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オニールの成長株発掘法第9章15~M:平均株価と出来高を1時間ごとに確認する

マーケットの転換点を見極める上で、日足チャートで確認してきました。

すると一日単位で確かめるために、どうしても出遅れることもあります。


今回はそのラグを埋めるために、1時間足で平均株価を確認する方法と実際に使う場面を学んでいきます。

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平均株価と出来高を1時間ごとに確認する

  • マーケットの動向をきちんと観察できるトレーダーは、重要なマーケットの転換期に入ると市場の平均株価と出来高の推移を1時間ごとに調べて、それを前日の同時間の出来高と比べるという作業を行うものだ。

転換点をよりピンポイントで捉えるためには、日足より短い時間軸で見る必要があります。


もちろん株価と出来高の関係は、日足で見るときと変わりません。

転換点を見極めるために、より短期目線になっただけです。



日本株で実践するには

なお日本株で行おうとすると、1時間ごとの出来高情報がない問題に出くわすことでしょう。

私がこの分析を行うときは、SBI証券のサイト(口座未開設でも可)を使っています。

出所:SBI証券

マーケット|SBI証券
トップ>マーケット>指数・為替・金利日経平均

期間2日~5日でチャートを表示すると、1時間足が選択できます。



同時間帯でマーケットの天井

  • マーケットが天井を付けてから最初の下落後に、初めて戻りを試すときに、出来高の推移を1時間ごとに確認するのが最も効果的だ。

マーケットの天井を疑うときは、出来高の1時間足の推移をよく観察して、上下どちらにパワーがあるか観察すると良いでしょう。

さらには、株価がその日の後半で上昇する力が弱まったのに出来高は増えてきた、といった兆候も、戻りが力不足でおそらく頭打ちに合うだろうというサインとなります。



マーケットの底にある支持線を試すとき

  • また、平均株価が以前の安値水準に到達して、その支持線(投資家がそれ以上は下落しないでほしいと願う心理状態が株価に働く安値水準)を試しているときにも、出来高の観察が役に立つ。(マーケットの底)

売り圧力を確かめるときにも、時間足で出来高を見る方法もあります。

こちらも有効な支持線の試しを、普段は日足で確認するのに加えて、1時間足でより詳しく出来高を見ることでより素早く行動できるかもしれません。


逆に大量の売りが出来高に現れた場合は、市場に大きな売り圧力がかかっており、底はまだ先にあると示しているかもしれません。



戻りの強さを測る

  • 過去の安値を株価が下に抜けてからすでに数日たったのに出来高はわずかしか増えていなかったら、出来高が激減する、あるいは平均株価が下げ止まって出来高が1〜2日上昇する、といった日が発生するかを見定める。

安値を切り下げて株価は下降トレンドにある中で、抵抗するかのように株価が上昇する時があります。

このとき、株価が下がるときに出来高が小さくなり、株価が上がるときに出来高が大きくなれば反転の兆しになるかもしれません。


この時の株価の下落は、日足の時と同様に振るい落としの可能性があります。

振るい落としとは、マーケットがトレーダーに大きな売り圧力をかけることで、握力の弱い投資家による損切りを巻き込むことも多いです。


すると、振るい落としによって潜在的な売りが減るため、株価が再び上昇に転じる準備を進めていることを示しています。



まとめ

  1. マーケットの転換点をより早くつかむためには、1時間足で平均株価を確認すると良い
  2. マーケットの天井を疑うときには、天井付近の反発を1時間足でよく観察する
  3. 他方でマーケットの底を確かめる際には、日足に加えて1時間足で有効な支持線が機能しているか確認するのも良い
  4. 同様にマーケット全体が安値を切り下げるときにも、転換点をいち早く見極める上で1時間足が役に立つ事がある。

おわりに

マーケット全体の分析について、かなり長い期間にわたって読んできています。

しかし忘れてはいけないのが、成長株投資で相場のムードを図るために、最も重要な指標は主導銘柄の動きです。


基本的に主導株は、マーケット全体を引っ張る役割を担っているため、マーケット全体より先に転換点が見つかる事が少なくありません。

そのためマーケット全体の動きは、主導銘柄が示すかすかなサインを見逃したり確かめたりする上で役に立つということを頭に入れておきましょう。
gyatuby.hatenablog.com


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