はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード第8章②~チャートとの向き合い方

チャート分析はトレードする上でなくてはならないものであり、皆さんも一度は経験していることかと思います。

当ブログでも「チャート100本ノック」と称して、オニール本のチャート集を勉強しています。

しかし、実際にトレードする際にはチャートとの向き合い方を考えなければなりません。

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アキュミュレーションやディストリビューションの発見

  • フィギュアチャートは、アキュミュレーション(買い集め)やディストリビューション(売り抜け)を発見するための機械的方法としては有数のものだ。
  • また、大きなスイングの主要な抵抗レベルを教えてくれるという点でも貴重である。

大きなスイングを見つける際には、チャートはとても役に立ちます。

なお、楽天証券に口座を開設していれば、MarketSpeed(MarketSpeed2ではない)でポイント・アンド・フィギュアチャートを無料で確認することができます。


楽天証券のマーケットスピード 

詳しいチャートの見方については、下記リンク先を参考にしてください。
https://www.rakuten-sec.co.jp/MarketSpeed/onLineHelp/msman2_5_2_13.html


少し脱線しましたが本書に戻りましょう。

ここではチャートを用いながら説明されます。



フィギュアチャートのブレイクアウト

  • この反発のとき、48ドルと49ドルのラインが次第に中心軸を形成していったが、この両方の数字が長く続くということは、このレベルに注文が集中していることを示すものといってよい。
  • これが新たなアキュミュレーションなのか、それともディストリビューションなのかについて確信が持てないときは、株価がこの狭いレンジをブレイクする兆候が出るまで待つことになる。
  • 二回目の上昇で51ドルを付けたあとは徐々に上値が切り下がっており、下げ圧力が強まっていることへの警戒が必要になる。
  • したがって、方針としては安値を待つことになる。

ロウソク足でもアキュミュレーション等の判断はできますが、時間軸の概念を外したフィギュアチャートでは、売りと買いどちらに天秤が傾くかがよりわかりやすくなります。


本書のチャートでは48ドルと49ドルの数字が中心となっているゾーンが見ると分かります。

これがのちに上値が下がり下値も切り下がってブレイクアウトしたことから、ディストリビューションが行われていたが分かりました。


このような活用ができるフィギュアチャートですが、出来高情報はありません。

そのためアキュミュレーションやディストリビューションを見極めるのには慣れるまで時間がかかります。


したがって、まずは普段使うロウソク足チャートと併せて使うのがいいでしょう。

FXなどの出来高情報がないものでは、役に立つのかもしれません。



チャートの解釈

  • あとからチャートを調べて、どの時点で正しいプレーをしていればよかったかを理解することは簡単である。
  • だが、賭けてもいいが、(チャートだけ使えばよいとコメントした)投稿主は好機が来ても計画を試してみることはなかったであろう。

昔流行った詐欺のひとつに、ロト詐欺があります。

情報に疎い中高年を狙って、事前に抽選結果がわかるなどとかたり、金銭をだまし取る詐欺です

そして実際にナンバーズの当たり数字をずばりすべて当ててみせるというものです。
www.mizuhobank.co.jp

からくりは簡単で、被害者は新聞を見て神がかりな偶然にビックリするのですが、新聞はそもそも前日の抽選結果を載せているだけですから情報にラグがあるのです。

このラグを突いて、詐欺師は抽選結果を堂々と見てから、新聞で発表される前に騙すわけです。


後からチャートを調べて、理屈付けをして、正しい行動は何だったかを知ることは簡単にできます。

問題なのは、今その時動いている中で、正しい行動をする勇気と技術です。



あとからなら何とでも言える

つまり何が言いたかったかというと、あとから振り返れば、なんとでも言えるのです。


オニールのチャートの読み方を学んでもわかると思いますが、確実なことなど何もないのです。

なぜなら、私たちが戦っているのはマーケットそれ自体ではなく、画面の向こう側にいるマーケット参加者たちだからです。

誰かが心変わりしてしまえば、注文内容も変わり、ひいては相場が変わります。


チャートは現在進行形で形成されていきますが、どちらかというと株価の道のりを示しています。

大化け銘柄のチャートを振り返れば、大化けの理由はいくらでも見つけられるでしょう。

もちろん研究すること自体は、とても大事なことですが、実際に儲けようとする場合には確実なことなど何もないのです。



まとめ

  1. 大きなスイングを見つける際には、チャートはとても役に立つ
  2. チャートは現在進行形で形成されていきますが、どちらかというと株価の道のりを示している
  3. 現在進行形で株価が動いている間には、確実なことは何もない、後からなら何とでも言える

おわりに

チャートは全てを映す鏡とはいえ、映しているのはあくまで現在の姿です、未来ではありません。

結局は確実なことなんて何一つないのでしょう。

勝つためには、確率で期待値がプラスになるような技術を身につけることだと思ってます。

そのための勉強ですね。

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