はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード第7章①~閑散相場とチャンス①

  • 大勢の人が閑散相場を毛嫌いしているようだ。

スイング(値幅)が小さく、日銭を稼ぐことができない。
たしかにそうなのですが、そう思っているうちはただの傍観者です。

テープ解読者は、閑散相場のときにもチャンスを見出そうとします。

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テープの傍観者

  • 実をいえば、閑散相場には数え切れないほどのチャンスがある。
  • 相場や特定の銘柄が動かないというのは、株価を上や下に動かす力が一時的に均衡状態に達したことを意味している。
  • 強気相場の活況の時期を終わると、よくそうした閑散相場が出現する。
  • 人々は利益を上げ、買い乗せし、天井で目いっぱい仕込んでいる。
  • だれもが株をたっぷり抱えているので、以前ほどには買い手がいなくなっている。
  • 空売り筋や悪いニュースなどの値下がり要因がなくても、どうしても避けられない下落が生じる。

トレンドに乗ってるときは比較的簡単に利益が稼ぐことができますが、その始まりと終わりには必ず転換点があり、閑散相場となっていることが多いです。


強気相場が続くうちに、チャートやテープを見ると、以前ほどの需要がなかったりすることが読み取れるでしょう。

あとは誰かが”一押し”するだけで、トレンドが転換します。


当然テープ解読者はこの動きを察して、トレンドに乗り換えることを繰り返すのです。



自然の治療法

  • ポジションを減らさざるを得なくなったトレーダーは、(相場が休止している)時期に(休憩)を行う。
  • お金と、一時的にはやる気も失う。
  • それで相場は見向きもされなくなる。極端な閑散状態がやってくる
  • こうした無気力の時期は各章の末尾にくるものだ。
  • 株価がじっと動かないときは、その位置からどちらかの方向にはっきりしたスイングが始まることが分かっている。

損失が続きやる気が失せたと感じることは少なくないでしょう。

そしてお金とやる気を失い、一時的に体を休めていく。


相場ではこうした投資家が増えるたびに、閑散としていきます。

そして閑散相場はもれなく相場の転換点近くで起こるのです。


株価はいずれ動く、当たり前のことですが歴史は繰り返し起こっています。



次のスイング

  • スイングの方向を先読みする方法はいくつかある。
  • ひとつは前の章で述べたように、相場のテクニカルな強弱に注目することである。
  • インサイダーがほかの者をふるい落とそうとするのは、自分がその株を手に入れたいときである。この時こそ飛び込んでいくチャンスである。
  • 閑散相場のなかで、反発の勢いが維持できそうもなくなったり、強気のニュースに相場が反応しなくなったりしたときはテクニカル的に弱く、何か状況を変えるような出来事が起きないかぎり、次のスイングは下向きとなる。
  • 一方、値固めが進んでいるときや、弱気派の売り崩しに対してあまり売り物が出ないときや、不利なニュースにも株が値下がりしないときは、近い将来相場が上昇に向かうと期待してよい。

では閑散相場を抜けたあと、どちらの方向にスイングしていくのでしょうか?

見極める方法のひとつとして、相場のテクニカルな強弱に注目することが挙げられています。


わかりやすいのがオニール流のマーケット全体に関する分析方法でしょう。

マーケットの天井と底を見極めることができれば大儲けのチャンスをつかむことができます。
gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com

また、他の主導銘柄の動きが参考になることもあります。
gyatuby.hatenablog.com


本書では、チャートや値動きのほかにも、ニュースに対する株価の反応も例に挙げています。
オニールもこの点を指摘しています。
gyatuby.hatenablog.com

関連記事ばかり多くなりましたが、一流の投資家はそれだけ同じことを考えている証拠です。

しっかりテクニックを盗んでいきましょう。



閑散相場で目を光らせる

  • 閑散相場がいつ活況に沸きかえる相場へと変身するのか、だれにも分からない。
  • だから、テープ解読者はいつも目を光らせている必要がある。
  • (例えばインサイダーがアキュミュレーション(買い集め)していると推測した場合)合図が現れると、スキャルピングに必要な量以上を仕込んで、一部はいつも通りのトレードに使い、残りは長期的スイングのために取っておこうとしたことだろう。
  • テープ解読者は、株価が買値を超えて値上がりしていくにつれて、持ち続ける予定の株に置くストップの水準を引き上げたはずだ。
  • そして、心のなかで、インサイダーのディストリビューション(売り抜け)を見つけたら売るということを自分自身にいいきかせたであろう。

閑散相場はいつか終わりが来ますが、その終わりがいつかは誰にもわかりません。

だからこそ、テープ解読者はいつでも相場に目を光らせている必要があります。


アキュミュレーションやディストリビューションのサインは、先ほどの関連記事で示した通りです。

ほかにもテープやチャートを注意深く監視することで、別の角度からその兆しをつかむことができるかもしれません。


なお、そこまで気を張る必要もありません。

「頭と尻尾はくれてやれ」

動き出したスタート地点で参入できなくとも、走り出したことを確認してからでも十分に利益を得ることができます。


むしろ重要なのが、進まなければいけないときに、進むと決断して行動する勇気です。

あらゆる投資技術は、成熟した精神力の土台なくしては効果を発揮しません。


ストライクど真ん中のチャンスボールでも、力みが生じて打ち損じることはよくあると聞きます。

少しでもネガティブな隙が生まれた瞬間から、私たちは思ったように行動できなくなります。


必要なメンタル力の身につけ方については、『ゾーン』シリーズが丁寧に解説しています。
gyatuby.hatenablog.com



まとめ

  1. 閑散相場はもれなく相場の転換点近くで起こり、数えきれないチャンスがある
  2. ポジションを減らさざるを得なくなったトレーダーは、「相場が休止している時期」に「休憩」を行う
  3. あとは誰かが”一押し”するだけで、トレンドが転換する
  4. チャートや値動きのほかにも、ニュースなどに対する株価の反応もテクニカルの強弱に関係する
  5. テープ解読者は閑散相場でも、いつも目を光らせている必要がある



おわりに

一つのニュースや金利に右往左往する相場は、まさに今が閑散相場といえるかもしれません。

私も休みがちだったので、ハッとさせられる内容でした。

スタートを切る準備はいつでもするべきと言うことですね。

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