デイトレードの仕掛けは、スイングや中期トレードと似ており、トレンドに沿ってトレードします。
改めてデイトレードの仕掛け方について、今回は学んでいきましょう。
売りと買いの両側でのスキャルピング
昔に、両建てとノーポジションの違いがよくわかりませんでした。
オプションの話まで踏み込むとややこしくなりますが、ワイコフが言う通りどちらか片方にポジションを持つべきでしょう。
両建ては、裁定取引(アービトラージ)を行う場面では使います。
しかし主に機関投資家が手掛けるため、個人投資家たちには縁はあまりないでしょう。
また心理的負担を和らげる効果が両建て取引にはあると言われています。
たとえばある銘柄を利確したあとに、再び上がってしまい買い直そうとするとある程度抵抗があるでしょう。
ここで空売りを選ぶと、買いポジションの含み益はそのまま膨らんでいきます。
もちろん空売りポジションは含み損になるのですが、両者を比べると空売りを手仕舞うほうがためらいが減るというわけです。
損は膨らませたくありませんからね。
あとは優待クロスを行う場面でも使います。
優待が取れる株数に限度があるため、資金量が多すぎると利益率が悪くなってしまいますが、そうでない場合は有用な投資法といえるかもしれません。
仕掛け
- テープ解読者は、消去法によって売りと買いのどちらにつくべきか、どの銘柄が最大のチャンスをもたらしてくれるかを決定する。
- 動き始めの時期か、あるいは動いた後の最初の押しか戻りのときか、どちらかで仕掛ける。
- 仕掛けた株が下落によってどこら辺りまで押すかを心得ているし、そのときの動き方を見て、最初の予測が合っていたか否かを判断する。
- 仕掛けたあと、株が見込み通り動かないときはそのトレードをやめるべきである。
テープ解読者は売りと買いの強い側につきます。
「長い物には巻かれろ」の精神です。
個人投資家は逆張りを好む傾向にありますが、長い目で見たときは不利になることが多いです。
もちろん長期投資と称して、塩漬けにする戦略を採るなら有効かもしれませんが、この本を手に取っている方には不要な考え方でしょう。
短期で利益をコツコツ積み上げるには、正しい側につく必要があります。
テープ解読の優位性
- 最初の仕掛け方、株の動きについていく方法、頂点に達したときの手仕舞い方―これらについて教えてくれるトレード法はテープ解読以外には知られていない。
- テープ解読に従う比較的少数の人がそのおかげで財を成した。
①最初のポジションの取り方、②トレンドに乗っていく、③売り方、この3つの方法だけで億万長者になることができます。
ただし、たった3つのみですが、されど3つが重要で深いのですけどね。
投資に必要な知識を得るためには、本書を含めた優れた投資本を読んだり、実績のあるトレーダーから教わることが近道でしょう。
その後は失敗を通じて経験を重ねることで、自分に合った投資法にカスタマイズされていきます。
そして今では避けるべきときは避けることができるようになり、次第に大きな成功を収めることができるようになるはずです。