テクニカル分析を行う上で欠かせない、「トレンド」が今回のテーマです。
トレンドにはどういったものがあるか、気をつけるべきことを改めて復習しましょう。
トレンドとは
- 上昇トレンドは階段を登っていくように、上値と下値が連続で切り上がっていく形をとる。
- 下降トレンドでは一段一段下のレベルに切り下がっていく。
- 上値や下値が同じレベルで繰り返されるのは、抵抗がある証拠だ。
- 狭い範囲のなかでジグザグの変動が長く続き、出来高がひどく細っているのは無気力相場である。
- だが、普段どおりの出来高か、異常な出来高を伴うときは多かれ少なかれ、アキュミュレーションやディストリビューションが行われている証拠である。
https://www.okasan-online.co.jp/jp/stock/beginner/study05-06.html
あらためて①上昇トレンド、②下降トレンド、③無気力相場(閑散相場)について確認していきましょう。
①上昇トレンド
- 上昇トレンドは階段を登っていくように、上値と下値が連続で切り上がっていく形をとる。
上昇トレンドは見てわかる通り、高値と安値が切り上がっていきます。
安値(もしくは終値)を結んでトレンドライン(上昇トレンドライン)を引くと、右肩上がりに上がっていく様子がよくわかります。
②下降トレンド
- 下降トレンドでは一段一段下のレベルに切り下がっていく。
他方、下降トレンドでは、高値と安値が切り下がっていきます。
下降トレンドラインを引くことで、今度は右肩下がりになっていることがわかるでしょう。
上値や下値にトレンドラインを引くことができるのは、そこに抵抗がある証拠です。
トレンドどおりにすんなり動かないのは、トレンドに抗いたい市場参加者が一定程度存在するためと考えていいでしょう。
③閑散相場(レンジ相場)
また③閑散相場では文字通り動きがなく、ある意味つまらない相場です。
しかし、アキュミュレーションやディストリビューションが行われるときは、異常な出来高を示すときはもちろん、通常の出来高でも怪しんだほうが良いため、休んでいる暇はありません。
閑散相場は新しい相場への転換点となります。
出来高チャート
- ある株の一日の変動を表すために作成された場合、この種のチャートはさまざまなレベルでの売買量を示してくれる点で特に便利である。
とくに出来高を吟味したい場合には、さまざまなチャートが開発されています。
本書のチャートは、日中の出来高と値幅を示すチャートです。
同じく本書で紹介されている、出来高フィギュアチャートと組み合わせると作成できると思いますが、労力に見合っていないかもしれません。
株価と出来高の関係を見るのでよければ、価格帯別出来高が一般的でしょう。
https://www.rakuten-sec.co.jp/MarketSpeed/onLineHelp/msman2_5_2_14.html
どこに支持や抵抗する価格帯があるかどうかを見極めるのに役に立ちます。
裏を返せば、この価格帯をブレイクする強さがあった場合は株価が動くサインといえるでしょう。
(オニールが言うところの、オーバーヘッドサプライ)
gyatuby.hatenablog.com
まとめ
- 上昇トレンドでは、安値と高値が切り上がる
- 下降トレンドでは、安値と高値が切り下がる
- 閑散相場は、新たな相場の転換点となる
- 価格帯出来高も抵抗を把握するために役に立つ