はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード第2章②~失敗の原因

失敗を見つめ直すことは、恥ずかしくてつらいことかもしれません。


しかし失敗から学べることは、どんな教材よりも私たちを成長させてくれます。

今回は、そもそもなぜトレードで失敗するのか考えてみましょう。

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失敗の原因

  • 主な原因は、資金不足無能力の二つだそうだ。
  • 株取引で資金不足になるケースは、たいがいトレードのしすぎから生じる。
  • 具体的にいえば、出だしのトレードで大量の株を手掛けすぎたか、損したときに減った資金量に合わせて売買単位を小さくしなかったかのどちらかである。

ワイコフは、『商売の失敗の原因(Causes Of Commercial Failures)』から、ビジネスの失敗原因を資金不足と無能力に分類しています。


トレーディングに関して資金不足といえば、ビギナーは総じて取引をし過ぎます。

まさに「トレードのしすぎは経済的な自殺」という警句のいうとおりです。


この「トレードのしすぎ」の根は深く、多くのビギナーが負けを取り戻そうとロット数を引き下げることができずにいます。

これでは、新人は失敗が許されたとしても、ダメージが大きくなってしまいます。



トレードのしすぎ

トレードのしすぎ
出所:アカギ
  • 損を取り戻そうと最後のやけっぱちの勝負に出て、その(全額)200ドルを賭けて50株単位か100株単位の取引を行うのだ。
  • 失敗の原因として、無能力は実際には一番にきてもいいはずのものである。

先ほどの資金不足による失敗を掘り下げています。


例えば1000ドルで100株単位のトレードを始めたあと、損が続いて、手元資金が200ドルになってしまったとします。

このとき、減った資金量にあわせて10株単位に減らして売買を始めれば、いまだゆとりは生まれるのですが、ビギナーはそんなことはしません。


損を取り戻そうと最後のやけっぱちの勝負に出て、その200ドルを賭けて50株単位か100株単位の取引を行ってしまいます。

そしてすっからかんになったところで、反省をすることなくもっと資金があれば勝てたのにと悔やむのです。


ただしこの失敗は、資金不足よりも無能力によるものといえるかもしれません。

まるでギャンブルで損し続ける人のように見えませんか?

実際にワイコフも、失敗の原因として、無能力は実際には一番に来てもいいはずと述べています。



無能力

  • 資金不足と無能力が引き起こした商売の失敗は、全体の約60%を占めるという。
  • 資金不足をウォール街流に「トレードのしすぎ」と言い換えて、それと無能力が引き起こした株取引の破綻の割合を計算してみると約90%になる。
  • 成功できるのはごく少数の人に限られる。
  • だから大事なのは、なるべく時間とお金をかけないで、自分がこの仕事に向いているかどうかを確かめることである。

ウォール街の名だたるアナリストやトレーダーたちが、トレーディングで財を成すことができない理由の一つには、それだけ難しい仕事だからと言えるでしょう。

むしろ無知を隠す人が少なくないだけに、この問題はかなりやっかいかもしれません。

トレードは無慈悲に結果を突き付けるところが、嫌なところですね。


どんなことにも向き不向きがあります。

傷が浅いうちに撤退できるように、少額かつ短期間で、トレーダーとしての資質が自分に備わっているかどうか確かめてみましょう。


しかし個人的には、専業でなくても兼業でも株式投資は十分可能だと考えています。

ただトレーディングが自分に適していなかっただけの話だと思います。



まとめ

  1. 失敗の主な原因は、資金不足無能力の二つ
  2. 資金不足をウォール街流に「トレードのしすぎ」と言い換えて、それと無能力が引き起こした株取引の破綻の割合を計算してみると約90%になる
  3. 専業トレーダーとして成功するのは、ごくわずかである
  4. まずは少額かつ短期間で、トレーダーとしての資質が自分に備わっているかどうか確かめよう

おわりに

兼業投資家は、Twitterではよく見かけます。

そしてみなさんは自分なりの方法で、投資をされています。


優れた投資方法は、人によるといえるでしょう。

実際に儲かっているのならば、私なら否定できません。


もしトレーディングが物理的(時間的にも場所的)にできないのなら、自分に合った知識やテクニックを探すことも、また大事なことなのだと思います。

↓次回
gyatuby.hatenablog.com


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