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【アノマリー】レイバーデー明けからセンチメントの変化に気をつけろ

レイバーデー明けは血に染まる。

こんな怖い言葉を見かけたので急いで記事にしています。
まさか本当にそんなことはないと思いますが、なぜベテランの方はこぞって注意するのでしょうか?

そんなレイバーデーに関するアノマリーをまとめました。

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レイバーデーとは

「労働者の日」の意で、アメリカ合衆国において連邦政府の祝日の一つで、9月の第1月曜日と定められている。(出所:Wikipedia

レイバー・デー (アメリカ合衆国) - Wikipedia

日本で言うところの勤労感謝の日にあたるでしょうか。

日本での学校の新学期は4月からですが、アメリカの場合は9月から新学期が始まります。
そのため精神的には心機一転またがんばるぞとやる気を出す月といえます。

長いバカンスの終わりの目安ともされており、夏休みから人も資金も戻って、需給が一気に動きだします。
またIPO案件などは、バカンス中は後回しにされていたものが多いため、相場全体で供給がやや多めになるようです。



月間騰落率とアノマリー

  • 過去のデータからは、米国株式市場は9月になると下落する傾向が強いことがうかがえ、8月は翌月の下落を見通したような調整局面に入る可能性もありそうだ。
ナスダックの月別騰落率
出所:DMM Bitcoin
NYダウの月別騰落率
出所:DMM Bitcoin

https://bitcoin.dmm.com/useful_information/market_report/20220810
上表はDMMBitcoinから引用させていただいたものです。

表を見るとわかるように、9月になると下落する傾向が強いように見えます。
そして10月になると、上昇の力が強くなる傾向にあることがわかります。

しかし所詮アノマリーです、明確な差が出ているわけではありません。
このような状況は、夏枯れ相場とかかわりが深くあります。



夏枯れ相場

gyatuby.hatenablog.com

別のデータを見ることで、更に研究を重ねましょう。
レイバーデー明けの動きは、機関投資家やトレーダーが夏場にバカンスを取ることなどによって取引参加者が減少して、相場の動きが鈍る「夏枯れ相場」につながっていると考えられています。

日本の主要株価指数の月別騰落率
出所:いちよし証券

夏枯れ相場といわれる8月はもちろん、レイバーデー明けの9月も下落幅は縮小するけれど、下落トレンドは継続しているのが分かります。



レイバーデー明けから血に染まるか


実際に血に染まるかはわかりませんが、データを見た限りは「夏枯れ相場」で枯れた出来高が回復して、下落から上昇に転じる転換点になることは多いようです。
ただし9月時点では依然として下落していることが多いため、手を出すには早すぎるかもしれません。

そのような意味ではレイバーデー明けは、相場に裏切られると手に切り傷程度は負うかもしれませんね。



まとめ

  • 夏枯れ相場で枯れた出来高が戻ってくるのがレイバーデー明け
  • 過去の歴史を見ると、9月は下落が多い
  • レジャーデイ(9月の第2土曜日)や10月あたりに転換点が現れるか監視すること
  • レイバーデー明けは手から血が出る程度の傷は負うかもしれない

おわりに

セルインメイの格言でも、9月に戻ってこいと続きます。

レイバーデー明けで注意したいのが、トレンドが転換するタイミングです。
たしかに出来高が回復するのは事実のようなので、この出来高の増加を伴って上昇か下落どちらに転がるかは、テクニカル投資家にとっては重要だと言えるでしょう。

しかしレイバーデー明けだから注意するのではなく、閑散相場になったらいつでも注意してほしいと思います。
それは、トレンドの開始時点が一番儲かるチャンスだからです。

閑散相場はいずれ終わりが来ます。
刺激がなく物足りない相場かもしれませんが、その先に待っているご褒美に目を向けてみませんか?

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類似アノマリー

  • 夏枯れ相場
  • 5月に売り逃げろ(セルインメイ)

「Sell in May and go away(5月に売って、相場から離れろ)」、それに続けて「But remember to come back in September(でも、9月になったら戻ってくるのを忘れるな)」、ないしは「don’t come back until St Leger day.(レジャー・デイまで戻って来るな)」と言われています。
セル・イン・メイは投資のチャンス? – eワラントジャーナル

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