マーケットがとうとう暴落の兆しを見せたら、一目散に逃げなければなりません。
財産の全部、ないし大部分を安全な場所に避難させる必要があります。
今回はどうやって暴落から身を守ればいいか学んでいきましょう。
前回の記事
前回では、相場が下落して含み損を抱えたときに、長期投資に切り替えて損切りをやめてはいけないことを学びました。
元本が減れば減るほど、それだけ取り戻すのに時間や労力がかかってしまいます。
gyatuby.hatenablog.com
市場の低迷から身を守る
- 戦いのさなかに決して躊躇しないことが敵よりも有利に立つ極意である(ナポレオン)
- 株式市場という名の戦場では、俊敏な決断ができるか否かが投資家の生命を左右するのだ!
頭で分かっていても、素早く行動できなければ意味がありません。
裏を返せば、素早く逃げることが実際にはためらいがちになるからこそ、せっかく稼いた利益を無に帰す投資家が少なくないことの証明と言えるでしょう。
電光石火の早さで逃げる
本格的な弱気相場に突入すると、株価は暴落します。
しかし、暴落する前には一定期間の逃げ場が用意されていることが多いです。
これは後に説明されるマーケットの天井のサイン(売り抜け日)を見つけたら、ポートフォリオの整理を考えたほうが良いでしょう。
gyatuby.hatenablog.com
ポートフォリオを整理をする際には、アセットアロケーション(資産配分)を変更することを考慮するのも良いでしょう。
gyatuby.hatenablog.com
指値より成り行き注文
- 指値注文(あらかじめ売買価格を指定すること)を使うことはお勧めしない。
- 必要なときに素早く対象銘柄を手に入れたり手放したりできる成り行き注文を使うのだ。
- 12.5セントだの、25セントだの(要はドル以下の細かい数字)をいちいち気にして売値を指定していたら、株を売却する機会を逃してしまいかねない。
100円を気にするあまり、大やけどを負っては意味がありません。
逃げ時だと判断したら、すばやく行動するためにも成り行き注文をおすすめします。
指値注文を使うと、上昇するはずだった相場で大物を取り逃したり、大きな損失を避けるために売りたかったのに売れなかった、などというリスクを負いかねません。
新たな弱気相場の序盤でできる2つのこと
- 極論だが、新たな弱気相場が始まった時にできることは、本当はたったの2つしかないー①売って撤退するか、②空売りをするかだ。
繰り返しになりますが、弱気相場と分かったら「長期投資」を言い訳にせずに、保有株はある程度は処分しましょう。
では、弱気相場でできる2つのことについて考えていきましょう。
1.撤退
- 撤退するならば、弱気相場が終わるまで現金化した資産を持ってそのままおとなしくしていることだ。だいたいは5~6カ月前後だろう。
撤退するならば、現金ポジションを厚くして、だいたい5~6ヵ月前後おとなしくするとよいでしょう。
もちろん過去には最高二年続く弱気相場もあったので注意は必要です。
この時期を利用して、投資本を読んだり、銘柄やそのチャートを研究するには最適な時間といえるでしょう。
2.空売り
空売りは技術的に難しいものであり、継続的に利益を出せるのはほんの一握りの投資家のみです。
気になる方は、第12章及び別冊『オニールの空売り練習帖』を一読してください。
当ブログでも扱っていますので、興味のある方は下記の記事をご覧ください。
gyatuby.hatenablog.com
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損切りの逆指値注文を利用する
- 一般的には逆指値注文は使わないほうがよい。
オーダーが取引板に現れてしまうので、逆指値を見たマーケットメーカーが損切り注文を振るい落とすために、意図的に株価を下げることがあります。
まあ個人的には、一人の個人投資家の取引量など全体と比べたらわずかであり、あまり気にするほどでもないとは思いますけどね。
もちろん仕事で株価を常に確認できないなど物理的な制約があったり、精神的に損切りできない優柔不断さがあるならば、逆指値注文はとても有効に機能します。
まとめ
おわりに
弱気相場と目に見えてわかるまでには、実際には時間がかかります。
ときには肩透かしに終わることもあるでしょう。
しかし、いざ大恐慌になってしまうと、何も準備していないと資産の大部分を失いかねません。
そこで次回は、マーケットの天井を見極める方法について学びます。
いち早く暴落から撤退する目安を知ることで、他より大幅に有利な立場にいる事ができるでしょう。
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