チャート100本ノックでは、時系列順に注釈や関連記事をまとめています。
本書のチャートがわかりやすいので、お手数ですがチャート自体は本書をご覧頂ければ嬉しいです。
はじめに
理論を学んでも、実践で使うことができなければ意味がありません。
ここでは、実際のチャートとその読み方について、本書の説明や注釈などを時系列に並び替えて学んでいきます。
チャートを見ていくにつれて、空売り候補のモデルの性質や特徴について感覚が身についてくるはずです。
ぜひ、その知識を実際の取引に活かしていきましょう!
レッドマン・インダストリーズとスカイライン・コーポレーション(cf.成長P62,63)
1960年代はこうしたトレーラーハウスが人気を博し、この2社の株価は大きく上昇しました。
このようにブームが沸くと、同業種が全て上昇することはよくあります。
強気相場での2社の動き
両銘柄の買い方が知りたい方は、前書『オニールの成長株発掘法』ページ62とページ63をご覧ください。
当ブログでもチャートノックで取り扱っています。
ーーー関連記事ーーー
週足チャートで確認する
- レッドマン・インダストリーズが1969年5月に天井を付けると、それはスカイラインの投資家にとってまもなくスカイラインも天井を付けるだろうというヒントになったのである。
- 両銘柄とも最終的な天井に近づくにつれ、チャート上の値動きの特徴が変わり始めるのも明白である。
- 長期にわたる上昇のあと両銘柄とも調整を始め、絶対的なピークの近くで2つのカップ・ウィズ・ハンドルを形成している。
- レッドマンの場合は、1番目の幅が広く不明瞭な後期ステージのカップウィズハンドルからのブレイクアウト失敗のときに最終的な天井を付けた。
- スカイラインの場合は2番目の後期ステージのカップウィズハンドルからブレイクアウトに失敗し、それが同社の株価上昇の終わりの始まりとなった。
トレイラーハウスに属する両社の株価の動きは、似たようなパターンになっています。
後期ステージからのベースの崩れなので、どちらもダイアグラム2に該当します。
同業種に属する大化け銘柄の空売りは、今後の研究に役立つでしょう。
本書のチャートを見ながら、両社の動きを読み進めます。
レッドマン
ダイアグラム2の典型例ですが、ここではネックラインではなく支持線での空売りに注意を促しています。
直近のベースの安値を結んだ支持線は空売りポイントではなく、むしろ手仕舞いするポイントです。
みんなが売りたがってるタイミングで買い戻すのが、需要と供給の点では正しいと言えます。
繰り返しになりますが、強気相場が完全に終わるまでには時間がかかることが多いです。
相場の熱気が冷めるまでは、注意深く監視する必要があるでしょう。
スカイライン
- スカイライン・コーポレーションが天井を付けたのは1969年10月になってからで、これは一見したところ後期ステージのカップウィズハンドルだが、実際には後期ステージの不完全なダブルボトム・ウィズ・ハンドルからのブレイクアウトの失敗のときに付けたものである。
- ちなみに1回目のカップウィズハンドルも実際には後期ステージの不完全なダブルボトム・ウィズ・ハンドルである。
- 株価下落時の出来高急増
- 50日移動平均線を上抜く2回目の反発のあとで、出来高の増加を伴って株価が50日移動平均線を割ったポイントで空売り
- 2回目の反発は3週間にわたる平均以下の出来高からなり、そのうち最初の2週では厳しいストーリング(失速)の値動きとなっている。
チャートとにらめっこしながら、一文ずつ読んでいきましょう。
スカイラインでは50日移動平均線を上抜く反発は2回しかなかったので、ここではストーリングの動きによく注意する必要がありました。
正常なダブルボトムとは
- 両者とも不完全なのは、正常なダブルボトムでは、最初のボトムに至るベースの左側はほとんどの場合2週間や3週間ではなく、4週間から6週間かけて形成されるからである。
- この理由は、一般的にベースでは、特に後期ステージのベースでは、ボトムの左側を株価が下落するとき、弱腰の投資家を振り落とすためにより多くの時間を要するからである。
- わずか2週間から3週間の下げでは、弱腰の投資家をすべて振るい落とすには不十分であり、崩れやすい不完全なベース形成となる。
正常なダブルボトムについての説明も引用したので、全体的に少し長くなりましたが参考にしてください。
こういう注釈は、前書『オニールの成長株発掘法』でも分かりづらかったので参考になると思います。
おわりに
免責事項
- 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
- 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
- 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。