本日も「M:株式市場の方向」の続きです。
今回は、弱気相場でどう立ち回るべきかを解説していきます。
株価が下がる局面で最も重要なのは、
「儲けること」ではなく「資金を守ること」です。
マーケット全体の動きを毎日確認する
- 弱気相場では、株価は寄り付きで強く、引けで下落する傾向がある。
- 強気相場では、寄り付きで弱く、引けで上昇する傾向がある。
- トレンドの転換はほんの数日の間に起こることがあるため、市場平均株価は毎日観察しなければならない。
弱気相場には、特徴的な値動きのパターンがあります。
- 弱気相場:寄り付きは強く、引けにかけて下落しやすい
- 強気相場:寄り付きは弱く、引けにかけて上昇しやすい
これは、参加者の性質の違いによって生まれます。
寄り付きでは個人投資家(大衆)の注文が反映されやすく、
「安くなったから買う」という動きが出やすい。
一方で、機関投資家はその動きを見て売りをぶつけるため、
最終的に株価は押し下げられるケースが多くなります。
つまり、
寄り付き=大衆
引け=機関投資家
という構図です。
この構造を理解しておくだけでも、
相場の裏側がかなりクリアに見えるようになります。
そして重要なのは、トレンド転換は数日で起こるという点です。
だからこそ、
- 日経平均
- TOPIX
- 米国指数(S&P500など)
といった市場全体の指数を毎日チェックする習慣が不可欠になります。
補助的な指標に依存しない
- 補助的な指標には頼らないほうがよい。
弱気相場でありがちなのが、
テクニカル指標に頼りすぎることです。
しかし、CAN-SLIMの考え方ではこう言い切ります。
「市場平均を見れば十分」
多くの指標は、あくまで“補助”にすぎません。
特にトレンドが明確な局面では、
- 移動平均
- RSI
- MACD
といった指標よりも、
市場そのものの動きの方がはるかに信頼性が高いです。
例外として、レンジ相場ではオシレーターが機能する場面もありますが、
基本は「シンプルに市場を見る」ことが最優先です。
弱気相場に入ったらやるべきこと
- マーケット全体が天井を打ったら、保有株を売って少なくとも一部を現金化し、信用取引を縮小して自分の口座を守ることだ。
- 主要な市場平均の日々の株価及び出来高の変化をチャートから読み取る方法を学ぶことが最善策。
マーケットが天井を打ったと判断できたら、
やるべきことは明確です。
- 保有株を売却し、一部を現金化
- 信用取引のポジションを縮小
- リスクを徹底的に落とす
ここで重要なのは、「逃げ遅れないこと」です。
弱気相場では、
- 上昇で利益を出す難易度が上がる
- 下落で損失が拡大しやすい
という非対称な構造になります。
つまり、守りを軽視した瞬間に一気に資産が削られる局面です。
また、
マーケットに逆らってはいけない
これは単なる格言ではなく、実務的なルールです。
上昇トレンドで買う
下降トレンドで売る(または何もしない)
このシンプルな原則を守れるかどうかで、
長期的な成績は大きく変わります。
歴史に学ぶ:1973〜1974年の弱気相場
- ウォーターゲート事件の審議とOPEC(石油輸出国機構)による1974年の石油禁輸措置が重なり、1929~1932年の大恐慌以来最悪となる大惨事が1973~1974年にかけて株式市場を襲った。
- ダウは50%も調整し、個別株は平均して70%以上も下落した。
- このような長い弱気相場に備えるためには、平均株価の動きを学び、壊滅的な損失で自らの健康や資産に悪影響を及ぼさないような投資術を身に付けることが必須である。
過去の事例を見ると、弱気相場の破壊力がよく分かります。
1973〜1974年の相場では、
- ウォーターゲート事件
- 1973年の石油危機
が重なり、市場は深刻な下落に見舞われました。
結果として、
- ダウ平均:約50%下落
- 個別株:平均70%以上の下落
という壊滅的な状況になりました。
このような局面で生き残るために必要なのは、
- 相場全体の流れを読む力
- 損失をコントロールする技術
です。
つまり、分析力よりもリスク管理の方が重要になる局面と言えます。
まとめ
- トレンド転換は数日で起こるため、市場指数は毎日チェックする
- 弱気相場では資金防衛が最優先(現金比率を高める)
- マーケットに逆らわず、流れに従う
おわりに
現在の相場は、ディストリビューションの日数を見ても、
弱気寄りの局面と判断できる可能性があります。
このような局面で重要なのは、
「何を買うか」ではなく「どう守るか」
です。
本記事の内容を理解しておけば、
無駄な損失を避ける判断ができるようになります。
次回は、弱気相場における長期投資のリスクについて掘り下げていきます。