はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード第6章④〜マーケットテクニック④

長かったマーケットテクニックの章も、今回で最後です。

これらの中から何かヒントがつかめれば幸いでしょう。

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ロックアイランド株の戻り

  • ある株についてインサイダーがどんな方針をとっているか推測するのは大事なことだ。

ここでは暴露雑誌に売り材料となる記事が掲載されたケースを取り上げています。

売買手口はおろか、情報ソースすら怪しいと来たものです。


そんな記事をだれが信用するのかという話は別にして、テープのシグナルは下落時点でこの株を買えと明確に示していました。

出来高は大きく膨らみ、発行済み株式数と浮動株*1からして並はずれた水準です。

これは相場操縦が絡んでいるとしても、そんな安いレベルでは株の売り抜けを目的としているはずはありませんでした。


ワイコフは、この例のように可能性が低いものから一つずつつぶしていけば、正しい結論に到達できるはずだと指摘しています。



フロアトレーダー

  • フロアトレーダーは空売りを好み、どこが相場に弱いどころがないかと常に見張っている。
  • ある銘柄に支持がないことを嗅ぎつけると、たいていは売り崩しに入る。
  • また、空売りされている銘柄に弱みを見つけると、素早く株価を競り上げていって、売り手を買い戻しに追い込む。

フロアトレーダーとは、立会場で顧客の代わりに売買するトレーダーを指します。

彼らは顧客の具体的な取引はもちろん、顧客のリクエストにこたえる形で自分で考えてトレードもします。


機敏な連中は相場の最前線にいるため鼻が利きます。

彼らの動きが相場全体に影響を与えることがあるのは上記引用に示した通りです。


でも安心してください。
テープ解読者はそれらをテープを通じて知り抜いており、売りと買いのどちらが優勢か判断することができます。

テープはすべてを真っ先に知らせてくれる鏡です。



総体的な動き

  • テープ解読者にとって一番の関心事は短期的なスイングだが、相場の相対的な動きに足並みをそろえることも怠らないようにしている。
  • パニックが蔓延しているときも、そのなかに強気の兆しを見つけ出し、株価が次第に上昇してやがてスイングのもう一つの極点に達することを確信して取引を行う。

スキャルピングデイトレードの場合は、相場全体の動きに左右されないメリットがあります。

ただし相場全体の動きに合わせる点では変わりません。


明けない夜はないように、パニックに陥っていてもいつかは回復しますし、その逆もあり得ます。

相場の動きに沿って、もっと言えば機関投資家の背中に乗って値幅から利益を稼ぐことは、これもまたテープ解読者にとっては重要といえるでしょう。



目安

  • もちろん、テープ解読者の実際のトレードは一番明確で、一番有望な指標に基づいて行われるので、そうした合図(相場の相対的な動き)は単なる目安にすぎない。
  • しかし、何を避けるべきか教えてくれる点では、それなりの価値がある。
  • (例えば急落した銘柄が)一ポイントずつ下げるたびに転換点に近づくわけだから、そうした激しい急落のあとでは、買いが安全であることをテープ解読者は心得ている。
  • 相場が3~4日連続して一方向にまっすぐ進行することはめったにない。
  • だから、テープ解読者はスイングが長引けば、それだけチャンスが減ることを自覚しておくべきである。

スタートが遅れるほどチャンスは減ります。

つまり、目安がだれの目にも明らかになった段階では、もううまみは少ない可能性があるのです。


むしろ転換点が近づいたかもしれない、反対サイドに転じる必要はないかと考えることも必要になるでしょう。



ナポレオンの格言

  • テープ解読者は日々の株価変動から最良のチャンスをつかむ
  • だが、確実に利益の見込める大きなスイングでは株を持ち続けることも必要である。
  • ナポレオンが言ったように「賢い人間はどんなことからも利益を上げ、チャンスを広げる機会を見逃すことがない」。

スキャルピングデイトレードだけを扱うなんて誓わずに、利益が得られると思ったらスイングトレードや長期的投資に挑戦してはいけないなんて思わないでください

知ることは可能性を広げる行為であり、知っているだけでチャンスは増えます。

出所:ハンターハンター

決して守備範囲外だからと、自ら可能性を捨てることは避けましょう。

もちろん他所から来る「おいしい」話には警戒しなくてはなりませんが。



科学と技能

  • テープ解読者は利益をものにしようとするとき、科学と技能を使う。
  • そして、研究し、計算し、分析し、推論する。
  • 自分がどの地点に立ち、どういう理由で何をしようとしているのか正確にわきまえている。

投資の世界で一握りの人しか成功しない理由は、ひとえに時間が不足しているからです。

時間をじっくりかけ研究し続けなければ利益に結び付きませんし、努力が報われるまで努力しなければなりません。


この研究に才能はほとんど必要ありません。

しかし平等に残酷な結果を突き付けるので、普段の生活よりメンタル的にダメージを与えられるでしょう。

なんたってアクティブファンドの大半が、インデックスファンドに勝てないんですから。
この世界がいかに厳しいかわかるでしょう。


ここで参考になるのがオニールの書籍です。

オニールは、どのように投資ルールを作り上げ研究したかを著書で述べています。
ぜひ参考にしてみてください。
gyatuby.hatenablog.com



まとめ

  1. インサイダーがどんな方針をとっているか推測する
  2. テープはすべてを真っ先に知らせてくれる鏡
  3. テープ解読者にとって一番の関心事は短期的なスイングだが、相場の相対的な動きに足並みをそろえることも怠らないようにしている。
  4. テープ解読者はスイングが長引けば、それだけチャンスが減ることを自覚しておくべきである。
  5. 日々のトレードのほかに、確実に利益の見込める大きなスイングでは株を持ち続けることも必要である。
  6. テープ解読者は利益をものにしようとするとき、科学と技能を使う。



おわりに

金利上昇が続き、為替介入も行われるなど荒々しい相場になっています。

でも今回の話を借りればチャンスでもあります。

転換点が来る瞬間を見逃さないようにしましょう。

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*1:各企業の上場株式のうち、実際に売買される可能性の高い株式(上場株式から固定株を控除したもの