株式投資に慣れてくると、ポートフォリオに変わったものを入れたくなるかもしれません。
本章では普段接することのない金融商品も含めて、投資対象となるものを紹介しています。
今回はワラント(新株予約権)、TOB候補株、外国株式について見ていきましょう。
資金管理の心構え(再掲)
- 単に避けるべき投資が何かを知っておくだけでも十分価値がある。
- 複雑にしすぎず簡潔を心がけること。
本章と次章で、投資における様々な選択肢や魅力的な資産運用方法を読んでいきます。
以前の内容は下記の記事からご覧ください。
gyatuby.hatenablog.com
ただシンプルに強く伸ばしましょう。
ワラントとは何か?、そして安全な投資対象なのか?
今では、新株予約権のほうが名前になじみがあると思います。
ワラントとは、ある一定量の株をあらかじめ決めた価格で買い付ける権利のことを指します。
こちらはある程度金融知識のある人が、初めて手を出すチャンスがあるものといえるでしょう。
合併(TOB)候補企業に投資するべきか?
- 合併候補に挙がっている企業は不安定な動きをすることが多いので、そのような銘柄に投資をすることはお勧めできない。
- リスクの高い不安定な投資である。
TOB(企業買収)されそうな企業を先回りして投資する手法は、最近も親子上場解消などが注目され人気化しているテーマ投資法です。
media.rakuten-sec.net
実際にこの投資法で財を成した人がいることは事実なようで、うまく使いこなすことができれば有力な投資法といえるのかもしれません。
TOB候補企業は避けたほうがいい
買収のうわさが流れるだけでも、株価を一気に上昇させる銘柄もなかにはあるかもしれません。
しかし合併が不調に終わったり、目測が誤っていたりすると、急激に株価を下げることになります。
そのためリスクがとても不安定であり、経験豊かな詳しい専門家のみに許される投資といえるでしょう。
わたしたちは、CAN-SLIM法に基づいて株式を買ったほうが、企業の買収や合併を予測するよりも確実です。
gyatuby.hatenablog.com
外国株を買うべきか?
- 正しいタイミングと価格で購入すれば素晴らしい可能性を秘めている外国株だが、多額の資金を投入するほどの必要性は感じない。
ETFやインデックスファンドの普及により、以前よりはるかに海外へ投資することが簡単になりました。
注意することは為替リスクやカントリーリスクです。
その国のマーケット全体や経済状況を理解する必要があります。
またその国の金利や通貨、あるいは政府政策などの予想外の動きがあると、その銘柄の魅力が突如として減少します。
外国株式を買う必要はない
- 一万という数の銘柄が選択肢として国内市場にあるというのに、わざわざ外国株から投資対象を探し出す必要はない。
日本株には数千の銘柄が存在しています。
その全てを見切っていないのに、海外株式に投資する必要があるでしょうか。
過去にはレーザーテックといった素晴らしい成長株が現れています。
まずは日本株で有望なものを探してからでも、海外株は遅くはないでしょう。
米国株に投資するのはあり
- 素晴らしい海外銘柄の多くはアメリカでも取引されており、過去に素晴らしい成功を残している。
上の図を見ると、米国市場が圧倒的に時価総額があるのが分かると思います。
実際、インデックスファンドのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)では米国株が多くを占め、日本株は少ないです。
上位4本の中で唯一、日本を含む先進国および新興国の株式に投資するのが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。
— ぎゃつ@FIRE目指す会計士 (@gyatubeee) June 9, 2022
組入比率は日本が5%程度で、海外の先進国が80%超、新興国が10%程度となっている。
インデックス型、海外株で運用する4本に人気集中:日本経済新聞 https://t.co/vjKo2Q4p72
そのため、米国株への投資は視野に入れてもいいと思います。
実際、世界の有望銘柄の多くはアメリカで取引されており、アメリカ人はわざわざ海外に投資する必要はないのは幸せですね。
おわりに
免責事項
- 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
- 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
- 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。