はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

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オニールの成長株発掘法第12章③~デイトレード・信用取引

MIQ

今回は、投資の経験を積んだ人が手を出しそうなテーマを学んでいきます。

デイトレードに関してはオニールは勧めていませんが、信用取引についてはオニールは積極的に使っています。

私たちにとっては使うべきか否か見ていきましょう。

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デイトレードをするべきか?

  • 私(オニール)はいつもやめなさいと忠告している投資はデイトレードである。
  • これは、同じ日に何度も株を買ったり売ったりする取引のことである。
  • デイトレードをするほとんどの投資家が資金を減らしている。

デイトレードは、長期にわたるメジャーなチャートと比べると、読みづらい日々の小さな変動と相対する必要があります。

そのため、板やチャートに張り付いたり、適時に意味を読み取り・判断・行動する瞬発力が求められ、難易度はかなり高いです。


そのうえ、取引にかかる手数料や避けられない損失に見合うだけの利益を出す可能性が一般的にデイトレードにはないと、オニールは断言します。

何事も焦って利益を出そうと思ってはいけません。地道にコツコツです。


ただし、市場のトレンドに左右されることなく、利幅さえあればいつでも利益を積み上げることができる点はメリットといえます。

いずれにしてもかなりの時間や研究、知識や技術、そしてなにより経験が求められる分野です。


そして余談ですが、Kindle Unlimitedでは、デイトレードスイングトレード
の本がいくつか揃っています。

月額制で読み放題となっており、少なくともバンローリング社の対象本は読んで損はありません。

時間が作れる方は、挑戦してみるのもいいかもしれません。

Kindle Unlimitedで個人的におすすめなのが、『板情報トレード Byリチャード・D・ウィコフ』です。

板の具体的な読み方などが説明されており、参考になるでしょう。



信用取引をするべきか

最近では、米国株でも信用取引が可能になったりと普及しています。

それだけ身近になった信用取引ですが、使い方を誤ると身を破滅する恐れがあります。


当たり前ですが、信用取引レバレッジを掛ける分、リスクが大きくなります。
www.rakuten-sec.co.jp



初心者に信用取引はまだ早い

HUNTER X HUNTER 6巻 47話より
  • 投資を始めてまだ1~2年の初心者のうちは、現物取引をするほうがずっと安全だ。
  • 数年の経験を積んで、しっかりとした計画と買いと売りの厳しいルールに従えるようになったら、信用取引を考えてもよいだろう。

結論から言うと、初心者には信用取引はまだ早いです。

初心者は失敗を繰り返したり、不慣れな投資法を色々と試したりなど経験を経て、一人前の投資家になります。


そのため利益を着実に積み重ねることができるまでは、信用取引は控えたほうがいいでしょう。

下手をすると、初心者のままマーケットから退場してしまいます。



若ければやり直せる

  • 一般に、信用取引による買いは現役世代の若い投資家がやることだろう。
  • 定年退職をするまでに時間の余裕があるので、多少はリスクが減る。

リタイアする頃には、豊かな老後生活のために、ある程度の資金を確保する必要があります。

ゆえに若ければ若いほど、リタイアまでの時間的余裕があるため、信用取引のリスクは多少は減るかもしれません。

ただいずれにせよ、儲かる可能性があることが大前提です。



強気相場で荒稼ぎする

  • 信用取引が最も効果を発揮するのは、だいたい新たな強気相場が始まって最初の2年間だ。
  • 新たに弱気相場に入ったと気がついたら、すぐさま信用取引を中止してなるべく多くの資金を現金化するのだ。
  • マーケット全体が大きく崩れ始めたら、無条件ですべての銘柄を損切りして信用取引をやめなければならないのだ。

大儲けできる期間は、新たな強気相場が始まって最初の2年間ということは以前も出ました。
gyatuby.hatenablog.com

これは信用取引レバレッジをかければ2倍、3倍とリターンを上乗せできるといえます。

しかし損失も2倍、3倍と膨れ上がる可能性があるため、マーケット全体が大きく崩れ始めたら、無条件ですべての株式を損切りして信用取引から手を引かなければなりません。

最大3.3倍のレバレッジをかけることができるため、現物取引の3.3倍の速さで資金を失うこともあります。


これは通常の暴落で、全財産を失うには十分なスピードです。

ITバブルやリーマンショックなどで、退場を経験した新米投資家は大勢いらっしゃいます。



常に限界まで賭ける必要はない。

アカギ
  • 常に枠いっぱい使って信用取引をする必要はない。
  • 手元に十分な現金があって信用取引が必要ない場合や、現物取引をする場合もあるだろう。
  • また資金の一部を信用取引にすることもあるだろう。
  • あるいは、強気相場で株価が大きく上昇していたら、目いっぱい信用取引をしてもよいかもしれない。
  • すべては現在の市場の状況や、あなたの経験によって決まるのだ。

別に信用取引をする必要がなければ、現物取引で構いません。

勝負に出たいときだけ、勝つ見込みやリスク許容度に応じて信用取引を一部ないし全部を利用すればいいのです。


もっとも、質の高いマーケットを先導する株だけを買い、そして例外なく規律と常識を持って損切りをできることが大前提です。

現物取引で実践できないことは、信用取引で実践することは難しいでしょう。

躊躇すればすべてを失いかねません。



追証に応じてはならない

闇金ウシジマくん7巻「フリーターくん」より
  • 信用取引口座の資金が大幅に減ってしまい証券会社が追証か株の売却を求めてきても、追証に応じてはならない。株を売ることを考えるのだ。
  • 銘柄選択を間違えたこと、損失が出ていること、そして今のままではならないことを、マーケットがあなたに警告してくれるのだ。

追証(おいしょう)」とは「追加保証金」の略称で、委託保証金を追加で差し入れなければならない状態のことです。
www.smbcnikko.co.jp

証券会社からの追証の請求は、あなたが失敗したことを知らせてくれます。

このようなときは株を売ってリスクを減らすことが最優先です。


もちろん事前に損切りを徹底して避けたいところですが、いざ追証が求められたら、素直に応じず株を売りましょう。

負け株を抱えて一文無しとなる必要はありません。



本日のまとめ

  1. デイトレードはやめなさい
  2. 信用取引は一人前になってから
  3. 信用取引に手を出すなら、市況や経験に応じて取引量を決めよう

おわりに

投資に"正解"はありません。

マネーリテラシー、資産額やリスク許容度、家族構成や収入額など、置かれた状況に応じて、あなたにとっての"正しい"投資は変わってきます。


次回以降も資金管理の話が続きますが、別にオニールが絶対正しいなんて思う必要はありません。

プロの考え方はこうなんだと、理解を示すことができれば十分かなと思います。
gyatuby.hatenablog.com

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