はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法第18章①~機関投資家について学ぶ


まとめ以外の最終章では、年金や投資信託を運用する機関投資家について学びます。

機関投資家という言葉だけが先行して、現実離れした存在になっていませんか?

機関投資家も人間です。
どういう人なのか知ることから始めましょう。

機関投資家について学ぶ必要性

  • 個人投資家は、機関投資家についてできるかぎり学ぶ必要がある。
  • 結局のところ、このマネジャーたちが、CAN-SLIMの「I」(Institutional Sponsorship=機関投資家による保有)の部分であり、重要な値動きの主要な部分を占めているのだ。

CAN-SLIMの章で学びましたが、機関投資家は膨大な資金を運用するため、需要と供給の関係から株価に大きな影響を与えます。
gyatuby.hatenablog.com

つまり、機関投資家について学ぶことは、自分自身の投資成績の向上につながることになるはずです。


機関投資家について

  • 投資信託や年金基金は、機関投資家がその運用の指揮を執っている。
  • 現代の市場はそのようなプロによって占められており、ほとんどの機関投資家による買いが信用取引ではなく100%現金で行われている。
  • その結果、投機的な信用取引口座がわれわれの株式市場を制圧するよりは幾分信頼性のある土台があると言えるかもしれない。
  • プロの投資家は景気の低迷が長期化しても一般大衆ほど簡単にはうろたえない。
  • むしろ、機関投資家による買いは、株価が下がった時に入ることが多い。
  • 株式市場は、基本条件や政策運営(あるいはその失策)、そして国全体の心理状態を映し出す巨大な鏡なのである。

ほとんどの機関投資家は現金取引を行っています。
しかし、一般大衆はそうとは限りません。

オニール氏によれば、市場が崩壊した1929年、一般大衆は信用取引を全体の90%という投機的な投資をしていました。
いかにもアメリカらしいといえますね。

機関投資家は株式市場が盛り上がってもレバレッジをかけないため、慎重に行動しているといえるでしょう。
そのため、機関投資家の動向についてはある程度参考になります。



IBD紙が誇るデータベース&チャートソフトWONDA

WONDAIBD社のチャートツールです。
「ウィリアム・オニール・ダイレクト・アクセス(Wiliam O'Niel Dorect Access)」の略で、すべての機関投資家の顧客にオニール・データベースへと直接アクセスできるインターフェースを提供しています。

機関投資家はチャートをはじめとしたさまざまなデータに、WONDAを通じてアクセスすることができます。

ドーム・ペトロリアムのデータグラフ

  • 成功する個人投資家としてけっして忘れてはならないことは、銘柄の将来性が他人にも明らかになる前にその銘柄を買う、ということである。
  • 銘柄の価値がだれの目にも明白なら、買うにはもう遅すぎるだろう。

本書では、実際のWONDAの画面が掲載されています。
細かいデータが注釈付きでチャート画面に表示されています。

この画面を見るだけで、売買の判断ができるならば有用といえるでしょう。



ピック・N・セーブの例

  • ほとんどの機関投資家は、1日500株しか取引されていないこの会社の規模が小さすぎると完全に除外していた。

後に大きく成長するこの銘柄の教訓は、先手必勝で買うことができれば株価10倍という利益をもたらしたことです。

ラジオ・ジャックのチャールズ・タンディー

  • 世間の目に安いと映り始める前に、すでにどれだけ株価が上がっていることがあるかと考えると、奇妙だと思わないだろうか。

オニール氏が機関投資家を説得して、この銘柄を購入したのはわずか2社でした。
目に見えた成果が出始めて、ようやく機関投資家も重い腰を上げたとのことです。

さて最後に大衆が買う頃には、はたして株価は”安い”といえるでしょうか?



まとめ

  1. 機関投資家は膨大な資金を運用するため、需要と供給の関係から株価に大きな影響を与える。
  2. プロの投資家は景気の低迷が長期化しても一般大衆ほど簡単にはうろたえない。
  3. 銘柄の将来性が他人にも明らかになる前にその銘柄を買う。




おわりに

誰よりも早く有望な株式を買う。
言うのは簡単ですが、実行するとなると恐怖心が勝るでしょう。

これはビットコイン(仮想通貨)でもありましたね。
アナーキーな性格が私は気に入っているのですが、投資はしませんでした。

あの頃に投資していればと悔やむばかりです。
gyatuby.hatenablog.com

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