本当に大事で要約された本書の教えは、前回を含めて23個になります。
たった23個の教えですが、その一つ一つは深いです。
関連記事を併せて紹介しますので、本書と当ブログを活用しながら復習してみてください。
1個ずつ納得していくうちに、きっと投資家としてのレベルも上がるはずです。
- 前回について
- 13.売りのルールを決める
- 14.CAN-SLIMの「I=機関投資家による保有」
- 15.CAN-SLIMの「N=新製品・新サービス」
- 16.CAN-SLIMの「M=マーケットの動向」
- 17.複雑でリスクが大きい投資などに手を出さない
- 18.CAN-SLIMの「S=経営陣による保有」
- 19.CAN-SLIMの「N=新興企業」
- 20.慢心や自尊心は捨てること
- 21.CAN-SLIMの「M=マーケット全体の天井と底を見極める」
- 22.CAN-SLIMの「SとN=自社株買いと新経営陣」
- 23.底値買いの至福
- まとめ
- おわりに
前回について
前回の記事では、本書のまとめ(1~12)を掲載していますのでご覧ください。
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13.売りのルールを決める
- 売りのルールを書き出して、いつ売って利益を確定するかを決める。
売る技術は、買うテクニック以上に重要です。
リスクリワード比を1対3にするなど、テクニックは本書でいくつか紹介されました。
特にクライマックストップを見極めることができると、精度は格段に上がります。
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14.CAN-SLIMの「I=機関投資家による保有」
優秀なファンドマネジャーに直近買われた銘柄は有望です。
利が十分に乗るまでは手放すことはまずないので、機関投資家に後乗りするチャンスでもあります。
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15.CAN-SLIMの「N=新製品・新サービス」
- 素晴らしく優れた新製品やサービスを持っていて、その売り上げが好調な企業を選ぶこと。
- また、その製品に大きなマーケットがあり、繰り返し販売が可能であること。
加えて、その新製品等が業績全体にどの程度影響を与えるか確認しましょう。
いわゆる大企業の場合は、影響が軽微となるおそれがあります。
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16.CAN-SLIMの「M=マーケットの動向」
銘柄個別を見るだけでなく、マーケット全体もチェックしましょう。
優秀な投資家は、相場全体の動きが各銘柄に波及する影響について頭に入れています。
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17.複雑でリスクが大きい投資などに手を出さない
投資はできるだけシンプルにすることです。
あえて複雑にしてリスクを高める必要はありません。
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18.CAN-SLIMの「S=経営陣による保有」
- 企業の経営陣によって保有されている銘柄であること。
投資家と同じ利害関係を持っていると、投資家ファーストの経営をしてくれる期待が高まります。
逆に雇われ社長の場合は、下手をすれば自身の給与と保身に興味を持ってしまいがちです。
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19.CAN-SLIMの「N=新興企業」
会社も生き物です。
子供のように急成長を見せても、大人になればいつか成熟しきることは避けられません。
もちろん例外はありますが、若ければ若いほど将来が有望なのは間違いありません。
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20.慢心や自尊心は捨てること
- 市場はあなたの考えや希望など気にしてくれない。
- たとえどんなに自分が賢いと思っていても、マーケットのほうが常にあなたより賢いのだ。
- IQが高かろうと修士号を持っていようと、マーケットで成功するという保証はまったくない。
- 慢心は大損失を招きかねない。
- マーケットとケンカをしてはならない。
- あなたが正しくてマーケットが間違っていることを証明しようとなどと決して考えてはならない。
自分の有能さを他人や世界に示すのは、仕事や現実で十分です。
資産運用に関していえば、孤独で平和に取り掛かるべきです。
恐らくあなたの判断は、当時は”正しかった”のでしょう。
しかし、あなたが向かい合っているのはマーケット自体ではなく、画面の向こうにいる無数の投資家たちです。
ある投資家の気が変わればマーケットは変わり、あなたの判断根拠は薄れていきます。
けっして着実に儲けること以外の欲を出してはいけません。
なお関連記事については、別の本のほうが的確に説明していましたのでご容赦ください。
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21.CAN-SLIMの「M=マーケット全体の天井と底を見極める」
マーケット全体の底と天井を見極めることは、必ず投資成績を向上させます。
関連記事で指摘したように、私がコロナショックとコロナバブルを見極めた方法もオニールから学んだものです。
もちろん100%当たるわけではありませんが、手探り状況では頼れる光です。
期待値的にも当たれば大きいため、学ばない理由はありません。
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また投資銘柄についてファンダメンタルとテクニカル両面で研究するべきなのはわかりますよね。
どれだけ時間をかけて準備してきたかは、投資成績を左右します。
22.CAN-SLIMの「SとN=自社株買いと新経営陣」
- 5~10%以上の自社株買いをしたと最近発表した企業に注目すること。
- その企業に新しい幹部が就任したかどうか、そして彼らの経歴などを調べる
前者は株式の需給が改善する、言葉通りの意味です。
投資家目線で経営している証拠ともいえるため、これからも安心して株主でいることができます。
ただし利益を上げていないのに、自社株買いを行っているところは要注意です。
これは高配当でも同様に言えることです、胸が痛い。
また後者の新経営陣については、昔から続く経営環境を改善してくれる期待が持てます。
そのため、彼ら彼女らの経歴や実績を確認して、その期待が正しいものか確認しましょう。
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23.底値買いの至福
機関投資家の背中に乗るなら、株価が上がるときに買わなければいけません。
特にナンピン買いは、厳しいことを言うと勝負から逃げる行為ともいえます。
勝敗ラインを下げ、勝敗を先延ばしにし、勝つまで抵抗し続けるのです。
そして幸運なことに、その試みはたいてい成功します。
その時々の勝ち負けが50%ずつだと考えれば、長期にわたって負けを認めなければあり得る話です。
しかし、それでも負けを認めるときは、きっと抱えきれない大負けをしたタイミングです。
その一敗があなたの資金に大きなダメージを与えます。
昔にわたしも同じような過ちを犯しました。
失敗して学ぶことも大事ですが、できればこの失敗だけは避けてほしいです。
損切りが遅れれば遅れるほど極めて強い精神力が求められます。
これは経験した人ほどわかってもらえるでしょう。
したがって、このような事態に陥る前に保険を兼ねて機械的に損切りしなければいけません。
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まとめ
- いつ売って利益を確定するかを決める。
- 直近四半期に優秀な成績を出している投資信託1~2種が購入した銘柄を条件とする。
- 優れた新製品やサービスを持っていて、その売り上げが好調な企業を選ぶこと。
- オプション、外国株、債券、優先株、商品先物には手を出さない。
- 経営陣の自己保有がある銘柄を選ぶ。
- 新規株式公開から8~10年以内の企業
- 市場はあなたの考えや希望など気にしてくれない。
- マーケット全体の天井と底を見極める術を身につけよう。
- 5~10%以上の自社株買い
- 株価の底や下落中に買ってはならない。
おわりに
本書のまとめについては、こちらで最後になります。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次回の最終回は大化け銘柄を逃す理由について、です。
言い換えれば、大化け銘柄を1つ手にするだけでも、あなたの成績は大きく向上します。
最後は少しネガティブなタイトルですが、きっとあなたの役に立ちますよ。
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