本記事では、新しい相場がどのように始まるのかを軸に、強気・弱気相場の本質と投資判断のポイントを解説します。
強気相場と弱気相場の本質
- 強気相場も弱気相場も、そう簡単には終わらない。
- 通常は、2~3回ほど予測しづらい動きをしながら株価を上下し、わずかに市場に残っていた投機家をダマシたり、振るい落としていくのだ。
- そのような激しい動きに耐えきれない投資家が全員降参のタオルを投げ入れると、市場の一方的な下落や上昇を後押しする投資家がすべて市場から退場したことになる。
- そこでマーケットはようやく方向転換し、まったく新しいトレンドを形成し始めるのだ。
- これは群集心理による影響が大きい
強気相場も弱気相場も、一直線に進むわけではありません。
- 相場は2〜3回ほど荒い値動きを繰り返す
- 投資家を振るい落とす「ダマシ」が発生する
- 最終的に多くの投資家が退場する
このプロセスを経て、ようやく市場は新しいトレンドへ移行します。
つまり相場とは、群集心理によって形成される構造なのです。
👉 トレンド転換は「全員が諦めた後」に起きる
相場サイクルとアセットアロケーション戦略
相場環境に応じて、資産配分(アセットアロケーション)を変えることは合理的な戦略です。
参考までに、バフェットの師匠が勧めたアセットアロケーションを紹介します。
弱気相場:株式 75% / 債券 25%
これはベンジャミン・グレアムの基本思想です。
また中立相場では、50:50の配分も有効です。
👉 相場観に応じてリスク量を調整することが重要
強気相場の始まりは「最悪のタイミング」で起きる
- 弱気相場の終わりは、通常、景気がまた下向きの時にやってくる。
- その理由は、株式が将来の経済事象、政局、世界での出来事などを何カ月も前からすべて「織り込む」、つまり予測しているからだ。
- マーケットとは極めて敏感で、あらゆる出来事や基本条件の影響を受ける。
弱気相場の終わりは、意外にも景気が悪化している最中に訪れます。
その理由はシンプルです。
- 株価は未来を先取りする
- 経済の回復を事前に織り込む
つまり、
👉 「一番怖いとき」が買い場になる
市場参加者がほぼいなくなったとき、少数の資金が相場を動かし始めます。
それが新しい上昇トレンドの起点です。
弱気相場の始まりと「靴磨きの少年」
- 同様に、強気相場は通常、不景気が始まる前に天井を打って下向きに転じる。
- この理由から、景気を反映する経済指標を見て株の売買の時期を決めるのは、実はお粗末なやり方でお勧めできない。
逆に、強気相場は景気悪化の前に終わります。
有名な格言があります。
「靴磨きの少年が株の話をしたら天井」
これは需給の観点で説明できます。
- 初心者まで参入 → 買い手が枯渇
- プロ投資家は売り準備完了
結果として、相場は下落へ転じます。
ただし重要なのはここです。
👉 逆張りではなく「順張り」が基本戦略
底を狙う必要はなく、トレンド発生後でも十分に利益は狙えます。
セクターローテーションで相場の終盤を見抜く
- 遅れて発進する業界の調子が上り始めると、そのサイクルがすでに終わりに近づいていると考えられる。
セクターローテーションについても、頭に入れておきましょう。

相場には「物色の順番」が存在します。
- ① 成長株(最初に上昇)
- ② 景気敏感株(遅れて上昇)
- ③ 最後に遅行セクターが上昇
重要なポイントはここです。
👉 「遅れて上がるセクター=相場終盤のサイン」
後追いの上昇が目立ち始めたら、リスク管理を優先すべき局面です。
過去の相場から学ぶべき理由
- 平均株価のチャートのなかには、過去12カ月の主要な社会事件も合わせて掲載しているものもある。このようなものを毎年集めてあとから見返すことは非常に有意義である。
相場分析では、歴史の理解が重要です。
- 金融引き締め時の株価動向
- 過去の暴落と回復パターン
テクノロジーは進化しても、人間心理は変わりません。
👉 歴史は繰り返す
まとめ
- 相場は簡単には終わらず、振るい落としが起きる
- トレンド転換は「総悲観・総楽観」の後に起きる
- 相場環境に応じて資産配分を調整する
- 強気相場は不景気前に終わる
- 弱気相場は景気悪化中に終わる
- 遅れて上がるセクターは相場終盤のサイン
さいごに
相場の初動は、常に孤独です。
多くの人が不安を感じているときに行動できるかどうかが、リターンを左右します。
安心感を求めて後追いするか、
それとも自分の判断で一歩踏み出すか。
マーケットは、その差をはっきりと結果で示してきます。
何度も読み返し、実践の中で自分の相場観を磨いていきましょう。