チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。
古いチャートは自力で生成できなかったため、お手数ですが本書を片手に読んで頂ければと思います。
銘柄選択の極意(再掲)
チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。
銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を得ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。
必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。
チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高、移動平均線とシンプルです。
わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはないでしょう。
オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。
ユニバーサル・コントロールズ(1958年)cf.P156
- 51週間で645%上昇
第1ベース前にも何度かベースも形成していますし、ブレイクアウトにも出来高の増加を伴っています。
買わない理由は説明がないためよくわかりませんが、ファンダメンタルが良好でなかったのか、テクニカル的に上昇に自信が持てなかったのもしれません。
とはいえ、私たちがやるべきことは底で買うことではありません。
上昇トレンドを描き始めてから購入することで、リスクを抑えて利益を積み増すことが目標になります。
第1ベース
きれいな形のカップウィズハンドルです。
カップの底では振るい落としが行われており、握力の弱い株主は退場させて将来の売り圧力を弱めています。
また取っ手部分でも株価の収束が見られ、信頼度が高くなっております。
しっかり買っていきましょう。
なお、私ならこの後のチャンスで増し玉はできなかったです。
第2ベース
上昇トレンドを描くときに、小休止として現れるベースです。
ほとんどの大化け銘柄には、勢いのある上昇トレンドの最中にもこうしたベースが現れるため、抜け目ない投資家はこのタイミングでも買っていきます。
ベースを抜けて上へブレイクアウトする際に、ポジションを取りましょう。
10週移動平均線
10週移動平均線に触れて反発するタイミングで増し玉していきます。
ただしユニバーサルの上昇に勢いがあったため、週足チャートで判断していたら買い逃したかもしれません。
そのため、日足チャートで200日移動平均線と株価の動きを併せて見ながら購入していくこともヒントになると思います。
もちろんスタートが早くなる分、株価が予想に反した動きをすることもありますので、それだけ損切りの判断は素早く行う必要はあります。
第3ベース
上昇後に現れる狭いフラッグは滅多に現れませんが、見つけることができれば大儲けのチャンスとなります。
株価も新高値となることが多いため、リスクもリターンもかなり高いといえるでしょう。
ゼロックス(1958年)
ゼロックスは、現在も存在する巨大企業のひとつです。
画期的な新製品の開発によって、テンバガー銘柄となりました。
第1ベース
出来高情報が書籍には載っていないので、あまり参考にはならないかもしれません。
取っ手部分がダブルボトムに近い形をしているのが特徴でしょうか。
株価の収束が見られることも勝率を上げたに違いありません。
まとめ
おわりに
一度売ったら買い直すのは精神的に厳しいものがあるかもしれません。
下がったら買うのは簡単かもしれませんが、上がったものを買い直すのは初めは抵抗があるでしょう。
ですがオニールの教えを今まで学んだ方からすれば、それは間違いだとわかるはずです。
私たちが目指す銘柄は、当然ながら上昇する銘柄です。
たとえ損切りや利確を早まったとしても、チャンスがあれば何度でも購入しましょう。
gyatuby.hatenablog.com