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オニールの成長株発掘法第1章⑦~チャート100本ノック17~18本目

チャート100本ノックでは、本書に掲載されているチャートを、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。

古いチャートは自力で作成できなかったので、お手数ですが本書を片手に読んで頂ければと思います。

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コンデナスト・パブリケーションズ(1944年)

コンデナスト・パブリケーションズ

  • 101週間で514%上昇
  • 流行仕掛人として知られる「ヴォーグ」などの生活スタイル雑誌を初めて刊行した
  • 1940年代の紙不足の時期に、収益が比較的少なかったほかの出版物が全滅したことで利益が倍増した
  • さらに第二次世界大戦中には海外にいる兵士に配布するために政府が無広告の雑誌や書籍の代金を支払っていた

今も残っている大手出版社です。

出版社株が5倍株になるとは思いもしませんが、チャートをしっかり確認していれば、このチャンスを活かすことができたでしょう。



第1ベース

第二次世界大戦中のために市場が閉まり、週足が形成されない時期がありました。

そのためチャートパターンが見づらいです。

わたしなら、記載されているピボットポイントよりも手前で買ってしまいそう。


収益の急上昇というファンダメンタルの土台ができたことで、株価は安心してブレイクアウトします。

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第2ベース

手前の急上昇では、8週間ホールドルールを守って、しっかりと利確せず持ち続けるべきでした。


そして、このカップウィズハンドルも見づらいですね。

取っ手部分が大きくなるカップウィズハンドルもよくあるので、覚えておきましょう。


出来高の大小をしっかり見定めて、ピボットポイントで買っていきましょう。

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第3ベース

第3ベースまで積み重なると、はっきりとした形となっていきます。

ベースの上のベースは需給の関係から失敗する確率が最初のベースより高くなります。

しかしそれでも、なお強いベースを形成しており、依然として買いの勢いは強いものでした。

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クライマックストップ

  • クライマックストップでの売り

4~5週連続で上昇しているため急すぎる上昇といえます。

出来高が急増しているのもポイントです。


また翌週は上昇するも、前週の終値とほぼ変わらず。下半分で引けた点にも注目しましょう。

明らかに売り圧力は強く、このあと買い手が売り手を上回ることができるかどうか注意を払う必要がありました。

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ギンベル・ブラザーズ(1944年)

ギンベル・ブラザーズ

  • 103週間で674%上昇
  • ギンベル・ブラザーズは低価格と一般的な価格の商品を中心に、サックスは高級志向の顧客向けにと区別をした店舗展開をした。
  • 百貨店内に専門店を入れたり自社ブランド商品を売買したりして常連客を獲得した

今でいうところの、ファーストリテイリングの位置づけでしょうか。

約2年で6.7倍株と素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。



第1ベース

  • 最初のベースは上昇トレンドだった
  • 上昇トレンドで出来高増加

オニールは、このベースでは買いとは言っていません。


個人的には、このチャートパターンでは色んな見方があると思います。

上昇ベースはもちろん、幅の広い取っ手なしカップ、または底付近の取っ手付きカップがあるでしょうか。


ただし、下落している最中のベースは、当たり前ですがジャンプ台としての機能は期待できません。

できれば上昇のあとにできるベースを信じたほうが、報われることが多いです。

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第2ベース

底からの上昇ベースを経て株価は上昇しています。

この第2ベースは、第1ベースと違って信頼度の高いベースといってよいでしょう。

取っ手部分で短小線ができているのも、ポイントが高いです。

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第3ベース

ダブルボトムに近いカップウィズハンドルのパターンをしています。

このチャートパターンでは、2つの底がどちらもU字を描いているのが特徴でしょうか。

V字よりU字のほうが必要な調整が行われることになります。

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第4ベース

第4ベース以前に、3つの小さいベースが形成されており、個人的には移動平均線から反発してときに買っても問題ない場面もあったように思えます。


とはいえ、この第4ベースは分かりづらいパターンですが、ブレイク後は急上昇していくため逃してはいけませんでした。

この最後のチャンスを掴めたら、爆益が待っていたでしょう。

抵抗線のブレイクを意識していたら、取れたのかもしれません。



本日の気づき

  1. 市場調整が株価の横ばいを生む
  2. できれば上昇のあとにできるベースを信じたほうが報われる
  3. 取っ手部分が大きくなるカップウィズハンドルはよくある

おわりに

乱高下する相場で、アクティブ運用が再評価されているみたいです。

平均的な利益を出すのが目的であるインデックス投資は、弱気(ベア)相場では、マーケット全体が下げるので弱いです。


その点、アクティブ運用では銘柄を選別して投資を行うため、目利き力とチャートを読む力が組み合わさることで、こうした難しい相場も乗り越えることができます。

個人の場合は幸いなことに、撤退して様子を見守ることができる点でも強みです。

(もちろんインデックス投資でも撤退は可能ですが、長期投資とリンクしていることが多いように思います。)


アクティブ運用に栄光あれ!
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