今回は空売りの手仕舞いについて、とても大事な要素なので丁寧に見ていきます。
損切りはどのタイミングで行い、利確はどのように行うか読んでいきましょう。
損切り8%ルールよりも早く
空売りはリスクが大きい取引のため、買い注文のときに設けた損切り絶対ライン8%より小さく設定します。
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これは、正しいタイミングで空売りすることがとても難しいからです。
裏を返せばタイミングを誤ることが多いからこそ、早めに損失を抑えなければなりません。
オニールが空売りは難しいと警告する理由のひとつであり、最大限の集中力を発揮する必要があります。
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損切りするタイミング
空売りのタイミングを間違える、つまり相場の流れを読み違えると、大きな買い圧力に踏み上げされてしまうことになります。
トレンドに乗ることが肝要であり、それは買い注文のときと何ら変わりません。
オニールは、主導銘柄やマーケット全体が強気に転じて、空売りの利益が思ったよりでなかったときは、なるべく早くポジションを手仕舞うべきだと指摘しています。
その大まかな目安として使われるのが、オニールが推奨するフォロースルーの考え方です。
本書ではP23~になります。
前書『オニールの成長株発掘法』で、マーケット全体の底を見極める際に用いていた手法です。
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空売りで儲けるタイミングは、強気相場が終わり弱気相場が本格化した(強気のムードが消えた)ときです。
けっして天井を付けた直後ではないことに注意するべきですし、だからこそタイミングが難しいです。
繰り返しになりますが、タイミングを逸した空売りの場合は、素直に負けを認めたほうがいいでしょう。
とはいえ、ほんと難しいですよね
利確して手仕舞いするタイミング
市場がパニックに陥っているかを見る方法をオニールはいくつか挙げています。
例えば、プット・コール・レシオが1.0を大きく上回るときだったり、VIXが40を超え、60や70に達する急激な増加を見せるといったときなどです。
特にVIXに関しては、コロナショックのときには80を超えました。
「恐怖指数」VIX指数とは コロナショックで80超え、目安や長期時系列チャートも紹介 - |QUICK Money World -
ただし空売りする判断の根拠は、あくまでもチャートです。
これらはあくまで補足的なテクニカル指標なので、ゆめゆめ忘れないようにしましょう。
手仕舞いは成り行き注文で
なお、手仕舞いする際は成り行き注文をおすすめします。
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空売りの手仕舞いはタイミングがとてもシビアなため、売り逃す失態は避けなければなりません。
損切りはさらに早く、利食いも早く
有名な格言「損切りは早く、利食いはゆっくり」は、空売りには当てはまりません。
なぜなら、弱気相場というのは非常に不安定で崩れやすいからです。
短期的な急反発をたびたび起こるので、売り方は踏まされ利益をすべて吹き飛ばすことも少なくありません。
トレール注文
トレール注文を愛用している方も少なくないでしょう。
根底にある考え方は素晴らしいものだと思います。
https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/trailing.html
それでも、トレール注文を勧めない理由としては、弱気相場が不安定であるために、少しの振るい落としで手仕舞いさせられることにあります。
まあそれを見越して余裕を持てばいいのでしょうが、余裕を持ちすぎるとトレール注文の意味が薄くなってしまうため難しいところですね。
利益目標
オニール氏は、損切りラインを徹底するのと同じように、利食いもあらかじめ決めた利益目標に達したら、速やかに利食いして利益を確定すべきだと勧めています。
利益目標の目安は、20~30%です。
大事な利益を失うリスクを冒すよりも、こまめに利食いすることを推奨しています。
空売りで儲けるのはとても難しいことであるため、全てないしは大部分の利益については確定させて、仕切り直ししたほうが良いでしょう。
理想はホールドなのですが、人間の性なのか含み益なら無くなっても構わないという心理が働きます。
こうした本能を制御できるのであれば、無理強いする必要はありません。
ただ、それならいったん手仕舞いしてから、もう一度(もちろん勝てると思ったら)入りなおせばいいと思います。
まとめ
おわりに
一時期は、日銀の金融政策にモノを申す方が多く現れました。
金利を上げないから円安が進むと叫ぶのですが、はたして本当にそうでしょうか?
お隣の韓国は早々と利上げをしたにもかかわらず、自国通貨安に苦しんでいます。
韓国はインフレ懸念を受けて早めに利上げに動きながらも、利上げ継続の耐久力に疑問符がついた。
— ぎゃつ@FIRE目指す会計士 (@gyatubeee) October 16, 2022
景気不安がくすぶるなか金利上昇は過熱した住宅市場の急収縮をもたらしかねない。
8月に利上げ幅をいったん縮小すると通貨ウォン売りが加速した。
もちろん利上げをすれば、ある程度は円安に歯止めはかかるとは思いますが、問題の解決には至らない気がします。
むしろ手札を出し尽くして、足元を見た投機勢に一杯食わされるかもしれません。
円安の裏にはドル高もあります。
何事も一面だけを見るのではなく、多面的に物事を考えるようにしたいものですね。
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