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オニールの成長株発掘法第12章⑧〜ワラント・TOB候補株・外国株式

株式投資に慣れてくると、ポートフォリオに変わったものを入れたくなるかもしれません。

本章では普段接することのない金融商品も含めて、投資対象となるものを紹介しています。

今回はワラント新株予約権)、TOB候補株、外国株式について見ていきましょう。

金管理の心構え(再掲)

  • 単に避けるべき投資が何かを知っておくだけでも十分価値がある。
  • 複雑にしすぎず簡潔を心がけること
HUNTER X HUNTER 9巻

本章と次章で、投資における様々な選択肢や魅力的な資産運用方法を読んでいきます。

以前の内容は下記の記事からご覧ください。
gyatuby.hatenablog.com

ただシンプルに強く伸ばしましょう。



ワラントとは何か?、そして安全な投資対象なのか?

  • ワラントとは、ある一定量の株をあらかじめ決めた価格で買い付ける権利のことである。
  • 期間に制限のあるものもあるが、制限がないもののほうが多い。
  • 価格が安いものが多いのでとても魅力的な投資対象に思える。

今では、新株予約権のほうが名前になじみがあると思います。

ワラントとは、ある一定量の株をあらかじめ決めた価格で買い付ける権利のことを指します。


こちらはある程度金融知識のある人が、初めて手を出すチャンスがあるものといえるでしょう。



ワラントは難しい

  • 一般的には低価格のワラントには手を出さないほうがよいだろう。

新株予約権もまた、取引する場合は複雑で専門性が高い分野です。

儲かる仕組みがとても複雑なため、売り手に騙されるなんてこともあり得ます。


ワラントの投資判断は結局のところ、対象である普通株式が正しい買い銘柄かどうかにかかっています。

ほとんどの投資家は近づかないほうがいいでしょう。



合併(TOB)候補企業に投資するべきか?

  • 合併候補に挙がっている企業は不安定な動きをすることが多いので、そのような銘柄に投資をすることはお勧めできない。
  • リスクの高い不安定な投資である。

TOB(企業買収)されそうな企業を先回りして投資する手法は、最近も親子上場解消などが注目され人気化しているテーマ投資法です。
media.rakuten-sec.net

実際にこの投資法で財を成した人がいることは事実なようで、うまく使いこなすことができれば有力な投資法といえるのかもしれません。



TOB候補企業は避けたほうがいい

買収のうわさが流れるだけでも、株価を一気に上昇させる銘柄もなかにはあるかもしれません。

しかし合併が不調に終わったり、目測が誤っていたりすると、急激に株価を下げることになります。


そのためリスクがとても不安定であり、経験豊かな詳しい専門家のみに許される投資といえるでしょう。

わたしたちは、CAN-SLIM法に基づいて株式を買ったほうが、企業の買収や合併を予測するよりも確実です。
gyatuby.hatenablog.com



外国株を買うべきか?

  • 正しいタイミングと価格で購入すれば素晴らしい可能性を秘めている外国株だが、多額の資金を投入するほどの必要性は感じない。

ETFやインデックスファンドの普及により、以前よりはるかに海外へ投資することが簡単になりました。


注意することは為替リスクやカントリーリスクです。

その国のマーケット全体や経済状況を理解する必要があります。

またその国の金利や通貨、あるいは政府政策などの予想外の動きがあると、その銘柄の魅力が突如として減少します。




外国株式を買う必要はない

  • 一万という数の銘柄が選択肢として国内市場にあるというのに、わざわざ外国株から投資対象を探し出す必要はない。

日本株には数千の銘柄が存在しています。

その全てを見切っていないのに、海外株式に投資する必要があるでしょうか。


過去にはレーザーテックといった素晴らしい成長株が現れています。

まずは日本株で有望なものを探してからでも、海外株は遅くはないでしょう。



米国株に投資するのはあり

  • 素晴らしい海外銘柄の多くはアメリカでも取引されており、過去に素晴らしい成功を残している。
出所:楽天証券

上の図を見ると、米国市場が圧倒的に時価総額があるのが分かると思います。

実際、インデックスファンドのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)では米国株が多くを占め、日本株は少ないです。

そのため、米国株への投資は視野に入れてもいいと思います。

実際、世界の有望銘柄の多くはアメリカで取引されておりアメリカ人はわざわざ海外に投資する必要はないのは幸せですね。



今日のまとめ

  1. ワラント新株予約権)は難しい
  2. TOB候補株は避けたほうがいい
  3. 海外株に投資する必要はないが、米国株式への投資は考慮しても良い

免責事項

  • 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
  • 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
  • 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。