はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法第12章⑧〜低位株・先物取引・金やダイヤモンド・不動産


世の中ではさまざまな金融商品が生まれ、ときには破綻に導くものも現れます。


ポートフォリオは必ず自分が理解できるものにしましょう。

そして、勉強する時間と手間を惜しんではいけません。


ポートフォリオ管理の章の最後は低位株、先物取引金・銀・ダイヤモンド、不動産を見ていきます。

金管理の心構え(再掲)

  • 単に避けるべき投資が何かを知っておくだけでも十分価値がある。
  • 複雑にしすぎず簡潔を心がけること
HUNTER X HUNTER 7巻

本章と次章で、投資における様々な選択肢や魅力的な資産運用方法を読んでいきます。


前回までの内容は以下の記事をご覧ください。

ポートフォリオが単純であることはすばらしいことです。



ペニー株や低位株は買わない

  • 安い商品に賭けるようなことは絶対避けるべきだ。
  • なぜなら、すべてはその価値に見合った価格で売られているからだ。安かろう悪かろう、なのである。
  • この一見安い証券は投機的側面が強すぎるし極めて質も低い。

マーケットは常にすべてを織り込んでいます。

つまり安いということは、その価値に見合った価格で売られているといえます。

安かろう悪かろう、なのです。


オニールは、15ドル以下で売られている普通株は買わないようにしています。

これは時価総額が大きければ、パスしてもいいと思います。(例えば三菱UFJなど)


ペニー株にまつわるリスクは、高品質で高価格の銘柄よりもはるかに高いです。

ご興味がある方は、Yahoo!掲示板のランキング上位の低位株をのぞくと、低位株投資の心構えが学べるかもしれません。



先物とは何か、そして投資をするべきか?

先物取引で一番目にするのが、日経平均先物ではないでしょうか。

取引時間外にも動いていることが多いため、市場が開く際の目安になります。



先物とは何か?

先物取引には様々な種類があります。

  1. 商品先物穀物、貴金属、工業金属、石油など
  2. 金融先物:政府発行の短期国債や債券、外国為替(FX)、金利
  3. 株価指数先物:日経225先物など

www.jpx.co.jp

投資目的以外にも、ヘッジ目的で利用されることも多いです。

例えば航空会社では、ある程度先に引渡し期限の原油先物をあらかじめ買っておくことで、将来の燃料価格を固定して価格変動リスクを抑えたりします。
www.nikkei.com



先物取引には参入しないほうが身のため

  • 個人投資家先物市場には参入しないほうが身のためだろう。
  • 商品先物は変動が激しく、一般的な普通株よりもかなり投機的だ。
  • 危険な賭けをして資金を素早く減らしたいのなら話は別だが、経験不足の投資家や資金の少ない個人投資家がのぼる土俵ではない。

この先物市場はプロ投資家が多くを占めるため、参入するには豊富な知識と経験は必要になります。

したがって個人投資家先物市場には参入しないほうが身のためです。



もし挑戦するならば

  • ただし、4年〜5年ほど経験を積んで普通株で利益を上げられる実力を証明した投資家ならば、度胸のある人にかぎり、投資資金に制限を設けて先物に投資することを考えてみてもよいかもしれない。

先物取引でも、チャートを読み解く力がさらに重要になります。

商品価格のチャートは個別銘柄によく似ています。


もし経験も積んでこの先物市場に挑戦するのならば、資金の5%以上を先物のポジションに充てるようなリスクはとってはいけません。

物によっては市場流動性が低いため、ストップ高やストップ安に巻き込まれると損切りできなくなってしまうからです。

全てを失うことも、大いにあり得ます。



金、銀、ダイヤモンドへの投資はするべきか?

  • もうお分かりかもしれないが、私は通常は貴金属や宝石に投資をすることも勧めていない。
  • これらの投資の多くは、過去に不安定な値動きをしているからだ。

昔は取引規制がなく、資金が乏しい投資家は被害に遭ったようです。


貴金属などの現物を取引すると、仲介業者の手数料もスプレッドもかなり高いです。

また、利息や配当金は支払われません。
田中貴金属工業株式会社|売買価格と別途手数料


投資するならば、金関連銘柄やETFが良いでしょう。
www.nikkei.com

メインではなく、あくまでサブとしてタイミングを計って投資することは、ポートフォリオ管理の観点から妥当になることもあるでしょう。



不動産投資はするべきか?

  • 不動産は正しい時期と場所を選んで投資するならよいだろう。
  • 基本的には、最低でも5~20%の頭金を独自に用意することができて、そのうえ比較的安定した仕事についているのでなければ、住宅は買うものではない。

賃貸VS持ち家はたびたび話題となりますが、マイホームを所有することは多くの人にとって目標の一つといえるでしょう。


オニール自身は、普通株やグロース型投資信託などに投資して資産を増やし、最終的にはマイホームを所有するために努力をすることは良いことだと述べています。

一方、『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート・キヨサキは持ち家を負債と断じます。

(もちろん投資目的も兼ねれば、不動産投資家のロバートもOKを出すと思いますが)

不動産は比較的簡単に理解できるうえに、場所をしっかり選べば大きな利益が得られるため、投資対象としては人気が高いです。

時価が上がれば売却し、ステップアップで不動産を買い替える動きもあります。


不動産投資に掛けた時間と資金はたいてい報われます。

ただし、不動産で資金を減らす主な要因は以下のものがあります。

  1. 間違った場所の不動産を買ってしまった、または不動産の老朽化
  2. 購入タイミングを誤った
  3. 過剰なローン
  4. 失業や空室率の増加
  5. 自然災害



不動産と住宅ローン

  • 基本的には、最低でも5~20%の頭金を独自に用意することができて、そのうえ比較的安定した仕事についているのでなければ、住宅は買うものではない。

不動産の購入には借金がつきものです。

長期にわたる借入金を、少額の頭金だけで利用できる制度があるおかげで、ほとんどの人がいつかは不動産投資をできるだけの資金力を持つようになりました。


だからこそ頭金を増やしすぎない、変動金利ローンや不動産担保ローンに手を出さない、クレジットカードを使い過ぎないなど、借金で頭が回らない事態は避けましょう。


家族がいるのならば、万が一に備えて団信保険に入るのも良いでしょう。



まとめ

  1. 15ドル以下で売られる低位株に手を出すべきでない。
  2. 先物取引には、よほど自信がなければ、手を出すべきではない。
  3. 貴金属や宝石への投資もおすすめするものではない。
  4. 不動産投資は正しいタイミングと場所を選べば、投資してもよい。

おわりに

Twitterでは、大家さんを何人も見つけることができるでしょう。

物件数が増えていく報告を聞くたびに、順調で素晴らしいと思います。


不動産投資は、『金持ち父さん貧乏父さん』のロバート氏のいう通りビジネスです。

きちんと面倒を見なければ、収益化することはできません。

そして面倒を見る前にも、正しい場所で正しいタイミング、加えて高くない価格で物件を買えるよう努力しなければなりません。


私には面倒を見る器量がないため、不動産投資には手を出しません。

マイホームだけで十分です。

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