はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法ー第10章①「絶対に売って損切りをしなければならないとき」


絶対に売って損切りをしなければならないときがあります。
大きな損失から身を守るための確かな防衛策を学びましょう。

これまではCAN-SLIMを通じて大化け銘柄候補をどのように探し、いつ買うべきかをは学びました。
この章からはその銘柄をいかに、いつ売るかを勉強します。

損切りは最大8%以内など耳が痛いことばかり続きますが、損切りが決断できない時の対処法も合わせて勉強しましょう。

by カエレバ

バーナード・バルークが語る億万長者になる秘密の必勝法

  • 大成功を収める個人投資家になるための最初のルールは、損失の割合が常に1桁のうちに損切りをして最小限に抑える、ということだ。
  • 利益確定と損切りの比率を3:1くらいにしておくのが理想
  • 株式市場で大きく勝つために一番の秘訣は、毎回正しい判断を下すことではない。間違った判断を下したときにできるだけ損失を抑えることなのだ。

バーナード・バルークの言葉

バーナード・バルークはウォール街で有名な相場師で、米国大統領顧問を務めた凄腕の投資家です。*1
彼の言葉は、まさに真実をついています。

投機家の下す判断が半分正しいとすれば、彼の打率はなかなかのものだ。間違いを犯したときに素早く損切りするだけの分別さえあれば、10回のうち3,4回しか正しい判断を下せなくても、大金を儲けることができるはずである。

利益確定と損切りの比率は3:1

オニールは彼の教えに従ったルールを作っています。
たとえばリスクリワードを1:3に保つのであれば、20~25%の利益を得るなら、損失は7~8%で抑えることになります。

また、弱気相場でも何かしらの銘柄を買うならば、せいぜい数銘柄で10~15%の利益しか出せないとオニールは考えています。
そうなれば、損切りは3%で行うことになります。例外はなしです。

では含み損を20%、30%と膨らませるとどうなるでしょうか?
トントンにするだけではリスクに見合いません。
含み損から一転含み益を40%以上生み出せるか考える必要があります。まず難しいでしょうね。

間違った判断を下したと気づいたときはできるだけ損失を抑える

間違った判断をしたことに気づいたら、躊躇なくその銘柄を売って、すべての損失を最小に抑えることです。
わたしたちのやるべきことは市場に合わせて柔軟に動くことです。

もっというなら市場は人間(+AI)によって動かされており、あなたはPCの向こう側にいるたくさんのトレーダーと戦っています。
これはゲームではありません。
はたして、あなたが市場を思い通りに動かすことができるでしょうか。

この銘柄に投資をすると決めたときから、無数のトレーダーがあなたと反対の注文をだしたり、投資環境も刻一刻と変わっていきます。

くれぐれも自分の判断を絶対正しいと思わないでください。
投資を決めた時点でのみ「正しかったはず」です。


では、どうしたら自分が間違った判断をしたとわかるのでしょうか?
答えは簡単で、持ち株が含み損になったらです。
株価が下がり続けるたびに、ミスを犯した可能性が高まりその代償も大きくなっていきます。


成功は幸運か、それとも常に正しい判断か?

  • 株式投資も同じで、何度も試行錯誤を繰り返してようやく大きな利益を獲得できるようになる。

ローマは一日にして成らず。
成功者は単なる幸運だけでなく、また頻繁に間違いを犯しながら時間をかけて努力したために成功しています。
特に先天的なものに左右されない、投資の分野ではなおさらです。

オニールも10銘柄中1~2銘柄しか大化けしませんでした。
残りは失敗ですぐに売り払い、次の銘柄にベットしています。

損失が損失になるとき

  • 売ることで損失が確定するのではない。損失はすでに出ているのである。
  • 大きな損失を放っておくと、まともな思考ができなくなる。感情的になるからだ。
  • 市場にはその損失で埋め合わせることができるような有望株が、ほかにもたくさん残っていることを忘れてはならない。
  • その銘柄を持っていないと仮定して、ただ2800ドルの現金が銀行にあったのならば今この銘柄を買いたいと思うかどうかを、自分自身に問いかけてみるのだ。

次の有望株のために、見切りをつける

「その株を売ることはできない、含み損がなくなったら売ろう」
「もう下がることはない」
このような希望的観測にはマーケットは耳を貸しません。

売ることで損失が確定するのではく、損失はすでに出ています。
含み損を抱えようが、売却しようが、手元に残る資産が現金か株式かの形だけの違いだけです。
また上がると思うのであれば、上がり始めたら買いなおせばいいだけです。

むしろ次の大化け銘柄候補にチャレンジできないリスクのほうが痛いです。
大きく稼げる株を手に入れれば、今までの間違いは些細なことです。

損切りの決断ができないときは?

実際に損切りをするときは、必ずと言っていいほどいやな気持になります。
これはお金を失いたくない気持ちはもちろん、自分の判断が間違っているということを認めたくないという思いもあるためです。

実際に判断はおそらく正しかったのです。
単にほかのトレーダーが自分と反対の行動をとっただけです。

だからもう一度問い直します。
その銘柄を持っていなかったら、今この瞬間にこの銘柄を買いたいと思うかどうか。

その答えがノーなら、持ち続ける理由などないはずです。

この問いは私もかなり使ってます。
たとえば日産では、不正発覚後も持ち続けて含み損が膨らんでいったのですが、思い切って撤退しました。
もう一度間違いを犯したくありませんし、つぎは勝てるという自信があればおのずと損切りの判断ができました。


買値から7~8%の下落で損切り

  • 個人投資家ならば、各銘柄を買った買値から最大でも7~8%の損失が出たら損切りするという確固たるルールに絶対従うべきである。
  • チャートを使って正しいベース(株価の揉み合い)から抜け出たばかりの銘柄をタイミング良く買えば、そこから株価が8%下落することはほとんどない。
  • もし8%以上下落したら、銘柄選択を誤ったか、市場全体の下落の始まりを示していると考えられる。
  • CAN-SLIM投資法を使って長年経験を積んでいれば、銘柄選択や買いのタイミングが改善され、成績の良い銘柄を少しずつ増し玉していく技術も覚えるので、平均損失は少しずつ減少していくでしょう。
  • 最高値から7~8%下がったというだけで売ってはならない。

買値から7~8%が損切りの絶対的な最低基準

一方、機関投資家は巨大なポジションを建て、広く分散投資をして全体のリスクを減らしています。
そのせいで7~8%で損切りができるほど銘柄を素早く売買できません。

これは私たちのような素早い行動力と決断力を持つ個人投資家機関投資家に勝る点の一つです。

正しいベースからのブレイクアウトで有望株を買うことが大事

チャートを使って正しいベースから抜け出たばかりの有望株をタイミングよく買えば、その銘柄は調整の下落に耐えて8%を下回ることはほとんどありません。

言い換えれば、もし8%下落したら、銘柄選択を誤ったか、マーケット全体の下落の始まりを示していると考えられます。

天井の兆しを見つけたら損切りする

CAN-SLIMで大化け銘柄候補に投資をしても、市場全体が弱気相場に突入してしまうと、その売り圧力にあらがうことは難しいです。

そのような場合は、たとえ含み損が少なかったとしても、損切りして損失の拡大を早めに食い止めたほうが、結果的に資金を守ることができるでしょう。

株価が上昇しているときに安全に増し玉をする

強気相場で大金を稼ぐためには、強制移動を覚える必要があります。

強制移動とは、株価が上昇しているときに、成績の振るわない銘柄からより成績の良い強い銘柄へと資金を強制的に移動させることです。

これは、明らかな強気相場で現金を増やして最高の銘柄に追加投資するために、まだ7~8%まで下落していない銘柄を強制的に売るためのルールです。

こちらは次章で詳しく解説していきます。

最高値から7~8%下がったというだけで売ってはならない。

正しいタイミングで買って株価は上昇してかなり値上がりした銘柄については、どれだけ利益を増やせるかが大切です。
このような強気相場ではもっとその銘柄の株価の変動に幅を持たせて、通常の10~15%の調整から振るい落とされないようにします。

重要なのは、その株が8%下落して損切りする可能性を最小限にするために、ブレイクアウトしたちょうどの正しいタイミングで買うことです。

チャートを使った正しいタイミングで株を買うことについては、第2章で扱っています。
gyatuby.hatenablog.com



おわりに

売却の話で、いきなり損切りの話が始まるのに私は最初戸惑いました。
しかし、損切りは利益を積み上げるうえで欠かせないスキルと準備したメンタルがひつようになるのでとても重要なことです。

天才な相場師ですら3~4割の勝率ならできすぎというくらいですから、勝率は1~2割でもいいのです。
大事なのは、その1~2割勝ち銘柄を買い増し伸ばすうえで、不要な8~9割の不要な銘柄にすばやく見切りをつけることです。

次回も投資初心者がやりがちな間違いについて取り上げていきます。

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