いざ合図が出たら、理由探しなどせずに黙って走るのが正解なようです。
アキュミュレーション
- レディングについてはアキュミュレーションを自分の目で見ており、今の辺りの価格水準では、市場に浮動株の供給が残っていないことを知っているので、気持ちにゆとりがある。
- 今の状態ならば、株価の上昇を邪魔する売り物がほとんどないので、いずれは鋭い急騰が始まると見込める。
- これがずっと相場を見張っていなかったせいで、出発点で仕掛けられなかったとしたら、チャンスは大幅に低くなっていたであろう。
- 普通以上の株数を買い付ける勇気は出なかったはずだ。
前回は、閑散相場でも相場を見張っていなくてはならないとありました。
このレディングのケースでも閑散相場を見張っていなければ、勇気をもって大量のポジションをとることはできなかったでしょう。
知っているかどうかで、人より早くスタートを切ることができます。
むしろ最悪なのが、もう上がったから下がるまで待とうとしてしまうことです。
アキュミュレーションのあとの株価は、抵抗に遭うこともなく上げ一辺倒で動きます。
ワイコフが具体例を示して、これらの説明をしていきます。
相場の雰囲気をつかむうえでかなり貴重なものですので、しっかり読みましょう。
合図
アキュミュレーションの合図が現れたら、証拠を集めたり周りを見回している暇なんてありません。
テープ解読者は細かいことは言わずに、その流れに乗って大量に成り行きで買うだけです。
ある銘柄から合図が出たからといって、ほかの銘柄すべてにサインがあるかといわれたらそうでありません。
ですが水の入ったコップにインクを垂らすと広がるように、徐々に影響が波及していきます。
そしていずれ相場全体が上昇トレンドを確固たるものとなっているでしょう。
先導株への乗り換え
- 大勢の者がビート・シュガーを売って、大型株に乗り換えているようだ
- 相場は大きく前進し、よほど悪いニュースが飛び出さない限り、月曜が全面高で始まるのは確実だった。
- テープ解読者は高値でポジションを手仕舞うか、ストップを置いたうえで月曜まで持ち越す冒険をするか、自由に選ぶことができた。
相場全体が今や上昇トレンドです。
大衆が好んでトレードするスチールに、流れていきがちなことを説明したかったのかもしれません。
ここでは相場の具体例に終始しているため、相場観をつかむヒントにしましょう。
まとめ
- アキュミュレーションの合図が現れたら、証拠を集めたり周りを見回している暇なんてありません。
- テープ解読者は細かいことは言わずに、その流れに乗って大量に成り行きで買うだけ