長期&分散&積立投資は、投資の世界ではよくある手段であり、広く浸透している投資手法です。
この有名な投資手法は、はたして成長株投資でも有効なのでしょうか?
比較的リスクの高い成長株はもちろん、できれば個別株投資でも参考にしてもらいたい内容です。
購入時期をずらす方法
- 新米投資家がこのようなリスクの高い大規模な集中化の手法で投資をする場合には、十分な注意を払うべきである。
- 期待どおりの値動きをしなければすぐに売ったり規模を縮小したりしなければならない。
具体的にはピラミッディングによって購入時期をずらすことを勧めています。
しかし、増し玉をするということは、それだけリスクは大きくなります。
間違ったタイミングでピラミッディングを行うと、いずれポジションを整理することになりかねません。
ピラミッディング
ピラミッディングについては、オニールがいかに投資ルールを作り上げたかに関する記事でも紹介しました。
gyatuby.hatenablog.com
買値から5%を超えた増し玉は、タイミングとしては遅いです。
分散しすぎない
- 分散投資は理にかなった投資法なのだが、やりすぎにはくれぐれも気を付けよう。
- 最大何株までという決まりを作り、常にそれに従うのである。
ここで気を付けたいのが、定期積立投資、具体的にはドルコスト平均法やバリュー平均法といった手法についてです。
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機械的に投資を続けることは、投資家のメンタルがまだ整っていない頃には向いているかもしれません。
しかし、ここまでオニールの教えを学んでいる方には、定期積立投資が有用かどうかは疑問です。
適切な位置で購入し、売り時となったら迷わず売却するのが王道です。
売り時なのに積み立て続けるのも変な話で、出口のない戦略をあえて選ぶ必要はないでしょう。
ただどちらが一方的に悪いということではなく、あくまでバランスの問題かと思いますので、積立投資を利用する際は頭の隅に置いてください。
長期投資をするべきか?
- 投資を集中化させると決めた場合、長期投資をするべきだろうか、それとも短期投資するべきだろうか?
- その答えは、長期や短期という保有期間は問題にはならない。
- 大事なのは、正しい銘柄、つまりこれ以上ないという最高の銘柄をそこしかないという正しいタイミングで買い、そして市場や一連の売りのルールが売り時だと教えてくれた時に売る、ということだ。
- 買った日から売った日までの期間は短くなることもあれば長くなることもある。
- 決めるのはあなたのルールであり、市場なのだ。
長期投資だからと言い訳して含み損を抱えるのではなく、売りシグナルが点灯したら迷わず売るべきです。
購入日から売却日までの期間は、売りのサインに左右されることから、短くなることもあれば長くなることもあります。
3カ月で勝ち銘柄になるものもあれば、6カ月のものも出てくるし、なかには1年、2年、もしくは3年以上になることもあります。
第1章のチャート集を見れば一目瞭然ですね。
一方で、負け銘柄のほとんどは、それよりもずっと短い数週間~3カ月ほどで売ることになるでしょう。
良いポートフォリオというものは、不要な銘柄は順次取り除かれ、決してマーケットには逆らいません。
免責事項
- 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
- 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
- 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。