まとめ以外の最終章では、年金や投資信託を運用する機関投資家について学びます。
機関投資家という言葉だけが先行して、現実離れした存在になっていませんか?
機関投資家も人間です。
どういう人なのか知ることから始めましょう。
機関投資家について学ぶ必要性
CAN-SLIMの章で学びましたが、機関投資家は膨大な資金を運用するため、需要と供給の関係から株価に大きな影響を与えます。
gyatuby.hatenablog.com
つまり、機関投資家について学ぶことは、自分自身の投資成績の向上につながることになるはずです。
機関投資家について
ほとんどの機関投資家は現金取引を行っています。
しかし、一般大衆はそうとは限りません。
オニール氏によれば、市場が崩壊した1929年、一般大衆は信用取引を全体の90%という投機的な投資をしていました。
いかにもアメリカらしいといえますね。
機関投資家は株式市場が盛り上がってもレバレッジをかけないため、慎重に行動しているといえるでしょう。
そのため、機関投資家の動向についてはある程度参考になります。
IBD紙が誇るデータベース&チャートソフトWONDA
WONDAはIBD社のチャートツールです。
「ウィリアム・オニール・ダイレクト・アクセス(Wiliam O'Niel Dorect Access)」の略で、すべての機関投資家の顧客にオニール・データベースへと直接アクセスできるインターフェースを提供しています。
機関投資家はチャートをはじめとしたさまざまなデータに、WONDAを通じてアクセスすることができます。
ドーム・ペトロリアムのデータグラフ
- 成功する個人投資家としてけっして忘れてはならないことは、銘柄の将来性が他人にも明らかになる前にその銘柄を買う、ということである。
- 銘柄の価値がだれの目にも明白なら、買うにはもう遅すぎるだろう。
本書では、実際のWONDAの画面が掲載されています。
細かいデータが注釈付きでチャート画面に表示されています。
この画面を見るだけで、売買の判断ができるならば有用といえるでしょう。
ピック・N・セーブの例
- ほとんどの機関投資家は、1日500株しか取引されていないこの会社の規模が小さすぎると完全に除外していた。
後に大きく成長するこの銘柄の教訓は、先手必勝で買うことができれば株価10倍という利益をもたらしたことです。
まとめ
- 機関投資家は膨大な資金を運用するため、需要と供給の関係から株価に大きな影響を与える。
- プロの投資家は景気の低迷が長期化しても一般大衆ほど簡単にはうろたえない。
- 銘柄の将来性が他人にも明らかになる前にその銘柄を買う。
おわりに
誰よりも早く有望な株式を買う。
言うのは簡単ですが、実行するとなると恐怖心が勝るでしょう。
これはビットコイン(仮想通貨)でもありましたね。
アナーキーな性格が私は気に入っているのですが、投資はしませんでした。
あの頃に投資していればと悔やむばかりです。
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