はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード第11章②~利益確定の方法

今回はデイトレードの利益確定の方法について見ていきます。

基本はコツコツと、そして大きな失敗を避けることが大事になります。

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わずかな利益

  • 一回のトレードでわずかな平均利益しか狙わないのは無駄が多いのではないか、と考える人もいるだろう。
  • だが、長期保有の場合、たまにより多くのポイントが稼げることは認めるにしても、その利益の大きさに応じた損失リスクがある。
  • 問題は最大でどれだけ稼げるかではなく、全体の差し引きでどれだけ利益が得られるかということなのだ。

テープ解読では製造業と同じやり方で、つなり規模の経済を活かして大量に細かくトレードをして利益を生み出そうとします。


この点はドカンと利益を上げる長期的投資とどちらが優れているかは悩ましいところです。

私はオニール流の投資のおかげで、財産が潤ったのは紛れもない事実だからです。


難易度の観点から言えば、個人的経験から言わせてもらうと長期的投資のほうが低いです。

それは、機械的な指標がいくつかあり、まさに機械となって従えば済むことが多いからです。


反対にスキャルピングデイトレードは、自分の裁量やセンスが求められます。

時間や労力もかなり要しますし、いくつもの銘柄を監視し続けなければなりません。


ワイコフも以前述べていましたが、デイトレーダーになるにはそれなりの覚悟と犠牲が付きものといえるのかもしれませんね。



わずか一/八ポイント

  • わずか一/八ポイントでも、積み重ねの力が十分に発揮されれば、どれほどの額に達するものかを示す。
  • この結果は、もっぱらテープ解読者が一日で損を一/八ポイントだけ上回る利益を上げられるという過程から導かれたものである。
  • 資金にゆとりがあれば、テープ解読者の取引株数に上限はない。
  • もしその腕がよければ、資金が減ったとしてもせいぜい数ポイントでぐらいのもので、しかもいずれそれを埋めて、さらに利益を上澄みすることができるはずである。

トレードでコツコツ手に入れた利益(わずか一/八ポイント)を再投資したら、どこまでいけるかというシミュレーションをしています。


ビギナーは少額でトレードをするべきですが、資金が許す限り、取引株数を増やさない理由はありません。

またトレーダーとして実力がついていれば、負けてもわずかな損失で抑えることができ、利益は損失をカバーできるようになります。


デイトレードはリスクの高い手法といわれることもありますが、厳密にトレードをする限りにおいては、リスクを抑えた技術でもあるのです。



「負担金」を乗り越える

  • 利益目標は1回のトレードで平均一/八ポイントだけでいいのだから、それ以上の利益は必要ないという見方をする人がいるようだ。
  • 一/四~一/二ポイント離れたところにストップを置くことができて、しっかり安全が確保できるようなレベルでトレードに入るよう心掛けている。
  • トレードがうまく進み始めたときは、できるだけ早く、損が出ない位置にまでストップを移動させる。

ここでワイコフは、一/八ポイントの利益が出たら必ず利確してしまう誤解が生まれていると注意を促しています。

それに利益が伸びているのに手仕舞うのはもったいないですよね。


そのようなときは、逆指値注文を活用して株価が上がるにつれて注文価格を上げる手法がやはり有効になります。


ワイコフが言いたかったのは、はじめのトントンくらいになるときは、損切りラインを手数料等で負けないギリギリラインに置くということです。

トレンドが有利な方向に動き、利益も乗り始めたときにまでわざわざ試合から降りる必要はありません。




利益確保

  • 私は、やみくもに利益を伸ばそうとはしない。
  • 手仕舞いの合図が出ていない間だけそうするのだ。
  • 私は平均利益を増やすように努力しているが、儲けや損のポイント数よりは自分自身の状態に気を配る。
  • 私は、頭の明瞭さ、考えの素早さ、判断の正確さ、トレードの計画と執行の迅速性、予測力、直観、大胆さ、積極性などの点で自分を向上させようと努めている。

よく考えれば当たり前な話ですが、利益が膨らむかどうかは希望ではなくマーケットによって左右されます。


そしてどのように手仕舞いするかは、マーケットをどのように捉えサインをつかめるかに関係します。

つまり、自分の実力次第というわけです。



成功したトレード

  • テープ解読の方法が、実際、どんなに精密に結果を生み出せるものかを示すために、最近のある日のトレードを紹介することにしよう。
  • 以上の例は、本書のトレード法に従ったときに、どれほど正確な予測ができるようになるかを示そうとしたものである。
  • 全トレードのうち相当の比率でそれが可能になるように、絶えず努力している。
  • 相場では勝ち続けることも負け続けることもあり、時にはしょげ込んだり、気が滅入ったりすることもある。
  • しかし、正しい知識を身につけているかぎり、やがてはすべての問題を乗り越えて、目的地に上陸することができるはずである。

正しい知識を身につけることで、常勝のトレーダーへ一歩近づきます。

そこで立ちはだかる問題は、やはりメンタルです。


負け続けても取り返せると信じる心は、ギャンブラーに似ています。

反対に勝ち続けても自分を律する心も求められます。


期待値的な考えができる勝ち続けるトレーダーには、このようなメンタリティが求められます。

そしてその土台の上に、ワイコフが教える技術が積み上げることが大切になります。



まとめ

  1. 問題は最大でどれだけ稼げるかではなく、全体の差し引きでどれだけ利益が得られるかということなのだ。
  2. トレードがうまく進み始めたときは、できるだけ早く、損が出ない位置にまでストップを移動させる。
  3. 私は、やみくもに利益を伸ばそうとはしない。
  4. 手仕舞いの合図が出ていない間だけそうするのだ。

おわりに

アメリカも史上最高値へと向かい、日本も後に続けとばかりに躍進しています。

そろそろ靴磨きの少年が現れるのではないかと心配してしまいますが、ワイドショーで新NISAの話題が出るとびくりとします。


とはいえ、相場がたとえ加熱してもあまり影響を受けないのが、その日に手仕舞うデイトレードと言えるかもしれません。

少しでも技術を盗むべく、日々勉強の毎日です。

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