成り行き注文か?指値注文か?
当ブログでも以前にも触れましたが、本書でも扱っています。
gyatuby.hatenablog.com
1円を惜しむあまり、100円を失っては意味がありません。
注文の出し方
https://mitanorifusa.com/articles/investments/invest-glossary/210/
- 通常、注文は「成り行き」にすべきである。
- 長期的にみれば総じて株価は右肩上がりに動いていくものだから、成り行き注文を使わないトレーダーはチャンスを生かしきれないことになる。
成り行き注文にするべき理由が説明されています。
なお本書はとても古い書籍のため、当時はまだ注文が約定するときには、ブローカーとの連絡のラグがありました。
また、オニールも成り行き注文を勧めています。
gyatuby.hatenablog.com
1円でも多く売買することに気を取られてしまうと、より大きな相場の流れを見失ってしまう恐れがあるからです。
それに買いそびれた(売りそびれた)結果、利益を取り逃したなんてことになったら、目も当てられないでしょう。
目先の小銭を気にしていては、大きなチャンスをつかめません。
長期的には右肩上がりだと信じるのであれば、買い時は今なのです。
指値注文
- その値段では割高だと感じるのか、あるいは、利益を上げることよりも「追いはぎ集団」にやられないことのほうを大事だと考える。
- だが、164ドルで割安な株は164一/四ドルでもやはり割安なのだ。
- もし需要と供給の法則を変更してその25ドル(1/4ポイント分)を節約できると考えるのならば、自分の考え方自体を改めたほうがよい。
割安なものは少し値上がりしたところで、依然として割安なことに変わりはありません。
繰り返しになりますが、小銭を気にするあまり、本来の目的である利益を上げることを忘れてはいけません。
立会場で
- もっとも、本物のテープ解読者ならば手数料と税金を払っても、利益を上げることができる。
- 指値注文は節約になるというよりも、相当に損をすることのほうが多い。
- テープ解読者にとっては仕掛けたり手仕舞ったりするのに、これしかないという瞬間がある。
- だから、注文はどうしても「成り行き」になる
- わずかな額をケチろうとすれば、テープの流れを見失い、平静さがかき乱され、心の機械の働きが邪魔される。
指値注文と成り行き注文のどちらがいいか、結論は当然「成り行き」です。
真の勝ち組トレーダーであれば、当たり前ですが儲けた分から税金や手数料等はもちろん、目先の小銭さえも支払います。
できるならば、トレーダーとしての力量すべてを賭けて、ここしかないというタイミングが分かるようになるとベストです。
この時から成り行き注文以外は考えられなくなるでしょう。
ナンピン売買
恐怖や焦りといった感情で取引するのではなく、投資ルールにのっとって取引価格を指定しましょう。
このルールが手痛い大失敗を避ける、安全弁の役割を果たします。
なおこのほかにも指値が有利なケースがいくつかありますが、そのひとつには損切りの逆指値注文があります。
こちらも逆指値を入れたら、あとはルールに従って絶対損切りしましょう。
くれぐれもあとから逆指値を下へ動かすという愚かな行為をしてはいけません。
まあこれが案外、簡単ではないのですけどね。
しかし繰り返しになりますが、大事なのは相場の流れに乗って成り行き注文を行うのが基本です。
まとめ
- 指値注文ではなく成り行き注文を行う。
- 成り行き注文を行うことで、相場の流れに集中することができる。