はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード~序文

本日から、株価の気配値や歩み値の板を使ってトレードする方法を学びます。

本書はチャートソフトも充実していなかった時代の書籍なので、本書を読む際はチャートも併せて使ったらどうか考えながら読むと良いでしょう。

こんなに惜しみなく、板読みの知識やテクニックを教えてくれる本書は、間違いなく名作です。

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著名投資家による紹介

  • リチャード・ワイコフは、1900年代初めに大きく成功した株式トレーダーである
  • 彼は、自身の売買戦略・技術について網羅的に開設した著書を出版し、後に「マガジン・オブ・ウォールストリート」として知られる「ティッカーマガジン」誌を発行した。
  • 私(リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ)が本書を紹介したのは1980年代のことである。まだ洗練されたチャートソフトが存在しなかった時代だ。
  • 代わりにトレーダーのよりどころとなっていたのは、手書きで更新する日足チャート、日中ベースで更新するフィギュアチャート、支持抵抗が出現する箇所を探すためのティッカーテープであった。
  • トレーダーが基本に立ち返り、振り返るには、約80年前に書かれた本書が最もうってつけだったのである!

本書を紹介しているのは、リンダ・ブラッドフォード・ラシュキです。

パンローリングから発刊されている、『魔術師リンダー・ラリーの短期売買入門』の著者です。


余談ですがこの本は有名ですが、値段もびっくりするほど高くて有名です…

時の洗礼を受けた投資家同士、通じるものがあるのでしょう。

私が選ぶ投資本の基準としては、基本的に投資家として20年以上生き残っている人の本を選んでいます。
gyatuby.hatenablog.com

もっと言えば、時間が限られている中では、読む本は厳選せざるを得ないでしょう。

本書は、大成功を収めた投資技術等についてお墨付きを得られており、効率的に学ぶことができます。



本書のポイント

  • 本書には、テクニカル分析を理解するうえで根本となる原則が記されている。
  • 価格の当面のトレンドを判断するために、ティッカーテープに基づいて現状を分析する―言い換えれば「値動きから需要と供給の基本を分析する方法」だ。
  • ニュースは忘れ、紛らわしいものは排除しよう
  • 本書はまた、売買判断と売買ルールの公式化にも役立てることができる

板や歩み値、流れるニュース速報を一度は見たことがあるでしょう。

こういった情報から株価の今後の動向を分析していきます。


デイトレードの本は数冊読みましたが、この本が一番実践的な説明がなされており勉強になりました。


板や歩み値や、日足チャートやフィギュアチャートの読み方が学べます。

きっと短期取引にはもちろん、長期投資家にとっても、日々のトレードに役立てることができるでしょう。



買い集めと売り抜け

  • 重要なのは、価格を観察し、スイングと次の反発の長さに注目し、出来高からアキュミュレーション(買い集め)とディストリビューション(売り抜け)の兆候を研究することだ。
  • 本書はまさに「今すぐに現状を判断すること」に焦点を合わせている

機関投資家の動きに合わせてトレードすることで、比較的安全に利益を積み重ねることができます。


その時に重要なのが株価や出来高からアキュミュレーション(買い集め)とディストリビューション(売り抜け)を読み取ることです。

オニール本でも、出来高の動きを見ることは大切だと指摘しています。

  • 反発の研究……それは市場でテクニカルに立ち回るほとんど誤りのない指針である。

相場の転換点ともいえる反発が本物かどうか、これを見分けることができれば一流の投資家と言えるのではないでしょうか。



リスク管理

  • ワイコフはまた、リスク管理に厳格であった。
  • ストップ注文の置き方、追跡ストップの動かし方、手仕舞いの方法について言及している。
  • テープ解読の意義は売買機会を探すだけではない。
  • 仕掛けたトレードをどのように管理するかについても意義があるのだ。

良い投資本というのは、買う方法のみを教えるものではありません。

手仕舞いが残っている以上、投資の半分しか終わっていないのです。


どのタイミングで売るかはもちろん、損切りや利確ラインをどこに置くかは投資の世界で生き残るうえで重要なことです。



免責事項

  • この本で示してある方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはなりません。
  • 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
  • この本の実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、この本に書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。

もちろん、わたしも特定の銘柄や手法だけを勧めていません。

むしろ丸パクリしても碌な結果にはならないでしょう。


自分にピッタリ合うようにカスタマイズしてこそ、投資成績は向上します。

まあ意識しなくとも、自然とオリジナルになっていくでしょう。



まとめ

  1. まだ洗練されたチャートソフトが存在しなかった時代、テープ(歩み値)でテクニカル分析を行っていた
  2. ティッカーテープに基づいて「値動きから需要と供給の基本を分析する方法」を学んでいく
  3. ニュースは忘れ、紛らわしいものは排除しよう
  4. 本書はまた、売買判断と売買ルールの公式化にも役立てることができる
  5. 重要なのは、価格を観察し、スイングと次の反発の長さに注目し、出来高からアキュミュレーション(買い集め)とディストリビューション(売り抜け)の兆候を研究することだ。
  6. ストップ注文の置き方、追跡ストップの動かし方、手仕舞いの方法について言及している。



おわりに

オニールに続いて選んだ書籍が、リチャード・ワイコフのものです。


チャートソフトが充実しておらず手書きが主だった時代の本ですが、ラシュキが言う通りに基本原則は今も昔も変わっていません。

100年を経っても色あせないどころか、今の私たちに知ってほしい知識やテクニックが詰まっています。


本書は、なんとセミナーやサブスクに勧誘することはありません。

それなのに出し惜しみなく、多くのことを教えてくれます。
(しかも、当時は名前を伏せて出版したほど自信作です!)


まさにデイトレードに活かすことができる一冊になっています。

銘柄選びから株価の動きまで網羅していますよ。

じっくり何度も読んでいきましょう。
gyatuby.hatenablog.com


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