そのファンドが直近12カ月で残りの国内成長株ファンドの多くをしのぐ成績を残していることが条件である。
  • 配当金や収益分配金(株式や債券を売って得た投資信託の売却益)を再投資していくと、長期にわたって複利の効果があるので利益が膨らむ。

長時間じっと待ち続けるだけ

  • 最初に理解するべきなのは、投資信託の利益は数回の相場サイクル(マーケットの上昇や下落)を通じて増えていくということだ。

これは数年単位ではなく、10年、20年、30年以上の年月を意味します。
FIREしたいからもっと早くお金持ちになりたい人にはやきもきしますが、相当の忍耐力と自信が必要になってきます。

そういう意味では不動産投資に似ています。
不動産も地価が値上がりするまでに、不安だからと早期に売却しようとしても値が付かないかもしれません。

不動産投資も出口を迎えるのに、とても時間がかかる投資といえます。


オニールが教えるファンド投資

  • ①まず、過去3~5年間の全投資信託のなかで、上位の成績の分散型国内成長株ファンドを1つ選ぶ。
  • おそらく年間平均利回りは15%や20%のものになるだろう。
  • ②さらに、そのファンドが直近12カ月で残りの国内成長株ファンドの多くをしのぐ成績を残していることが条件である。

これを調べるには信頼できる情報源から探さなければなりません。
以前にファンド検索で用いたモーニングスターが役に立つでしょう。
https://www.morningstar.co.jp/

また、インベスターズ・ビジネス・デイリー紙でも投資信託を評価しています。
こちらは米国市場の投資信託を探すときに参考になります。
https://www.investors.com/

では、特定の投資信託を勧める意図は一切ありませんが、試しにモーニングスターでスクリーニングしてみましょう。

トップ>投資信託>ファンドランキング>リターンランキングで検索します。
モーニングスター [ ファンドランキング‐リターン‐] ‐投資信託ランキング『投資信託評価のグローバルスタンダード』

期間は5年間で検索してみましょう。
米国株関連が大きな成果を上げていることが分かります。

このうち国内成長株ファンドで唯一2位にランキングしたファンド『眼力』を詳しく見ていきます。

年間リターンは20%超えと優秀な成績を示しています。

「分類」のところで、全ファンド→国内株式型に、期間を5年間→1年間に、変更します。

ランキング外になってしまった…

すると、残念ながらランキング外になってしまいました。

ちなみに詳細検索において、国内小型グロースで絞ると上位に入るのですが、他より秀でているわけではありませんでした。

これは5年間の期間の切り方が問題だったかもしれず、目ぼしいものがなかったと結論付けるのはまだ早いです。
3年間ならまた別の結果を得られるかもしれないので、興味がある方は試してみてください。



複利の魔法

  • 手にした利益(差分利益に配当金や再投資用の資金を足したもの)そのものがさらなる利益を生み出すと、複利という作用が働き、運用できる資金がどんどん増え続けていくのである。
  • 複利から最大限の利益を得るには、成長株ファンドを厳選することと、さらにそのファンドを長期間保有し続けることが必須である。

投資信託で富を築く極意は、複利です。
期間が経過すればするほど、複利の力は増していきます。

例えば、年間15%の平均利益を生む分散型の国内成長株ファンドを100万円買って、それを35年保有し続けるとどうなるでしょうか?

  • 最初の5年間:100万円→200万円
  • 次の5年間:200万円→400万円
  • 次の5年間:400万円→800万円
  • 次の5年間:800万円→1,600万円
  • 次の5年間:1,600万円→3,200万円
  • 次の5年間:3,200万円→6,400万円
  • 次の5年間:6,400万円→1億2,800万円!

このように再投資しない場合でも、億万長者になれます。

では、さらに毎年20万円を追加投資して、それも複利の魔法にかけてみるとどうなるでしょうか?
その場合の総資産はなんと3億円以上になります!

実際には、上昇がずっと続くことはあり得ません。

しかし12カ月間続く弱気相場で、ファンドが一時的に最高値から30%以上下落しているときに少しでも買い足していたら、さらにいくら増えていくでしょうか?

投資信託は辛抱強く我慢することで、必ず回復します。

  • 時代を問わず、20~25年間保有された成長株ファンドは同じ期間保有された預金口座と比べて平均2~3倍の利益を生み出す。

計画性を持って投資信託に正しく投資することができれば、投資信託は、複利の魔法であなたを億万長者に導いてくれるでしょう。


ファンドを買う絶好の時期

トリコ

個別株投資の時と比べて、完璧なタイミングを探す必要はありません。
むしろ待っている時間がもったいありません。

まずはとりあえず始めてみることです。

そして長期にわたって複利の魔法をかけて資金を、定期的に増やし続けることが重要です。


いくつのファンドを所有するべきか?

  • 10~15年間ほどすれば2~3種類のファンドに相当の資金が貯まっていることだろう。

厳選された投資信託を選んでいれば、それほど分散する必要はないでしょう。

  • 数億円のポートフォリオを抱える個人投資家なら、もう少しだけ手を広げてより多様なファンドに資金を分散してもよい。
  • これを正しく行うには、異なる運用スタイルを持つファンドを探す努力が欠かせない。

ほとんどの場合、わずかな手数料のみで別のファンドに乗り換えることができます。
何年か後に変更すべき時に、気軽に変更できるという利点も、投資信託ならではでしょう。


毎月一定額を投資するべきか?

  • 給料から自動的に天引きされた資金を厳選した分散投資の国内成長株ファンドにつぎ込むのは上手なやり方だろう。

収入の一定額を投資に回すという考え方は、マネーリテラシーでよく取り上げられる話です。

そして、できれば最初にある程度の金額を投資することができれば、それだけ複利の効果が働きます。


下落相場でも途中でやめてはいけない

  • まずは先見の明を持って輝かしい長期成長計画を作り、そしてその計画に何が何でも従うのだ。
  • 経済の低迷が続いたり、新聞やテレビが経済状態の悪さを報道しているならば、ファンドが最高値から30%以上下落した所で追加で資金投入することを検討するべきだ。
  • 弱気相場がすでに終わったと感じるならば、少し資金を借りてでも購入量を増やしていいかもしれない。
  • 忍耐強く持つことができれば、価格は2~3年で順調に上昇していくはずだ。
  • ドルコスト平均法投資信託に利用した長期保有計画が賢い投資になり得る。
がまんを続ける

弱気相場は通常6カ月からまれに2~3年間続くことがあります。

投資信託の長期投資で成功するためには、この弱気相場に対して逃げずに立ち向かう精神力が求められます。

価格の変動が大きい銘柄に投資するアクティブ型成長株ファンドは、強気相場ではマーケット全体よりも上昇しますが、それだけ弱気相場ではマーケットよりも大きく下落します。
この時も変に落ち込まずに、何年後かの利益のことを考えるようにしましょう。

弱気相場のときにも買い増すという行為は一見悪手のように見えますが、インフレまで考慮すると割に合う投資になります。
アメリカでは特にそうなのかもしれません。

個別株ではドルコスト平均法は絶対してはいけません。
これは株式の場合は価値がゼロになることがあるのに対して、プロが管理する国内の株に広く分散された投資信託は、市場がいずれ回復すれば元の値段まで戻るからです。

愚直に買い続けることが必勝法といえます。


まとめ

  1. 投資信託とは、プロの投資会社が少ない手数料で運用してくれる多様な銘柄を集めたポートフォリオである。
  2. 世間が認める管理組織が運用するような、分散された国内の成長株を上手に選択して集められたファンドというのは、弱気相場で必然的に発生する大きな下落局面に見舞われても時間とともに必ず回復する。
  3. 手にした利益そのものがさらなる利益を生み出すと、複利という作用が働き、運用できる資金がどんどん増え続けていくのである。
  4. 投資信託常に絶好の買い時である。
  5. 厳選された投資信託を選んでいれば、それほど分散する必要はない。
  6. ドルコスト平均法投資信託に利用した長期保有計画が賢い投資になり得る。
  7. 下落相場でも途中でやめない



おわりに

投資信託は個別株を買うときとは別の行動をする必要があります。

長期投資が求められますし、積立投資も求められます。
そして何より、ファンドマネジャーを信用したら信じ切ることが大事になります。

だから徹底的にファンドの内容はもちろん、ファンドマネジャーのことも調べてみましょう。
優秀なファンドマネジャーであれば、多少手数料が高くついても払う価値はあります。

ファンドマネジャーでなくても、運用会社は名の知れたところなら安心かもしれません。
何が言いたいかというと、怪しい人物に大切な財産を任せてはいけないということです。

インターネットには、信じられないことがまれによく起こります。


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