はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法~第12章⑤「低位株・先物取引・金やダイヤモンド・不動産」


世の中ではさまざまな金融商品が生まれ、ときには破綻に導くものも現れます。

ポートフォリオは必ず自分が理解できるものにしましょう。
そして、勉強する時間と手間を惜しんではいけません。

ポートフォリオ管理の章最後は低位株、先物取引金・銀・ダイヤモンド、不動産を見ていきます。

金管理の心構え(再掲)

  • 単に避けるべき投資が何かを知っておくだけでも十分価値がある。
  • 複雑にしすぎず簡潔を心がけること
HUNTER X HUNTER 7巻

本章と次章で、投資における様々な選択肢や魅力的な資産運用方法を読んでいきます。

前回までの内容は以下の記事をご覧ください。
単純一途であることはすばらしいことです。
gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com



ペニー株や低位株は買わない

  • 安い商品に賭けるようなことは絶対避けるべきだ。
  • この一見安い証券は投機的側面が強すぎるし極めて質も低い。

マーケットは常にすべてを織り込んでいます。
つまり安いということは、その価値に見合った価格で売られているといえます。安かろう悪かろう、です

オニール氏は15ドル以下で売られている普通株は買わないようにしています。
日本で言えば1,000円~1,500円以下でしょうか。
これは時価総額が大きければパスしてもいいと思っています。

ペニー株にまつわるリスクは、高品質で高価格の銘柄よりもはるかに高いです。
興味がある方は、某掲示板のランキング上位の株価が低い銘柄をのぞくと、低位株投資の心構えが学べるかもしれません。


先物とは何か、そして投資をするべきか?

先物とは何か?

先物取引には様々な種類があります。

  1. 商品先物穀物、貴金属、工業金属、石油など
  2. 金融先物:政府発行の短期国債や債券、外国為替(FX)、金利
  3. 株価指数先物:日経225先物など

www.jpx.co.jp

投資目的以外にヘッジ目的で利用されることが多いです。

例えば航空会社の場合は、当分先が引渡し期限の原油先物をあらかじめ買っておくことで、将来の燃料価格を固定して価格変動リスクを抑えたりします。
www.nikkei.com

先物取引には参入しないほうが身のため

この先物市場はプロ投資家が多くを占めるため、参入するには豊富な知識と経験は必要になります。
したがって個人投資家先物市場には参入しないほうが身のためです。

先物取引でも、チャートを読み解く力がさらに重要になります。
なお先物チャートを読み解くことで、国のファンダメンタルズの変化を評価することもできます。

もしこの市場に挑戦するのならば、資金の5%以上を先物のポジションに充てるようなリスクはとってはいけません。
物によっては市場流動性が低いため、ストップ安に巻き込まれると損切りできなくなってしまうからです。


金、銀、ダイヤモンドへの投資はするべきか?

  • 貴金属や宝石に投資をすることも勧めていない。
  • これらの投資の多くは、過去に不安定な値動きをしているからだ。

昔は取引規制がなく、資金が乏しい投資家は被害に遭ったようです。

貴金属などの現物を取引すると、仲介業者の手数料もスプレッドもかなり高いです。
また、利息や配当金は支払われません。
田中貴金属工業株式会社|売買価格と別途手数料

投資するならば、金関連銘柄やETFが良いでしょう。
www.nikkei.com

メインではなく、あくまでサブとしてタイミングを計って投資することは、ポートフォリオ管理の観点から妥当になることがあります。


不動産投資はするべきか?

  • 不動産は正しい時期と場所を選んで投資するならよいだろう。
  • 基本的には、最低でも5~20%の頭金を独自に用意することができて、そのうえ比較的安定した仕事についているのでなければ、住宅は買うものではない。

賃貸VS持ち家はたびたび話題となりますが、マイホームを所有することは多くの人にとって目標の一つといえるでしょう。

オニール自身はマイホームの夢を持つことは望ましいと思っている一方、『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート・キヨサキは持ち家は負債と断じます。
(もちろん投資目的も兼ねれば、不動産投資家のキヨサキ氏もOKを出すと思いますが)

不動産は比較的簡単に理解できるうえに、場所をしっかり選べば大きな利益が得られるため、投資対象としては人気が高いです。

今の不動産市況では時価が上がれば売却し、ステップアップで不動産を買い替える動きもあります。

不動産投資に掛けた時間と資金はたいてい報われます。
管理の手間も管理会社に任せれば、まさに不労所得と言えるでしょう。

なお不動産で資金を減らす主な要因は以下の通りです。

  1. 間違った場所の不動産を買ってしまった。または不動産の老朽化
  2. バブル時に購入して、不況の波に襲われた
  3. 過剰なローン
  4. 失業や空室率の増加
  5. 自然災害

不動産の購入には借金がつきものです。
例えば頭金を増やす、変動金利ローンや不動産担保ローンに手を出さない、クレジットカードを使い過ぎないなど、借金で頭が回らない事態は避けましょう。


本章のまとめ

  1. 株以外の無数にある高リスクの投資方法にいろいろと時間を費やすのではなく、素晴らしい成長株の正しい売買方法を集中して学ぶことが、資金を増やす投資手腕を磨くことにつながる。
  2. 投資判断をする前には必要な調査をすることだ。
  3. 分散投資は良いがやりすぎてはならない。
  4. 投資対象を厳選された少数の銘柄に絞り、マーケットの動きに合わせて各銘柄の保有期間を決めるのだ。
  5. 経験を積めば信用取引も悪くはないが、まつわるリスクは大幅に増える。
  6. 空売りは十分理解したうえでなければやってはならない。
  7. 正しい銘柄とタイミングを選択するためにはチャートの見方を必ず覚えてほしい。
  8. ナスダックは若い新興企業にあふれる良い市場だが、オプションと先物取引はリスクが大きいので経験豊富な投資家しか行ってはならない。もし投資するならば、全体の投資額に対する割合を少なくとどめておくべきだ。
  9. 税制優遇株や外国株に投資するときも注意が必要だ。
  10. 複雑なものは投資対象から避けて、企業基盤が高く成長が見込まれる株や投資信託、あるいは不動産に絞るのが最善策である。
  11. どれもが特殊な知識を必要とするので、助言や良い投資先などについて他人の意見だけに頼らなくても済むように、自分自身で勉強しなければならない。



おわりに

著者のオニール氏は立場上もちろん、成長株投資を最も優れた投資であると主張しています。
ただ彼の主張の土台にあるのは、豊富な知識と経験、そして決断力を備えているがゆえです。

成長株だけでは不安に思うなら、アセットアロケーション(資産配分)を行って成長株以外に投資するのは有効です。
運用目的やリスク許容度によっても投資先を変える必要もあります。

その場合は、投資先はなるべく自分が理解している資産を選びましょう
簡単な運用先といえば、定期預金や国債が挙げられます。
複雑な金融商品は、たとえ証券会社のすすめであっても手を出してはいけません。

損をしたくなければ、他人任せにせずに勉強しましょう。
のちに豊かな生活を送る助けになってくれます。

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