はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

オニールの成長株発掘法第13章④〜投資家に共通する21の誤り#4


「失敗は成功の母」
この有名なセリフを遺したトーマス・エジソンはこうも言っています。*1

「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」

わたしたちも自らが経験した失敗と、先人たちが犯した過ちから学び、成功投資家への道を歩んでいきましょう。

他人のしくじりから学ぼう(再掲)

  • 投資家の98%が犯す圧倒的に多い過ちは、株の売買をどこで間違えたか、そして大きな成功を収めるためにしてはならないことや、逆にこれから始めなければならないことは何か、ということを学ぶ時間を十分持っていないことである。
  • それはつまり、自分の誤った認識を正してもう2度と同じ間違いを起こさないために、今後従うべき改善点や方法を学ぶことなのである。

長いスパンで勝ち続ける投資家はほんのわずかです。

不思議なことに、今までの成功を全て帳消しにするような失敗を犯してしまいます。


この章では、投資家が犯してきた大きな過ちを見て学んでいきます。

関連記事も載せていますが、みなさんも自分ならどうするかを考えながら読んでもらえると学びになるかと思います。



名の通った歴史ある企業の株を買ってしまう

出所:ロイター

ブランド買いをする

ゼネラル・モーターズの社員だったからといって、それが良い買い銘柄だとは限らない。

ゼネラル・モーターズは今も残る超大手企業ですが、それが買い銘柄とは限りません。


私たちの目的は、売却益を得ることです。

このような有名企業は成熟していることが多く、値動きが安定しています。


急成長する企業の多くは、聞いたこともない新しい企業から生まれます。

教訓

  • 少し調べれば、有名になる前のそのような企業を発見してそこから利益を得ることができる。

gyatuby.hatenablog.com
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良い情報や助言を見極める(そしてそれに従う)ことができない

SLUM DUNK

投資には少しうるさいわよ

  • 友人、親戚、ブローカー、助言サービスなどは、すべて悪い助言の源になり得る。

投資は絶対したほうがいいわよと、勧められた経験はありますか?

共通の話題ができると話し相手もできて、楽しいという気持ちになるのかもしれません。

もしくは、株式投資が簡単に儲かるギャンブル遊びになっているのかもしれません。


勝つだけならだれでもできます。

まるでコイントスみたいに投資をしていても、まぐれが何回も続くことはあります。


しかし勝ち続けるためには、良い情報や助言に頼ることになるでしょう。

その人の実績や”時の洗礼”を経ているかを確認すべきです。

これは良い本を見分けるコツに似ています。
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何十年も相場で生き残っている人なら信用していいでしょう。


もちろんファクトチェックは行う必要があります。

小粋なウソやイタズラで実績を隠している可能性がありますし、下手をすれば相手を信用させて騙そうとする輩も目につきます。
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そして直接アドバイスをもらうと決めたら、疑わずにしっかり従わなければなりません。

1回目は様子見しようと何もしなかったら、相手は気を悪くして2回目以降のアドバイスは期待できないでしょう。

教訓

  • 他人に頼るとしても、最後は自分で検証し責任を持って投資すること

オニールの実績は、IBD社の創立が物語っています。
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損失を出している銘柄はいつまでも保有し続けているのに、利益になると少なくてもすぐに利食いしてしまう

コツコツドカン

  • 損失を最小限に抑え利益は時間をかけて伸ばすという本来の姿とは全く逆のことをしている。

根っこにあるのは、恐怖や逃避です。

含み益がなくなるのではないかと思ってしまうと、すぐに利食いしてしまいます。

それなのに含み損の場合は、お金を失う苦痛から逃げるために損益トントンになる日まで我慢して持ち続けます。


こんなことを繰り返すと、いつまでたっても利益が積み上がりません。

利益が少しずつ積み重なっては大損失でチャラにする悪循環に陥ってしまいます。

教訓

  • 投資の心技体「精神力・投資技術・資金管理」をまんべんなく身につけよう
  • 損小利大の精神を持ちましょう
  • リスクリワードの目安は1:3
  • 確率的な観点から自信を持ってトレードすることが重要
  • 損切りは躊躇なく行う
  • 売りのルールや利食いを我慢するときを学ぶ

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税金や手数料を過剰に気にしてしまう

目の前のお金にこだわってチャンスを失う

資産防衛のうえで、節約することはとても尊いものです。

ポイ活や家計の見直しを通じて投資資金を捻出している方もいるでしょう。


しかし税金を払いたくないから、複利の効果を最大限活かしたいからと頑なになるのも考え物です。

長期保有したがために、せっかくの含み益を無駄にしてはそれこそもったいない。


正しい判断や行動に基づいて売買して得た利益に比べたら、国や証券会社へ払う手数料等は小銭みたいなものです。

すぐに売れるのが株のメリットですが、それに加えて少ない費用で売買できるからこそ資産防衛することができるし、上昇トレンドに沿って大金を得ることもできます。

教訓

  • まずは利益を出すことを考えよう。
  • 税金や手数料のことをあまり気にし過ぎるのもよくない。



本日のしくじり

  1. 名の通った歴史ある企業の株を買ってしまう
  2. 良い情報や助言を見極める(そしてそれに従う)ことができない
  3. 損失を出している銘柄はいつまでも保有し続けているのに、利益になると少なくてもすぐに利食いしてしまう
  4. 税金や手数料を過剰に気にしてしまう



おわりに

こんなに失敗にあふれているのに、どうして私たちは投資でまた失敗するのでしょうか。

どこで見かけたか忘れてしまったのですが(ソース元をご存じでしたらご一報を、たしかTwitterだったかな…)、著名投資家cis氏が大学生たちに株式投資を教えたそうです。
さぞや全員が儲かったと思うでしょう?


しかし、結果は半数近くが損失を出してしまいました。

実績のある投資家から、投資技術を教わったのは間違いないでしょう。


結論としてcis氏曰く、投資には向き不向きがあるというニュアンスのことが書かれていたと記憶しています。

真偽は定かではありませんが、このエピソードから学ぶべき教訓はありましたか?
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