はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

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オニールの成長株発掘法第17章③~投資信託で犯しやすい過ちとETF

投資信託においても犯しやすい失敗があります。
どれもが長期投資を行う上でありがちなことです。

今回はそんな失敗を知りましょう。
また、資産運用に革命を与えたETFについて学んでいきます。

投資家が犯しやすい5つの過ち

  1. 最低でも10~15年間、保有し続けることができない
  2. ファンドの管理費、回転率、配当金などを気にしすぎる
  3. 長期で投資をするべきなのに報道に影響されて売買してしまう
  4. マーケットの地合いが悪くなるとすべて売ってしまう
  5. 忍耐力に欠けすぐに自信を失ってしまう

あるあるで終わらせずに、自分の中で腑が落ちるまで本著を読みましょう。
gyatuby.hatenablog.com

投資信託は長期投資でないと、複利の魔法で億万長者に導いてくれません。


まだある犯しやすい過ち

  • 典型的な投資信託の投資家は、優秀なファンドが最高の成績を残した直後のそのファンドを買う傾向がある。
  • その1~2年後になるとファンドの結果があまり振るわなくなる。
  • より安全だから、とか最近の成績が「すごかった」から、とだれかに説得されて、別のファンドへと(だいたい間違ったタイミングで)乗り換える投資家がいる。
  • あまりにも短期間で乗り換えばかりしていると、複利で利益を得るのが目的の長期投資が台無しになってしまう。

人気があるものに乗っかると、自然と気分は楽になるものです。
だれも見向きもしない投資信託に投資する気分を考えれば想像もつきます。

しかし複利の効果を活かすためには長期投資が大前提です。
私たちが移ろいやすくなっては、お金も我々のために働いてくれません。


『インベスターズ・ビジネス・デイリー』紙を利用してETFを購入する方法

  • 正直なところ、私(オニール)はETF株価指数連動型上場投資信託)はあまり好きではない。
  • なぜなら、マーケットの主導銘柄に投資対象を絞ったほうが、より利益を上げられると思うからだ。
  • ETFは、透明性と税効率、低い手数料などの点で優れている。
  • とは言え、優秀な投資信託を買うことは、あなたの代わりに投資判断してくれる一流マネジャーを獲得することだ。
  • ETFは、あなた自身が売買の判断をする必要がある。
  • ETFの多様性が何らかの形であなたを保護してくれるだろうと、甘く考えてはならない。
  • ETFは必ずしも良い結果ばかりではないが、それでも多くの投資家のトレード手段に変化をもたらした。
出所:アセットマネジメントOne

ETFは指数全体を買う

インデックスファンドと同様に、特定の指数に合わせて売買する投資信託です。

そのため、オニール氏は足を引っ張る株式を除いて、主導銘柄だけを購入すれば投資成績はより伸びるだろうと考えています。


ETFのメリット

ETFは株式と同様に取引される投資信託を基本的には指しますが、①透明性②税効率③低い手数料、などの点で優れています。

透明性

投資信託の場合は、その価格や純資産価値を毎日1回設定しますが、ETFの価格は一日中動いています。
そのため株でできることはETFでも可能で、空売りオプション取引などもあります。

また通常の投資信託と異なり、指数を基に売買を行うため、ファンドの組み入れ比率もおおよそ予想ができます。



低い手数料

本著によると、ETFの管理手数料は0.10~0.95%です。
これは投資信託の平均1.02%の手数料を取る投資信託に比べると格安です。

ETFに管理者はいない

  • ETFは、あなた自身が売買の判断をする必要がある。
  • ETFの多様性が何らかの形であなたを保護してくれるだろうと、甘く考えてはならない。

2008年のリーマンショックではS&P500に連動するETFであるXLFは57%も暴落しました。

指数はあくまで指数なので、銘柄の入れ替え以外では任意のタイミングでの売買がありません。
わたしたちがETFの売買を通じて判断する必要があります。

分散投資をやりすぎたとしても、先の金融危機ではもれなく下落します。
したがって、投資信託を買う投資家は、優秀なファンドマネジャーが運用する投資信託を購入するのがベストです。


主導銘柄の選び方

『インベスターズ・ビジネス・デイリー』紙には50日間の平均出来高が最も高い350のETFが掲載されています。

またETF情報欄を読む以外にも、ETF面の「ウィナーズ&ルーザーズー勝者と敗者」の表を観察するとよいと勧めています。

まとめ

  1. 投資信託は長期投資で。複利の魔法で億万長者に導く。
  2. ETFは、あなた自身が売買の判断をする必要がある。



おわりに

投資信託は長期投資をしてこそ真価を発揮します。
そういう意味で、つみたてNISAと相性がとても良いです。

この本では成長株投資がテーマなので、成長株ファンドを勧めていますが、これは自分の手で確かめてみましょう。

くれぐれも手数料が安いからとか、みんなと同じだからといった理由だけで選んでほしくありません。

なにより投資信託は選んだらあとは祈るだけなので、できるだけ後悔しない選択肢を選びましょう。

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