投資信託には様々な種類があります。
それは切り口に応じて、種類がいくつにも分けられるからです。
今回は投資信託の種類について見ていきます。
基本的なことは網羅されているので、ファンド選びの参考にしてください。
- オープンエンド型か、クローズドエンド型か?
- ロードかノーロードか?
- インカムファンドを買うべきか?
- 業種別ファンドやインデックスファンドを買うべきか?
- 債券ファンドかバランス型ファンドか?
- グローバルファンドやインターナショナルファンドはどうか?
- 大規模ファンドが抱える規模の問題
- 管理手数料と回転率
- まとめ
- おわりに
オープンエンド型か、クローズドエンド型か?
日本で普及している投資信託の多くはオープンエンド型です。
純資産価格などで換金することができます。
一方、クローズドエンド型ファンドはREITなどの一部のファンドに限られています。
市場で換金できるとはいえ、純資産価格からかけ離れた価格で取引が行われることもしばしばあります。
クローズドエンド│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
ロードかノーロードか?
- 投資信託には、ロードファンドと呼ばれる販売手数料がかかるものと、手数料がかからないノーロードファンドがある。
- 一般的な投資家は、ノーロードファンドを頻繁に取引することはやめたほうがよい。
当たり前ですが、多くの人はノーロードファンドを好みます。
またロードファンドでも、販売手数料が割引されることがあります。
いずれにせよ、ファンドに係る手数料は、新車や食料雑貨などに支払う手数料と比べるとずっと安いです。
インカムファンドを買うべきか?
- 投資による収入が必要な場合でも、高い配当や利息を得ることを目的とするインカムファンドは買わないほうが有利である。
昔に毎月分配型ファンドが流行りましたが、配当を優先するあまりに元本を毀損してしまう残念な結果が多かったです。
インカムファンドに投資する代わりに、一流のファンドに投資して毎年取り崩していったほうがより良い成績を得ることができるはずです。
これは4%ルールなど、流行っているルールがありますので参考になるかと思います。
www.bk.mufg.jp
業種別ファンドやインデックスファンドを買うべきか?
- 1つの業種や分野だけに特化した業種別ファンドは避けるべきだ。
- 業種別ファンドは一般的に長期投資に向いていない。
- 保守的な投資家ならば、S&P500のような特定の指数を追うポートフォリオで構成されたインデックスファンドを選ぶのが一つの策かもしれない。
- 長い目で見ると、インデックスファンドのほうが多くのアクティブ運用型ファンドよりも成績で上回っている。
業種別ファンド
セクターローテーションなどを通じて、業種は常に人気が上下しています。
gyatuby.hatenablog.com
そのため、その業種の人気が落ちたり弱気相場入りしたときに、深刻な損失を被ることがあります。
投資信託で億万長者になるためには、ファンドの投資対象は長期投資に備えて分散化されるべきです。
業種別ファンドの場合は、利益確定のためにある程度の売買を行う必要があり、投資信託の王道から外れることになります。
インデックスファンド
また保守的な投資家の場合には、インデックスファンドを勧めています。
意外なのが、オニール自身もそこまで否定的ではないということです。
もちろんオニールにとっては、成長株ファンドが最推しであるのは間違いないのですが。
債券ファンドかバランス型ファンドか?
- 債券ファンドやバランス型ファンドにも一般投資家は手を出さないほうがよいと私(オニール)は思っている。
- 例外として、定年退職を迎えた投資家で、投資対象に安定性を求めている場合にはバランス型ファンドを検討してもよいかもしれない。
一般的に株式の成績は、債券よりも上回ります。
したがって、債券ファンドやバランス型ファンドに投資してしまうと、せっかくの株式ファンドで得た利益を債券ファンドでマーケットにお返しすることになります。
個人的には現金預金はある程度は残していると思うので、例えば短期的には使わないけど、のちに必要となる預金の一部を、債券で運用するのはアリかなと思っています。
なお債券ファンドだと元本割れのリスクがあるので、自分で購入する必要があります。
グローバルファンドやインターナショナルファンドはどうか?
- これらのファンドは多様性を提供してくれるかもしれないが、リスクの高い分野になるので投資資金に充てる資金の10%以下に抑えておくのが賢明だろう。
外国への投資は、その国のファンダメンタルを考慮するなど副次的なリスクも考慮しなければなりません。
アメリカ市場が一番栄えていることからも、あえてヨーロッパ市場や日本市場に投資する必要もないでしょう。
米国株に気軽に投資ができるようになったのも最近なので、興味があれば調べてみるといいでしょう。
ただし日本人の場合は、情報へのアクセス等の観点から日本株に投資することは利にかなっていると思います。
大規模ファンドが抱える規模の問題
年々、ファンドの規模の問題は大きくなっています。
小規模投資家であれば、自由に売買しても価格に影響は与えませんが、ファンドマネジャーの場合は、需要と供給の関係に大きな影響を与えかねないため、売買を小ロットに分けたりと工夫が必要になります。
そのため、オニール氏は大規模より小規模ファンドを好むようです。
管理手数料と回転率
わずかな手数料を支払うだけで、プロの投資家に売買銘柄やタイミングを任せることができます。
そのため、回転率を過剰に心配する必要はないでしょう。
まとめ
- 手数料目当てでファンドを頻繁に移動することはやめましょう。
- インカムファンドは買わないほうが有利である。
- 業種別ファンドは一般的に長期投資に向いていない。
- 保守的な投資家ならば、インデックスファンドを選ぶのが一つの策かもしれない。
- 債券ファンドやバランス型ファンドにも一般投資家は手を出さないほうがよい
- 外国への投資は、その国のファンダメンタルを考慮するなど副次的なリスクも考慮しなければなりません。
- オニールは大規模より小規模ファンドを好む