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オニールの成長株発掘法第12章②~長期投資・分散投資・積立投資

出所:東証マネ部

長期&分散&積立投資は、投資の世界ではよくある手段であり、広く浸透している投資手法です。

この有名な投資手法は、はたして成長株投資でも有効なのでしょうか?

比較的リスクの高い成長株はもちろん、できれば個別株投資でも参考にしてもらいたい内容です。

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購入時期をずらす方法

  • 新米投資家がこのようなリスクの高い大規模な集中化の手法で投資をする場合には、十分な注意を払うべきである。
  • 期待どおりの値動きをしなければすぐに売ったり規模を縮小したりしなければならない。

具体的にはピラミッディングによって購入時期をずらすことを勧めています。

しかし、増し玉をするということは、それだけリスクは大きくなります。


間違ったタイミングでピラミッディングを行うと、いずれポジションを整理することになりかねません。



ピラミッディング

  • 強気相場ならば、ポートフォリオのポジションを集中させる一つの方法として、最初の買値から株価が2〜3%上昇したらすぐに最初の買いよりも少ない枚数で増し玉を1〜2回行う、ということである。
  • だが、正しい買いポイントから上昇しすぎた株を遅れて買うようなことをしてはならない。
  • 上昇が芳しくない銘柄のほうが上昇が著しい銘柄よりも保有株が多いためにポートフォリオが伸び悩んでいるような場合には、この方法を使うとその不満が解消される。
  • この株価の上昇に従って買う方法ならば、結果として最も優れた数銘柄により多くの資金が流れ込む。

ピラミッディングについては、オニールがいかに投資ルールを作り上げたかに関する記事でも紹介しました。
gyatuby.hatenablog.com

買値から5%を超えた増し玉は、タイミングとしては遅いです。



分散しすぎない

  • 分散投資は理にかなった投資法なのだが、やりすぎにはくれぐれも気を付けよう。
  • 最大何株までという決まりを作り、常にそれに従うのである。

ここで気を付けたいのが、定期積立投資、具体的にはドルコスト平均法やバリュー平均法といった手法についてです。
www.smbc.co.jp

機械的に投資を続けることは、投資家のメンタルがまだ整っていない頃には向いているかもしれません。

しかし、ここまでオニールの教えを学んでいる方には、定期積立投資が有用かどうかは疑問です。


適切な位置で購入し、売り時となったら迷わず売却するのが王道です。

売り時なのに積み立て続けるのも変な話で、出口のない戦略をあえて選ぶ必要はないでしょう。


ただどちらが一方的に悪いということではなく、あくまでバランスの問題かと思いますので、積立投資を利用する際は頭の隅に置いてください。



長期投資をするべきか?

  • 投資を集中化させると決めた場合、長期投資をするべきだろうか、それとも短期投資するべきだろうか?
  • その答えは、長期や短期という保有期間は問題にはならない。
  • 大事なのは、正しい銘柄、つまりこれ以上ないという最高の銘柄をそこしかないという正しいタイミングで買い、そして市場や一連の売りのルールが売り時だと教えてくれた時に売る、ということだ。
  • 買った日から売った日までの期間は短くなることもあれば長くなることもある。
  • 決めるのはあなたのルールであり、市場なのだ。

長期投資だからと言い訳して含み損を抱えるのではなく、売りシグナルが点灯したら迷わず売るべきです。


購入日から売却日までの期間は、売りのサインに左右されることから、短くなることもあれば長くなることもあります。

3カ月で勝ち銘柄になるものもあれば、6カ月のものも出てくるし、なかには1年、2年、もしくは3年以上になることもあります。

第1章のチャート集を見れば一目瞭然ですね。


一方で、負け銘柄のほとんどは、それよりもずっと短い数週間~3カ月ほどで売ることになるでしょう。

良いポートフォリオというものは、不要な銘柄は順次取り除かれ、決してマーケットには逆らいません。



チャートを見ずに長期投資する投資家への教訓

  • 必ずチャートを使わなければならない理由ー次に何が起こるかを見てほしい。

自分が保有する銘柄の株価と出来高の動きをチャートで監視することは、必ず利益につながります。

むしろチャートを使わない選択肢はないでしょう。

このような作業が損失を減らし、利益を積み重ねることにつながります。


本書ではいくつかのチャート例が示されており、売りのルールを使う練習になります。

残念ながら答えがついていませんが、いつか答え合わせできると面白そうですね。



まとめ

  1. ピラミッディングを行う際は、買うタイミングに注意する
  2. 分散投資だからといって機械的に投資してはいけない
  3. 適切な投資期間に、短期も長期も関係ない
  4. 売りのサインに従うことが、あなたの仕事である

免責事項

  • 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
  • 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
  • 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。