はぐれ猿でも、投資がいいんだ。

ふりむけばやさしさに飢えた弱肉強食の世界で

板情報トレード第3章①~まずは市場全体を見る

投資を行う上で最も重要なスキルの一つに、市場全体の動きを見極めることが挙げられます。

向かい風の中で、抗うポジションをとっても結果はお察しでしょう。

まずは市場全体のムードを掴める、勝つ投資家になりましょう。

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最高の銘柄

  • 前章で述べたように、積極的なトレードをするのに最適な銘柄はユニオン・パシフィックである。
  • ユニオン・パシフィックが「相場の背骨」とでもいえる動きを示すのに対し、
  • ほかの銘柄、特にレディングは往々として不安定な傾向を見せ、一般的なトレンドとは幾分逆の方向に行くこともある。

前回の記事では、各銘柄について分析してますので参考にしてください。
gyatuby.hatenablog.com

もちろん最高の銘柄は、スイングが最大で、売買が一番活発なユニオンです。


ユニオンとレディングを扱うことで、常に相場と関わり続けることができるでしょう。



一点集中してはいけない

  • 手掛ける銘柄を一つ決めたとしても、ほかの株の状況をまったく無視するわけにはいかない。
  • そちらにチャンスが生じることもよくあるからである。

手掛ける銘柄を一つに絞っても、ワイコフが言う通り、儲けるチャンスがある以上は、ほかの銘柄の状況にも目を配る必要があるでしょう。


例えば、相場全体が崩れる瞬間にレディングを空売りして急落を待つとともに、ロングしたユニオンは少し下にストップをおけば大儲けできました。



市場全体を見る

  • ユニオンしか見ていなかったトレーダーは、この下げにビックリしたことであろう。
  • だが、市場全体を見ていれば、いずれは起きそうなことが分かったはずである。
  • 「背骨」自体が揺らぐことがないとしても、その堅調さがほかの銘柄の弱さに影響されるということはあり得る。

市場全体を見るのは、相場のムードをつかむために必要なことです。


この点について、ワイコフは相場を人間の体に例えています。

ユニオン・パシフィックはそのなかで背骨に等しい大事な役割を果たしていますが、それでも体の一部にすぎません。


ある時点でユニオンが好調だったとしても、ほかの銘柄の不調による影響を受けることはよく起こります。

「背骨」自体が揺らぐことがないとしても、その堅調さがほかの銘柄の弱さに影響されるということはあり得ます。


また、ユニオンが市場全体の弱気ムードに逆らって上昇することがありますが、最終的にマーケットに屈して下落してしまうこともあります。


この点については、『オニールの成長株発掘法』で、マーケット全体の動きの見方について丁寧に解説していますので、ぜひご覧ください。
gyatuby.hatenablog.com



アキュミュレーションやディストリビューション

  • ところで、ディストリビューション(売り抜け)の進行に気づいたトレーダーならば、そのあとに続くはずのアキュミュレーション(買い集め)、あるいは少なくとも支持線が現れる水準に注意を払ったと思われる。
  • 十分な経験があって、それを発見できたとすれば、その後の反転局面で簡単に利益を上げられたはずである。

マーケットの天井と底を見抜けるようになると、それだけ多く利益を得ることができるようになります。


頭と尻尾は大口投資家に食べられてしまいますが、それに近い部分を食すことは個人投資家にも可能です。

最近では、コロナ関連相場がこれにあたりました。


マーケットの天井と底を見極める、つまりアキュミュレーションやディストリビューションの見極め方について、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
gyatuby.hatenablog.com
gyatuby.hatenablog.com



値動きの波及

  • ブルックリン高速輸送(BRT)株が会社への政治的批判など完全に個別的な原因で急落したとする。
  • そのことで、農産物輸送や大陸輸送や石炭輸送を主業務とするほかの鉄道会社の営業が悪影響を受けることはまずないが、それでもセントポール鉄道、ユニオン・パシフィック鉄道、レディング鉄道などがBRTと同じくらい値下がりする。

個別の会社のみの悪いニュースであったとしても、同業他社、ひいてはマーケット全体に悪影響を与えることはよくあります。

上記引用の通り、BRTが政治的批判にさらされるだけで、同業他社も同じくらい値下がりしてしまいました。



下がれば必ず上がる

  • 厄災と呼べるような出来事が起きて、金融情勢、投資需要、大衆の投資意欲、会社の収益力などが大幅に悪化すれば、相場は大きく急落する。
  • しかし、恐慌のときでさえ、一定のレベルに達すれば必ず買う力が強まって、反発や長期的な上昇へと転じるものなのだ。

さきほども述べたとおり、市場全体の一連の流れはおさえましょう。

どんなに悪いニュースなどで下げたとしても、下落があれば必ず上昇もあります。



銘柄選びの基準

  • テープ解読者はスイングが最大で、売買が一番活発な銘柄を手掛ける必要がある。
  • その場合でも、ほかにすぐ確実に儲かりそうな銘柄が出てきて、一時的にそちらをトレードするほうが有利だという事態がよく起きるはずである。
  • だから、投機の対象とする主な銘柄の特徴をよく理解して、二番手銘柄としての有利性とか、そのときどきの相場状況における位置や重要性とかを判断できるようになる必要がある。

まずはユニオンのような、スイングが最大で、売買が一番活発な銘柄を探しましょう。

探し方は前述のとおりです。


そして、一番手となる銘柄の特徴をよく理解して、それを補完するレディングのような二番手を探します。


儲けるチャンスを最大限に活かすためにも、監視銘柄の特徴をよく理解して、その銘柄たちの儲けポイントを把握するようにしましょう。



まとめ

  1. 手掛ける銘柄を一つ決めたとしても、ほかの株の状況をまったく無視するわけにはいかない
  2. 「背骨」自体が揺らぐことがないとしても、その堅調さがほかの銘柄の弱さに影響されるということはあり得る
  3. まずはユニオンのような、スイングが最大で、売買が一番活発な銘柄を探しましょう
  4. そして、一番手となる銘柄の特徴をよく理解して、それを補完するレディングのような二番手を探そう



おわりに

本章から手がける銘柄をどのように決めるかを述べています。


X(旧Twitter)では、デイトレーダーが自身の手がけた銘柄とともに損益報告していますが、決して惑わされてはいけません。

その銘柄はそのデイトレーダーに合っていたというだけで、自分に合うかは別問題だからです。

ぜひ本書から学びを得てください。

↓次回
gyatuby.hatenablog.com


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