チャート100本ノックでは、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。
古いチャートは自力で出力できなかったため、本書を片手に読んで頂ければと思います。
銘柄選択の極意(再掲)
チャートを注意深く読むことで、売買タイミングは大幅に改善されます。
銘柄選択は一流なのに、利確が早すぎたり遅すぎたりで機会損失を被ることは、おそらくすべての投資家が通る道かと思います。
必要なのは、買いのタイミングと利確の精度をいかに高めるか考え続けることです。
チャートのテクニカル指標には様々なものがありますが、オニールが使用する主なテクニカル指標は、株価と出来高、移動平均線とシンプルです。
わたしたちが学ぶべき対象として、これ以上のものはありません。
オニールが伝授する投資法を、余すことなく学びましょう。
シンテックス(1963年)(cf.P157)
たった25週間で4.5倍もの上昇を見せました。
当時は画期的な発明でしょうし、他にも数多くの成長株が現れた年でもあります。
上昇後に現れる狭いフラッグ
ファンダメンタルが良好になるにつれて、株価は上昇していきます。
この土台(ファンダメンタル)がしっかりするまで待つのが大事であり、底で買うことに熱中してはいけません。
そして買うタイミングとなる上昇フラッグですが、急に短期間に調整してまた反発するため、実際に買うにはいくつか具体例を見ておかないと反応できないと思います。
上昇フラッグの基本的知識は、関連記事から頭に入れてもらうと良いでしょう。
この年では他にも事例があるので、チャート集でしっかり見慣れるようにすれば、未来の大化け銘柄をきっと掴めるようになるはずです。
ロリンズ(1964年)(cf.P157)
- 36週間で254%上昇
- 害虫駆除業者オーキンとの大々的合併
- ベース前の上昇では出来高急増、7週間で143%増加
今も残る害虫駆除会社です。
こちらも短期間で2.5倍となっており、この1964年は儲けどきだったと言えるでしょう。
第1ベース
上昇後に現れる狭いフラッグでは、2倍近く上昇後になって現れます。
フラッグの期間はわずか3週間のため、悠長に待っていたら買い逃してしまいます。
滅多に現れないため事前の予習が必要になるでしょう。
第2ベース
上昇フラッグを伴った上昇も落ち着き、形成期間は短いですが、いつものベース(カップウィズハンドル)が現れるのでしっかり買っていきましょう。
旨味はだいぶ無くなりましたが、それでも儲けられるのならば儲けるべきです。
本日の気づき
- 滅多に現れない上昇後に現れるフラッグは、大きく儲けるチャンスとなる
- このパターンは、株価が短期間に2倍近く急上昇して現れる
- その後、横ばいになり10〜25%の株価調整が3〜5週間ほど続く
- ブレイクアウト後は、さらに2倍以上の飛躍的な上昇を遂げる
おわりに
上昇後に現れるフラッグは滅多にお目にかかれません。
もたもたしていると買い逃してしまいます。
そこで、新高値を更新する銘柄をモニタリングすることをお薦めします。
上昇フラッグでは総じて、新高値を更新続けることが少なくありません。
もちろんCAN-SLIMに適合した銘柄であるのが必要条件です。
新高値一覧からスクリーニングして、CAN-SLIMを満たす銘柄を探すのも手段の一つとしてありではないでしょうか。
免責事項
- 当ブログで紹介している方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはないと仮定してはいけません。
- 過去の結果は必ずしも将来の結果を示すものではありません。
- 紹介する実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、当ブログに書かれた手法・戦略による売買を勧めるものではありません。