はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

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オニールの成長株発掘法第19章~大化け銘柄を買い逃す主な理由

大化け銘柄を買い逃す理由は何でしょうか?

最終回は、なぜ投資家たちは大儲けすることが難しいのか取り上げます。

安心したい、失敗したくない、知識の欠如。
投資の分野に必要なことは才能よりも、入念な準備、そしてチャンスを真っ先に掴む勇気です。

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懸念、恐れ、知識の欠如

  • ほとんどの大化け銘柄は、比較的新しい企業である(8~10年前に株式公開をしたばかりの企業が多い)。
  • 新しい企業が成長の原動力であり、革新的な製品やサービスや新しい技術の大部分を生み出している。
  • チャートサービスを利用すれば、これらの魅力的な若い企業の基本的な株価、出来高、売り上げ、そして収益率のトレンドなどをすべて簡単に調べることができる。

「CAN-SLIM」のNにあたります。
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テンバガー候補はたいてい実績がまだ十分にない、若い企業に多いです。
それをブランドがないからといって、投資をためらってしまうのはもったいない!

投資ツールをしっかり使って、入念に下調べをしましょう。

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PERにとらわれすぎている

  • 社会的通念とは裏腹に、最高の銘柄が低いPERで売られることはほとんどない。
  • 最高の野球選手が最高の報酬を得るのと同じで、優秀な企業はより優秀な(つまり高い)PERで取引される。
  • 低いPERを選択基準にすると最高の銘柄のほとんどを買い逃すことになる。

PERは、バリュー投資を行う上で割安かどうかの判断によく使われます。
しかし成長株投資では、あまりにこだわり過ぎると買い逃したり痛い目を見たりします。

将来性の高い企業は、一般的にPERは高くなる傾向にあります。

この高いPERを正当化できるかは、その銘柄のファンダメンタルズやテクニカル要素によります。
本書を読んで学んできた私たちなら、きっと見極めることができるはずです。

なお、低いPERにはなにか理由があります。
安易に飛びつかず、しっかり下調べを行うことをおすすめします。

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新高値で買うことができない

  • 真のリーダーは、新高値かその近くから大きな動きを開始するもので、安値や高値からかなり下がったところからではない、ということを理解していない。
  • 数か月前よりも安くなっているからという理由で、割安に思える銘柄を買うことを好む投資家は、株価が下落しているところで買ってしまう。
  • 掘り出し物を手に入れたつもりなのだ。
  • しかし本当は、適切なベースや揉み合いからブレイクアウトして新高値を付けているような上昇中の銘柄を買うべきなのだ。

新高値だから買っても大丈夫かと恐れをなし、周りをきょろきょろ見回して立ち止まってはもう遅いです。
しこり*1でないからこそ、CAN-SLIMに適合しているなら真っ先に飛びつかなければいけません。

やれやれとトントンで売る市場参加者がいないだけで、需要と供給のバランスは買い手に傾きます。
マーケットが私たちにごほうびを与えてくれていると気づいてください。

裏を返せば、過去から安くなっているバーゲン品はしこりとなっている可能性が高いです。
配当金目的や長期投資目的でない限り、値上がりしにくい銘柄を買う理由はないでしょう。

もしかしたら重大な欠陥品かもしれませんよ。

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売りの技術やルールが徹底されていない

  • ちょっとした調整で振るい落とされたり、利食いを急ぎすぎたり、必要があれば株価が上がった銘柄を再び買うことが精神的にできない。
  • また、売るのが遅すぎる。
  • 損切りを徹底的に8%で実行しないせいで、小さな損ですんでいたものを破壊的な損失にまで膨らませてしまう。

売る技術は、買う技術よりも重要です。
買うときはまだ勝負が始まったばかりなので、それほどプレッシャーは感じないことでしょう。

しかし売るときは別です。
損切りするときは嫌な気持ちになるし、早く利確して勝負を勝利で終わらせたくなります。
これは人間の本能として当然のことです。

まずはルールをしっかりと決めましょう。
本書ではルール作りに役立つヒントがたくさん詰まっています。

そしてまずは機械的にルールを順守しましょう。
本書やルール、何より自分を信じましょう。

失敗と成功を積み重ねていくうちに、あなたを一流の投資家に育て上げてくれるはずです。

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まとめ

  1. 新進気鋭の企業を買うことに足踏みしてはいけない。
  2. PERにとらわれすぎてはいけない。
  3. 新高値で戸惑ってはいけない。
  4. 売りの技術やルールを徹底する。

おわりに

まずは本書の読破おめでとうございます!
かなりの量と難しさだったので、骨が折れたかと思います。

それでも1ページごとに実践できるヒントや知識が盛りだくさんでした。

ひとつでも多く、あなたの投資テクニックの向上につながると思われるものを覚えて実践しましょう。

そして振り返りたいときは、該当ページに戻ったり最初から読み直したりと、何度も読み返しましょう。
その際に当ブログも活用していただけると、本書を開設した甲斐があったというものです。

残りは(忘れているかもしれませんが)、チャート100例になります。
今の私たちならば、最初のころとはチャートの見え方がまるっきり変わっているはずです。

それではみなさんお疲れさまでした!
よい投資ライフを一緒に送りましょう!




*1:上がると見込んで買った銘柄が、予想に反して下がってしまい、身動きがとれなくなった銘柄