主導株は、ほかの銘柄に波及して株価に影響を与えます。
この波及効果に注目することで、先回りして利益を得ることも可能になります。
しっかり研究してモノにしたいところです。
波及的な関係
- 主な先導株を分類することによって、その値動きの背後にある力をはっきり認めることができるようになる。
- 資本家たちは2~3ポイントで手仕舞うことはないので、ディストリビューション(売り抜け)がはっきりと現れるまで、しばらくの間は安心してその動きについていける。
主な先導株をしっかり研究することで、ほかの銘柄にどんな影響を与えるか分かるようになります。
本書では、古いですがいくつか具体例を挙げているので参考にしてください。
- 同業他社への波及効果
- 主導銘柄のアキュミュレーション
- 二次的先導株による波及効果の弱さ
- どの主導株を手掛けるかは、値動きと出来高で選ぶ
個人的には、セクターローテーションの考え方も参考になります。
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低位株はめったに先導株を務めない
- 低位株なのに人気化することがある。
- (その銘柄の)内部で何か重要な変化が生じているはずだから、低位株全体が値上がりする前触れとはならない。
- ひとつひとつの銘柄グループを研究すれば、役に立つ結論がたくさん引き出せる。
低位株がにわかに人気化することは時々あり、出来高は大幅に増加します。
どんな銘柄が該当するか気になる方は、ヤフー掲示板の投稿数ランキングが参考になるでしょう。
しかし、低位株が先導株となることはめったにありません。
これらの銘柄グループも含めて、ひとつひとつの銘柄グループを研究すれば、役に立つ結論がたくさん引き出せるはずです。
指示標識
- 経験によれば、アチソン(二次的先導株)が上げ始めるときには、ビッグシックスの上昇はほぼ終わり、ディストリビューションが生じつつある。
- アチソンやその仲間の銘柄の堅調さが隠れみのにされているわけである。
- プロのトレーダーはこうした株を「指示標識」と呼んでいた。
機関投資家がディストリビューション(売り抜け)をする際には、ほかの投資家たちにバレないに越したことはありません。
そんなときは、二次的先導株が伸びるタイミングが狙われます。
市場参加者の目がそちらに向いているので、目立たず高値で売り切ることができます。
ディストリビューションの見分け方は、天井付近で出来高が大きいにもかかわらず株価があまり上昇しないタイミングです。
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投資プール
- インサイダーによる相場操縦が行われていないときは、投資プールが絡んでくる余地が生まれる。
- 少数のトレーダーは手を結んで大量の株を操り、狙った銘柄を好きな方向に持っていけるのである。
違法性はとりあえず置いておいて、インサイダーや資金力のある少数の大口トレーダーによって相場操縦することは可能です。
仕手株なんて呼ばれることもあるでしょう。
インサイダーが絡んでいなくとも資金力を武器に株価を思い通りに動かすことは可能です。
ただしそれで利益が得られるかはまた別の話です。
リスクを負う分、失敗した場合には思わぬ損を受けます。
また資金量が多いと、それだけ市場参加者にばれる可能性が高まるため、意外に簡単には儲からないという印象を受けます。
まとめ
- 主な先導株を分類することによって、その値動きの背後にある力をはっきり認めることができるようになる
- 低位株はめったに先導株を務めない
- 二次的先導株が上げ始めるときには、主要先導株(ビッグシックス)の上昇はほぼ終わり、ディストリビューションが生じつつある
- 相場操縦は手を組んでも可能である
おわりに
波及効果をしっかり把握できるようになれば、デイトレードはもちろん、投資で利益を積み上げることができます。
こうした研究のやり方は、過去から学ぶことはもちろんのこと、最新のニュースにアンテナを張る必要があるでしょう。
毎日の積み重ねが大事になりますので、しっかり励む必要がありますね。