はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

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板情報トレード第5章④~出来高と天秤

では売りと買いのどちらで参戦すればいいのでしょうか。

明確な答えはありませんが、天秤の例えがとてもわかりやすいです。

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天秤の例え

  • テープを調べるときは天秤の例えをしっかり頭に刻み込んだうえで、現れてくる合図を心のなかで吟味し、売りと買いのどちらの側が優勢なのかを見極めるようにする。
  • いきなり大需要が出現するとか、突然売り物が出た場合、新しい計画を立てたり、古い計画を修正したり、中立的な構えをとったりする必要に迫られることもある。
  • 出来高に基づくそうした合図はいつも明確なものだとはかぎらない。
  • ひとつの銘柄の合図に頼って、ほかの銘柄を無視するのは良くない。

売りと買いの天秤がどちらに傾くかというたとえは、とてもわかりやすいですよね。

もちろん目指すべきは、優勢となっている側に立ってトレードすることです。


ただし、これを一つの銘柄だけで見ていてはいけません。

ある銘柄がアキュミュレーション(買い集め)されている最中に、ほかの先導株がディストリビューション(売り抜け)されることはときどきあるからです。

買いから売りへと傾く瞬間、これが大きなスイングの転換点となることがあります。



家庭での出来高研究

  • 出来高の研究は、本来テープで直接行うのが筋である
  • こういう状況で研究を進めるとき、つもり売買を行った結果として稼げたとしても、錯覚に陥ってはいけない。
  • 想像上の取引は現実とは違う。
  • 自分に合った出来るだけ小さな額でいいのだが、ともかく実際のお金を使った現実のトレードを行うべきである。
  • 時には、以上述べた出来高の原則がこれまでの説明とほとんど反対の内容を指し示すこともある。

以前にも話題に上がりましたが、リスクを負わないバーチャルトレードに意味はほとんどありません。
gyatuby.hatenablog.com

それは、実際にお金をリスクにさらさなければわからない、メンタル上の影響は馬鹿にならないためです。


世の中には例外がつきものです。

そんな例外に出会ったとき、あなたはバーチャルのときと同じように冷静に対処できるでしょうか?



広がらない勢い

  • 一見、圧倒的に強い需要がありながら、売り手側の抵抗(正当なものか相場操縦的なものか分からないが)が強すぎて打ち崩せず、株価は144三/八ドルを付けたあと反落した。
  • テープによれば、その勢いがほかの銘柄に広がらない点が異常だった。
  • この状況は株価操作の疑いを示しており、トレーダーは買いに慎重になるべきだった。
  • 上昇のときは、大半の取引が買い気配値で成立しており、売り気配値の側ではわずかだった。

ある銘柄の強さがほかの銘柄に波及しない場合は、買うのは注意したほうが良いでしょう。

このページでは、レディングが大商いから反落したタイミングで、コンソリデーティッド・ガスが暴落した事例を取り上げています。



まとめ

  1. 売りと買いのどちらの側が優勢なのかを見極める
  2. いきなり大需要が出現するとか、突然売り物が出た場合、新しい計画を立てたり、古い計画を修正したり、中立的な構えをとったりする必要に迫られることもある。
  3. 出来高に基づくそうした合図はいつも明確なものだとはかぎらない。
  4. ひとつの銘柄の合図に頼って、ほかの銘柄を無視するのは良くない。
  5. バーチャルではなく、実際のお金を使った現実のトレードを行うべき



おわりに

テープから相場の流れを読むこの章はいかがでしたか?


実際に行おうにも、実践的なヒントがまだ足りなすぎて苦労するでしょう。

まあ言い換えれば、それだけ明確な法則は存在せず、研究がモノを言う分野ともいえます。

まずは数銘柄を観察するところから始めてみませんか。

↓次回
gyatuby.hatenablog.com


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