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オニールの成長株発掘法【第4版】~良い時も悪い時も儲かる銘柄選択をするために(How to Make Money in Stocks)
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今まで読んだ投資本の中で1位、2位を争う名著。
成長株の買うタイミングはもちろん、売るタイミングまで教えてくれる面倒見のいい良本です。
第2章~第9章が株式の買い方、第10章~第11章が株式の売り方となっています。
売買タイミングについては、テクニカル分析をメインにしているので、ほかのジャンルの株式に手を出している人にも参考になります。
成長株のファンダメンタル分析として、大化け候補の成長株が備えている7つの特徴を、本著は頭文字をとってCAN-SLIMと表しています。
- Current Quarterly Earningsー当期四半期のEPS(一株当たり利益)と売上
- Annual Earnings Increasesー年間の収益増加(大きく成長している銘柄を探す)
- Newer Companies New Products. New Management, New Highs off Properly formed Basesー新興企業、新製品、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値
- Supply and Demandー株式の需要と供給(重要ポイントで株式需要が高いこと)
- Leader or Laggardー主導銘柄か停滞銘柄か(あなたの株は?)
- Institutional Sponsorshipー機関投資家による保有
- Market Directionー株式市場の動向(見極め方)
gyatuby.hatenablog.com
かなり厳しい条件のため、選ばれた銘柄は保守的に選ばれます。
それだけ有望な銘柄といえるでしょう。
他にもポートフォリオ管理の方法、損切りのタイミング、マーケットの底や天井の見分け方など、株式投資をする上で必要なスキルをわかりやすく紹介しています。
内容は少々難しいため、理解が追いつかないかもしれませんが何度も読んでみましょう。
必ずあなたの投資成績を向上します。
なお当ブログでも、本著の解説を行っておりますので参考にしてください。
gyatuby.hatenablog.com
あえて減点した理由としては、少しですが本著独自の指標(レラティブストレングス指数など)やサービスを使っている点です。
これが計算方法が示されておらず、しかも数字やデータを使いたい場合は、オニール氏が創業した「インベスターズ・ビジネス・デイリー(IBD)」紙の有料課金をしないと見ることができません。
https://www.investors.com/
これでは広告を読まされているという錯覚に陥ってしまいます。
ただし、ほかの要素に関しては、今まで読んだ本の中で最も優れているものの1つであり、十分おつりが来ます。
また、有志が独自に算定しようとかんばっている点も考慮しました。
gyatuby.hatenablog.com
マネーがあふれる時代では、ファンダメンタル分析に加えてテクニカル分析を行うことで、投資成績は飛躍的に向上されます。
私も現に、この本のおかげで”1本”は普通に稼いでいます。
儲けることも大事ですが、損切りで出血を抑えることがいかに大事か痛感しました。
”売りそびれた”、”利確が早すぎた”はもちろん、損切りが遅すぎることがある方にはぜひ読んでもらいたいです。
買うだけでは株式投資はまだ終わりません。
売って始めて株式投資です。
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