はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法第2章①~ベース

チャートを読むことで、売買タイミングは劇的に改善されます。

今回と次回で最も信頼が厚い「取っ手付きカップカップウィズハンドル)」を扱います。

まずは調整期間「ベース」について詳しく読んでいきましょう。

プロのチャートの読解術を身につけ、銘柄選択と売買タイミングを改善する

CAN-SLIM(大化け銘柄が持つ7つの特徴)で有望かどうかがわかりますが、売買タイミングまではわかりません。
gyatuby.hatenablog.com

そこで必要なものがチャートになります。

なお第1章では過去の事例集が取り上げていますが、本書の基礎知識がないとちんぷんかんぷんになると思いますので、最後に復習として振り返る予定です。



チャートを利用する

チャートを利用することで、以下のようなことが分かります。

株価や出来高の水位はチャートにされて、

  1. その銘柄が力強く好調で、
  2. 機関投資家による買い集めの対象となっているか、
  3. あるいは弱々しく異常な動きをしているのか

を判断する手がかりとなる。

たとえCAN-SLIM銘柄を見つけても、買い時売り時を逃せば意味がありません。

その売買タイミングの目安となるのがチャートであり、テクニカル分析とよばれる手法を使います。

テクニカル分析は、過去の株価パターンから今後の動きを予測することです。

もちろん絶対に正しいということはありませんが、人間の心理行動はそうやすやすと変わわりません。
また、みんながテクニカル分析を使っているため行動が読みやすいです。

そして何より、株価はマーケット参加者の需要と供給の関係で決まります。

私も必ずチャートを見てから買うようにしています。



チャート読解の基本「ベース」

  • 「ベース」と呼んでいるチャートパターンとは、初期の株価上昇後に形成される株価調整ともみあいの期間のことである。

チャートを見る上で欠かせないものです。
まずはベースとは、上昇トレンドや下降トレンドではない期間、つまり横ばいの調整期間と覚えてください。

ほとんどの場合で大きく急上昇するときは、その前に調整期間があります。
その際にできるチャートパターンが「ベース」です。

カップウィズハンドルなど、これから学ぶチャートパターンのほとんどにベースが存在しています。



ベースを分析するには

  • これらのベースを分析するには、価格と出来高の動きが正常か異常かを診断する技術を身につける必要がある。
  • 強さを示しているのか弱さを示しているのか、それを見極める力である。

調整はいつか終わり、上がるか下がるかします。
その判断根拠はチャートに描かれており、株価と出来高の動きで確認します。

これからその見極める方法を身につけています。
今は不安でわからなくとも、読み進めていくうちに見えてくるようになります。



ベースはジャンプ台

  • 大きな上昇は、強くはっきりとしたパターンの後に発生する。
  • ダマシのベースや、誰にでもはっきりとわかるベースの場合には、株価は思ったほど上昇せずに、必ずと言っていいほどベースまで再び下落してしまいます。

大きな上昇を捉えて株を買う場合には、ベースが終わるころを見計らって購入することを狙います。

これはまるでジャンプ台です。
うっかりしてると飛び遅れてしまうので、気を抜かずに監視することが重要になります。

またパターンの形か不完全だったり、バレバレだったりすると、ジャンプに失敗して床に落ちます。

これはジャンプ(ベース)を重ねるごとに失敗の確率は上がります。
そのため、最初のベースをしっかり発見することが大儲けをするカギになります。



強いパターンとは

  • どのようなパターンでも、強いパターンには必ず、ベースパターンが形成される前に、明確でしっかりとした株価の上昇トレンドがあるものだ。
  • その最初の上昇トレンドで株価が少なくとも30%上昇したか見極め、、それと共にレラティブストレングスの改善や、出来高の増加なども、上昇トレンドのどこかで発生していたかを確かめる。
  • 市場低迷時に最も下落の少なかったベースパターンの銘柄が、一般には最もよい選択肢と言える。

基本は順張り投資(モメンタム投資)です。
逆張りよりリスクが小さいため、継続的に勝つにはマスターするべきです。

なおベースの形成前に必ず30%上昇している必要はありませんし、ほかの条件も同じです。
あくまで私たちはマーケットの向こう側にいる同じ人間と戦っているのであって、絶対の法則があるわけではないからです。

あくまで勝つ確率が増えるだけで、負けることは当然あります。
ポジションの量と損切りラインの設定含めて、最終的に自分の心のなかでどう判断するか、その都度判断することになるでしょう。



最も多いチャートパターン「取っ手付きカップカップウィズハンドル)」

取っ手付きカップ
  • カップを横から見たような形をしている
  • このパターンは7週間から65週間かけて形成されるが、だいたい3~6カ月ほどの期間で作られる。
  • このパターンの高値(カップの頂点)から安値(カップの底)の株価調整幅は、12~15%から33%である。
  • カップの底は鋭いV字型ではなく、丸いU字型の形をしているほうがよい。

ベースのイメージを持ってもらうため、次回の予習を兼ねて紹介します。
カップウィズハンドルはよく見かけるチャートパターンです。

基本的には週足で見ることが多いですが、日足で確認することで素早く動くことも可能になります。



まとめ

  1. 「ベース」と呼んでいるチャートパターンとは、初期の株価上昇後に形成される株価調整ともみあいの期間のことである。
  2. これらのベースを分析するには、価格と出来高の動きが正常か異常かを診断する技術を身につける必要がある。
  3. 大きな上昇を捉えて株を買う場合には、ベースが終わるころを見計らって購入することを狙います。

おわりに

カップウィズハンドル(取っ手付きカップ)は実際にコロナバブルの時に役に立ちました。

そのときもカップウィズハンドルが怪しいところではありましたが、合図を信じてエントリーしたことが結果的に報われることになりました。

カップウィズハンドルは、とても大事なチャートパターンのため次回は詳細を扱います。
gyatuby.hatenablog.com

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