はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの空売り練習帖第1章⑪~孤独な投資家であれ

死ぬほど怖い時に売らなければなりません。

大衆に従っているうちは仲間もいるから安心できますが、成功したいなら孤独にならなければなりません。

今回は、そんな空売りに役立つ情報について学んでいきます。

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前回の記事

前回は、空売り手仕舞いするタイミングについて学びました。
gyatuby.hatenablog.com

大衆に従ってはいけない

  • あなたの周りのすべての人にとって、空売りするのが明白なことになり、全員が空売りをし始めたら、空売りをやめ、ポジションの手仕舞いをすべきである。

まさに靴磨きの少年ですね。


大衆に従ってはいけません。

その時にはすでに売りはピークに達しており、大口投資家がまさに買戻そうと待ち構えています。

もしかしたらアキュミュレーション(買い集め)を行っているかもしれません。


こうなったらもう遅すぎます。

すっきり諦めて、むしろ逆に買いポジションで利益を得ることを考えたほうがマシです。



プットとコール

  • 株価が下落に向かっていると確信しているが、普通株を市場で売りたくない場合、または市場で空売りするのが困難な場合にはプットオプションを使えば、同じ目的を達することができる。
  • 最低でもベースとなる銘柄の利益水準や株価チャートの履歴を研究しない限り、プットもコールも買ってはいけない
  • プットオプションを使う場合は、絶対に全体の投資資金のうちオプションの取引に用いる比率を制限しなくてはならない。

オプション取引はリスクの大きい金融商品です。

前書『オニールの成長株発掘法』でも、オプション取引について警告しています。
gyatuby.hatenablog.com


手を出すにしても、オプション取引に使う資産配分は少なめにしましょう。

レバレッジで)リスクが大きい分、それでも十分な利益が得られるはずです。



空売り残高レポート

  • 一部の大口トレーダーはその銘柄の空売り残高が膨らむのを注視して、市場全体が上昇に転じた瞬間に大きな買いを入れて、空売り方の踏みを誘う可能性がある。
  • 大きい空売り残高それ自体が下落を押しとどめるわけではないが、市場の下落において一定のクッションにはなる。

空売り残高が膨らむと、一部の大口トレーダーに踏み上げを狙われることがあります。


空売り残高情報については、簡単に入手することができます。
www.jpx.co.jp

また、加工して見やすくしたデータも有志が集計してくれています。
karauri.net - 空売り残高情報を検索

信用残高や信用倍率はもちろんのこと、機関の空売り情報は相場の理解に役立つでしょう。


空売り残高を見てトレードを行うことで、わたしたちの助けになるかもしれません。

むしろ、踏み上げが行われる可能性を考慮して売買することで、万が一の事態があっても冷静に対応できるようになるはずです。


これは空売りだけでなく購入する際にも、空売り残高を考慮に入れておくと安心材料になります。



リスクは常にある

  • すべての普通株式は投機的であり、極めて高いリスクを伴うということを常に意識しておく必要がある。

大きな損失を回避するためには、より多くの小さな損失を進んで引き受けなければなりません。


損切りは保険の代わりです。

破滅的な不幸に対する火災保険料のようなものだと考えるようにしましょう。
gyatuby.hatenablog.com


継続的に稼いでいくために、全勝する必要はありません。

中長期的なトレードであれば、10回中3回でも勝つことができれば、あとは利益を伸ばして大金を得ることができるでしょう。



まとめ

  1. 大衆に従ってはいけない
  2. 自信がない限り、プットもコールも買ってはいけない
  3. 空売り情報は参考になる
  4. 損切りは保険の代わり



おわりに

イギリスのトラス首相が、わずか就任44日で辞任に追い込まれました。

昔だったら、トラス氏の経済刺激策に対して、マーケットからの反対に遭うこともなかったでしょう。

しかし、応援していたはずの保守党に、なかば裏切られる形での辞任に追いやられたことは、私はとても残念に思います。

別にトラス氏の全責任でもあるまいに、失敗しても撤回して謝罪したのだから、いちからやり直せばいいのです。


他方わたしたち個人投資家は、この失敗の観点からすれば、とても恵まれています。

もちろん責任はすべて自分に降りかかりますが、失敗しても学んでやり直すことができますし、誰かから非難されることもないでしょう。


できるなら、孤独で平和な投資環境が整っていれば望ましいのかもしれませんね。
gyatuby.hatenablog.com


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