支持線のブレイクは売るときによく使われますが、空売りではそうはいきません。
ただでさえリスクの大きい空売りは、その後の反発で踏み上げを食らうことが少なくないからです。
オニールは、支持線のブレイクは空売りの手仕舞いで使うことを勧めています。
以前の支持線であった株価ゾーン
- 以前の支持線であった株価ゾーンに注意をすること
支持線とは、チャート上で過去の株価の下値と下値を結んだ線を指します。
支持線は下落に対する抵抗になりますが、ときには支持線を割ることもあります。
オーバーヘッドサプライとは反対のゾーンに注意するべきとも言えるでしょう。
こちらは価格帯出来高は参考になります。
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なぜ踏み上げを食らうのか
空売りをしたら、いつか買い戻さなければなりません。
そういった意味では買い需要が生まれるわけです。
もちろん抜け目なく素早く空売りができれば利ざやを抜くことができますが、下手をするとその後の買戻しで大やけどを負います。
大事なのは、銘柄よりもタイミングです。
そのため勝率を高めるには、株価の強気ムードが冷めるまで空売りを待つ必要があります。
支持線での典型的な空売り
- 株価が支持線を割れば多くのテクニカルアナリストが空売りに入るだろうが、株価は支持線を割ったあとで、上昇に転じ、急激に反発し、時期尚早の売り方は踏まされることになる。
つまり支持線のブレイクを見ても、ただちに売るのは待たなければなりません。
この売りのサインでは、数多くのテクニカルアナリストが同じ行動をとっているため、行動が遅れると簡単に踏み上げを食らってしまいます。
やはり株価の熱気のムードが冷めるまで、空売りは待つ必要があります。
空売りの手仕舞いでは便利な支持線
空売りのスタートではなく、ゴールで支持線を使うようにオニールは勧めています。
理由は先ほどの説明の通り、大衆が売りを狙うからです。
大衆の流れに逆らうことが、しばしば利益を重ね続けるコツになります。
これは株価が需要と供給で決まると考えれば、とても自然なことと言えるでしょう。
ルールに基づく大切さ
どんなに優れた投資手法でも、それを支える精神力がなければうまくいきません。
もしも不安に思うのならば、それはその投資手法の優位性に自信が持てないでいるからかもしれません。
特に空売りでは、何度損切りする羽目になっても、繰り返し挑戦しなければ最終的に利益が得られないからです。
しっかり事前に検証を行って、あなたが用いる投資手法が期待値的に優れているか確かめましょう。
チャンスは突然現れてはすぐに消えるため、すぐに動けるように準備は欠かすことはできません。
まとめ