チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。
古いチャートは自力で出力できなかったため、本書を片手に読んで頂ければと思います。
銘柄選択の極意(再掲)
チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。
銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を被ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。
必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。
チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高、移動平均線とシンプルです。
わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはありません。
オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。
レッドマン・インダストリーズ(1968年)(cf.P163、空売りP.93)
- 49週間で683%上昇
- 移動住宅とアルミ製品のリーダー企業
- ベース前の上昇トレンドで出来高増加
前回のスカイラインと同様に、トライラーハウスブームに乗って大化けしました。
比較的短期間で7倍もの儲けになるとは、やはりブーム(新業界環境)にも敏感になった方がいいでしょうね。
第1ベース
底に至るまで時間をかけて、底からは急上昇を見せました。
このときに取っ手なしカップとして買うことも考えられますが、カップが少し変な形になるのでおすすめできないかもしれません。
レッドマンでは、幸運にも取っ手が出来上がったので、ピボットポイントに合わせて買っていきましょう。
第2ベース
- S&P500が調整する中、上昇ベースを形成
- 上昇ベース中に3回の押しがあり、安値と高値を切り上げた(10週移動平均線へは2回の押し)
上昇ベースの押しが必ずしも10週移動平均線へ押すとは限りません。
レッドマンでは、BとCで2回の押しがありました。
レビ・ファニチャー(1970年)
- 87週間で608%上昇
- 新製品ーー倉庫を店舗とする家具販売
倉庫を活用した家具販売もまた、新商品というか新業態といえるでしょう。
IPOしてからわずか半年足らずで大化けしました。
第1ベース
カップ部分が大きく、取っ手がわずか4週で作られました。
このカップ部分が50%調整しており、ブレイクアウトには成功してるんですよね。
以前のチャート(ゼロックス1963年)では、底から急上昇しているのとマーケット動向が弱気であったことから失敗しています。
つまり50%調整したから買ってはいけないのではなく、底からの急上昇で再び底に落ちる恐れがなければ試してもいいのかもしれません。
以前に間違った勝利と言いましたが、間違ってなかったみたいです。
第2ベース
この上昇ベースの数え方(A〜C)がわからないですね…
10週移動平均線への3回の押しでも構わないと思うし、何か具体的な説明が欲しいところです。
考えられるとしたら、日足チャートでは違った景色が言えたのかもしれませんね。
もしくは最初の押しからの反発がすぐだったので、週足の終値ベースでは移動平均線から遠く離れているからとか。
いずれにせよあまり深く考えずに、ブレイクアウトのタイミングを覚えておきましょう。
第4ベース
チャートパターンは見えないので、その他のベースである正方形型(スクエアベース)になります。
マーケット全体が調整する中でベースができましたが、改善するとブレイクアウトしたケースです。
ベースは揉み合い期間と頭に入れてないと、手が出なかったでしょう。
クライマックストップ
- 上方チャネルラインの上を超える
- クライマックストップでの売り
- 3対1の株式分割
本書では安値を3点繋げてチャネルラインを描くと説明されていますが、レビでは高値を結んでいるようにしかみえません。
早くトレンドラインを引くのも考えもので、少なくとも利益目標(例えば20%の含み益)が達成したら、いついかに売るか考えれば良いでしょう。
レビのトレンドラインの引き方は、特にどの高値と結んでいるかは今後の参考になるはずです。
本日の気づき
おわりに
免責事項
- 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
- 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
- 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。