はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法第1章⑪~チャート100本ノック25~26本目

チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。

古いチャートは自力で生成できなかったため、お手数ですが本書を片手に読んで頂ければと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

銘柄選択の極意(再掲)

  • 本書では、チャートからどこで買えばよいのかだけでなく、売りのサインの読み取り方も伝授している。
  • 成功するためには、歴史によって実証された信頼性のある買いと売りの規則性を学ぶ必要があるのだ。
  • 時代にかかわらず幾度も繰り返される特定のチャートパターンがあることに気がつくだろう。
  • 売り上げ、収益率、ROE(株主資本利益率)のそれぞれが大幅に上昇している銘柄を見つけること
  • そして、機関投資家による買い集めを示している強いチャートパターンを見つけること
  • この両方ができれば、読者諸君の銘柄選択及び売買タイミングが大幅に改善されることにつながるのだ。

チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。


銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を得ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。

必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。


チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高移動平均線シンプルです。

わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはないでしょう。


オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。


ユニバーサル・コントロールズ(1958年)cf.P156

  • 51週間で645%上昇

第1ベース前にも何度かベースも形成していますし、ブレイクアウトにも出来高の増加を伴っています。

買わない理由は説明がないためよくわかりませんが、ファンダメンタルが良好でなかったのか、テクニカル的に上昇に自信が持てなかったのもしれません。


とはいえ、私たちがやるべきことは底で買うことではありません。

上昇トレンドを描き始めてから購入することで、リスクを抑えて利益を積み増すことが目標になります。



第1ベース

きれいな形のカップウィズハンドルです。

カップの底では振るい落としが行われており、握力の弱い株主は退場させて将来の売り圧力を弱めています。


また取っ手部分でも株価の収束が見られ、信頼度が高くなっております。

しっかり買っていきましょう。


なお、私ならこの後のチャンスで増し玉はできなかったです。



第2ベース

上昇トレンドを描くときに、小休止として現れるベースです。

ほとんどの大化け銘柄には、勢いのある上昇トレンドの最中にもこうしたベースが現れるため、抜け目ない投資家はこのタイミングでも買っていきます。


ベースを抜けて上へブレイクアウトする際に、ポジションを取りましょう。

関連記事

gyatuby.hatenablog.com



10週移動平均線

10週移動平均線に触れて反発するタイミングで増し玉していきます。

ただしユニバーサルの上昇に勢いがあったため、週足チャートで判断していたら買い逃したかもしれません。


そのため、日足チャートで200日移動平均線と株価の動きを併せて見ながら購入していくこともヒントになると思います。

もちろんスタートが早くなる分、株価が予想に反した動きをすることもありますので、それだけ損切りの判断は素早く行う必要はあります。



第3ベース

  • 4週にわたる上昇後に現れる狭いフラッグ
  • ブレイクアウト後に出来高増加、買い
  • 押しで急激な出来高減少は売りが入らなかったことを意味する
  • この上昇後に現れる狭いフラッグが模範例となった過去のパターンに似ているか比べてみるとよい。
  • これらすべてが次の1961年のサーテン・ティードの上昇後に現れる狭いフラッグの模範例となるのだ(cf.P157)

上昇後に現れる狭いフラッグは滅多に現れませんが、見つけることができれば大儲けのチャンスとなります。

株価も新高値となることが多いため、リスクもリターンもかなり高いといえるでしょう。

関連記事

gyatuby.hatenablog.com



クライマックストップ

  • 過去6週間で株価が2倍になって、クライマックストップを形成、売り
  • クライマックストップのあとに出来高急減、株価上昇中にためらって売ることができなかったのならここで売る

ユニバーサルは、さらにギアを上げて株価は急上昇します。

実際に現在進行形で出くわすと、クライマックストップの見極めには苦労するかもしれません。


ただし仮に見逃したとしても、クライマックストップの後に出来高が急減しています。

また10週移動平均線を下回ったことも、売りの合図となったことでしょう。

関連記事

gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com



ゼロックス(1958年)

ゼロックス

  • 188週間で1201%上昇
  • 世界初の全自動普通紙複写機を発売
  • 化学処理された特別視を必要としたり、時間と費用がかかりすぎていた以前の複写機を一掃した914型は業界に革命をもたらした

ゼロックスは、現在も存在する巨大企業のひとつです。

画期的な新製品の開発によって、テンバガー銘柄となりました。



第1ベース

  • 40週にわたるカップウィズハンドル、買い
  • 取っ手の安値付近で3週にわたり終値がほぼ同じであることに注目

出来高情報が書籍には載っていないので、あまり参考にはならないかもしれません。


取っ手部分がダブルボトムに近い形をしているのが特徴でしょうか。

株価の収束が見られることも勝率を上げたに違いありません。

関連記事

gyatuby.hatenablog.com



第2ベース

フラットベース(平底型)と見ていいでしょう。

また10週移動平均線への押しとなっていることからも、増し玉はしやすかったのではないでしょうか。

関連記事

gyatuby.hatenablog.com



第3ベース

  • 19週にわたるカップウィズハンドル、買い

直前で4対1の株式分割が行われ、株価も急上昇したことから売ってしまったかもしれません。

しかし売ったからと無関心になってしまうと、せっかく入り直すチャンスがあっても見逃してしまいます。


なおこの後も出来高情報がないので詳しくはわかりませんが、株価の動きを見るかぎりはインアウトのタイミングは他にもあったと思います。

関連記事

gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com



まとめ

  1. 10週移動平均線の押しでの増し玉で、上昇の勢いが強い時には、日足チャートで200日移動平均線と株価の動きを見ながら購入することも検討すると良い
  2. 押しで急激な出来高減少は売りが入らなかったことを意味する
  3. クライマックストップのあとに出来高急減、株価上昇中にためらって売ることができなかったのならここで売る

おわりに

一度売ったら買い直すのは精神的に厳しいものがあるかもしれません。

下がったら買うのは簡単かもしれませんが、上がったものを買い直すのは初めは抵抗があるでしょう。


ですがオニールの教えを今まで学んだ方からすれば、それは間違いだとわかるはずです。

私たちが目指す銘柄は、当然ながら上昇する銘柄です。


たとえ損切りや利確を早まったとしても、チャンスがあれば何度でも購入しましょう。
gyatuby.hatenablog.com

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村