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オニールの成長株発掘法第9章⑦~M:天井に反抗するサイン

天井を付けたら、そのまま真っ逆さまに下落するとは限りません。

多くの場合で天井に逆らう動きを見せます。

今回はそんな、天井に反抗するサインについて学んでいきましょう。

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前回のあらすじ

前回は、マーケットの天井を見極める方法について学びました。
gyatuby.hatenablog.com

今回は天井をつけた後に、天井に反抗するサインについて読んでいきます。



天井から下落を始めたあとの上昇の試しに注目する

  • 天井付近で出来高が上昇した「売り抜け日」が必要日数に達すると、最初の下落が起こる。
  • その後、平均株価は弱々しく上昇したり、上昇に失敗したりするか、株価も出来高も勢いを取り戻して上昇したりする。

売り抜け日が4日以上に達すると、次第にマーケットの下落が起こります。


しかしそのまま素直に下がるわけではありません。

安いと見た投資家からの買いや空売り勢の買戻しも入ることで、反発が起こります。


このような流れに逆らう動きについても、平均株価からマーケットの動きから読み取ることができます。



上昇の試しが失敗することを暗示するサイン

  • マーケットが天井を付けたあとは、だいたい株価は弱々しく上昇をした後に下落に転じる。
  • 最初の上昇の試しに失敗したときには、手持ち株をさらに売ったほうがよいだろう。
  • 弱い上昇や試しに失敗してら、手持ちの株をさらに売るべきであろう。

天井で売り損ねても売る機会はあります。

むしろ天井を一時的に突き抜けることも少なくありません。

最初の上昇の試しに失敗したとき

  • 例えば、下落した翌日は反発して二日目も寄り付きは強かったのに、引けが近づくにつれて株価が下落してしまう。
  • 最初の上昇の試しに失敗したときには、手持ち株をさらに売ったほうがよいだろう。

マーケットの底を見極める方法で触れますが、下落した翌日に出来高を伴って上昇した日を、「試しの上昇」が現れたとして、一日目とカウントします。
gyatuby.hatenablog.com

試しの上昇に失敗したときは、持株の全部または一部を手仕舞いするタイミングになります。



最初の反発が弱々しいときの3つのサイン

  1. 株価が3日目、4日目、5日目と上昇するのに、出来高は前日よりも少ない
  2. 平均株価の上げ幅が前日よりも少ない
  3. 平均株価が前に付けた高値から直近の安値の値幅の半分も回復していない。

最初の反発が弱々しいことを示す3つのサインとして、オニールは上記のように挙げています。


ここでも注目すべきは出来高です。

需要が少なければ出来高は伸びません。


そして値幅にも注意しましょう。

勢いが一目でわかる大事な指標です。


少し脱線しますが、フィボナッチレシオのように値幅のうちある程度戻ればトレンド転換の可能性を示す指標が存在します。

よく聞くのが、値幅の3分の1が一定の目安となり半分まで回復するとトレンド転換と考えることが多いように思います。

オニールも値幅の半分まで回復しなければ、下降トレンドが継続するとみなしています。



まとめ

  1. マーケットが天井を付けたあとは、だいたい株価は弱々しく上昇をした後に下落に転じる
  2. 最初の上昇の試しに失敗したときは、持ち株を一部手仕舞いする
  3. 弱い上昇やその試しに失敗したら、さらに手仕舞いする
  4. いずれにせよ、天井を付けてからも主要な市場平均をよく観察すること



おわりに

初めから読んでいる方は、そろそろ頭がパンクしそうですか?

大丈夫です!
1回読んで身につく人は、まあいないでしょう。


斜め読みではだめです。

精読が求められるからこそ、当ブログでもじっくり解説しています。


何回も繰り返し読み込んで、実践して身につけていきましょう。
gyatuby.hatenablog.com

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