では売りと買いのどちらで参戦すればいいのでしょうか。
明確な答えはありませんが、天秤の例えがとてもわかりやすいです。
天秤の例え
- テープを調べるときは天秤の例えをしっかり頭に刻み込んだうえで、現れてくる合図を心のなかで吟味し、売りと買いのどちらの側が優勢なのかを見極めるようにする。
- いきなり大需要が出現するとか、突然売り物が出た場合、新しい計画を立てたり、古い計画を修正したり、中立的な構えをとったりする必要に迫られることもある。
- 出来高に基づくそうした合図はいつも明確なものだとはかぎらない。
- ひとつの銘柄の合図に頼って、ほかの銘柄を無視するのは良くない。
売りと買いの天秤がどちらに傾くかというたとえは、とてもわかりやすいですよね。
もちろん目指すべきは、優勢となっている側に立ってトレードすることです。
ただし、これを一つの銘柄だけで見ていてはいけません。
ある銘柄がアキュミュレーション(買い集め)されている最中に、ほかの先導株がディストリビューション(売り抜け)されることはときどきあるからです。
買いから売りへと傾く瞬間、これが大きなスイングの転換点となることがあります。
家庭での出来高研究
以前にも話題に上がりましたが、リスクを負わないバーチャルトレードに意味はほとんどありません。
gyatuby.hatenablog.com
それは、実際にお金をリスクにさらさなければわからない、メンタル上の影響は馬鹿にならないためです。
世の中には例外がつきものです。
そんな例外に出会ったとき、あなたはバーチャルのときと同じように冷静に対処できるでしょうか?
広がらない勢い
ある銘柄の強さがほかの銘柄に波及しない場合は、買うのは注意したほうが良いでしょう。
このページでは、レディングが大商いから反落したタイミングで、コンソリデーティッド・ガスが暴落した事例を取り上げています。
まとめ
- 売りと買いのどちらの側が優勢なのかを見極める
- いきなり大需要が出現するとか、突然売り物が出た場合、新しい計画を立てたり、古い計画を修正したり、中立的な構えをとったりする必要に迫られることもある。
- 出来高に基づくそうした合図はいつも明確なものだとはかぎらない。
- ひとつの銘柄の合図に頼って、ほかの銘柄を無視するのは良くない。
- バーチャルではなく、実際のお金を使った現実のトレードを行うべき
おわりに
テープから相場の流れを読むこの章はいかがでしたか?
実際に行おうにも、実践的なヒントがまだ足りなすぎて苦労するでしょう。
まあ言い換えれば、それだけ明確な法則は存在せず、研究がモノを言う分野ともいえます。
まずは数銘柄を観察するところから始めてみませんか。