生きていると、日々乗り越えなければならない壁が出てきます。
ではトレーダーにとって、克服すべき問題とはなんでしょうか?
自己コントロール
- テープ解読にとって、心の冷静さは欠くことのできない要素である。
- 完全に無心の気持ちで仕事に集中できるようでなければならない。
- 期限を設けて事を成し遂げようと考えてはいけない。
- 恐れ、不安、貪欲は禁物である。
例えば異常なほど損が続くときは、その原因を突き止めるまで取引を中断したほうがよい
トレーダーにとって最も大事なのは精神力です。
これは何度繰り返しても足りないほど、わたしたちは忘れる生き物です。
もし、トレードにおける心の冷静さに関する書籍を読んだことがなければ、ぜひ1冊でも目を通すことをおすすめします。
ビギナーにとって有益な本といえば、『ゾーン最終章』でしょう。
前書よりも入門者向けに書かれているので、ためになるでしょう。まずは機械的にトレードできるようになるという考え方、これを理解できるかが成功者への第一歩なのかもしれません。
相場でぶつかりそうな問題
自己コントロールができず、失敗を犯してしまうことはどんなに注意してもしすぎることはありません。
相場で遭遇するであろう問題について、ひとつずつ見ていきます。
1.トレードのしすぎ
- トレードの回数がかさみすぎる危険がある。
- 最も良い機会だけをとらえるようにすべきである。
- 今日、条件に合う機会がなかったとしても、相場は明日もある。
機関投資家の場合は出資者からのプレッシャーのために、常に投資することを余儀なくされますが、個人投資家の場合は全く関係ありません。
勝てると思ったときにだけトレードする自由が認められています。
投資の世界では、負けるくらいなら勝負から逃げてもいいのです。
そして、勝つと信じたトレードの失敗こそが、次への成長につながります。
2.名誉のためのトレード
- 記録を作りたい、損を避けたい、当日内あるいは一定期間内に決まった額の利益を上げたいなどと焦ると、判断がひどく歪み、利益率が低下する。
- テープ解読者の利益は自然に伸びていくのでなくてはならない。
- 株を買ったり売ったりするのは単に当然なすべきことだからであって、利益を上げたいとか、損するのが怖いとかという理由で行うようではいけない。
マーケットに対して勝者でありたい、もっというと周囲のみんなに自慢したいという欲求は、判断を鈍らせ結果的に手痛い損失を受けることになります。
マーケットに逆らってはいけません。
自分の予測を絶対的な基準として、マーケットが間違っていると考えてしまうともう末期症状です。
わたしたちが戦っているのはマーケットそれ自体ではなく、画面の向こう側にいるプレイヤーです。
だれかが気まぐれで取引するだけでも、相場は動くのです。
いくらコイントスのコインを分析しても意味がありません。
負けるときは負けますし、勝つときは勝つのです。
投資の世界に”確実”など存在しないことはよく覚えておくべきでしょう。
3.常に戦ってしまう
- 相場がテープ解読による売買に適していないことがある。
- 相場つきが変わるまで手を出さないほうがよい。
休むも相場です。
たとえば、閑散相場のときはスイングが大きくないため、思ったより利益を上げるのが難しくなります。
または、自分が苦手とする相場展開だった場合も同様でしょう。
別にいつもトレードし続けろと誰かに言われたわけではありません。
勝てると思うその時まで、じっくり研究したり体を休めたりしましょう。
4.ブローカー
- 自分のブローカーの仕事ぶりに難がある場合がある。
- 株式トレードのように精密なゲームでは、どんな細かなことも大事である。
今でも対面トレードをする方もいらっしゃるかと思いますが、個人投資家にとって主流はインターネット取引になるでしょう。
対面取引を行う方は一度、2~3ページ先まで目を通してください。
注文を確実に早く成立させてくれる機械はやはり優秀です。
まとめ
- テープ解読にとって、心の冷静さは欠くことのできない要素である
- 最も良い機会だけをとらえるようにすべきである
- 記録を作りたい、損を避けたい、当日内あるいは一定期間内に決まった額の利益を上げたいなどと焦ると、判断がひどく歪み、利益率が低下する