チャート100本ノックでは、本書に掲載されているチャートを、時系列順に関連記事や注釈等をまとめています。
古いチャートは自力で作成できなかったので、お手数ですが本書を片手に読んで頂ければと思います。
コンデナスト・パブリケーションズ(1944年)
今も残っている大手出版社です。
出版社株が5倍株になるとは思いもしませんが、チャートをしっかり確認していれば、このチャンスを活かすことができたでしょう。
第1ベース
第二次世界大戦中のために市場が閉まり、週足が形成されない時期がありました。
そのためチャートパターンが見づらいです。
わたしなら、記載されているピボットポイントよりも手前で買ってしまいそう。
収益の急上昇というファンダメンタルの土台ができたことで、株価は安心してブレイクアウトします。
第2ベース
手前の急上昇では、8週間ホールドルールを守って、しっかりと利確せず持ち続けるべきでした。
そして、このカップウィズハンドルも見づらいですね。
取っ手部分が大きくなるカップウィズハンドルもよくあるので、覚えておきましょう。
出来高の大小をしっかり見定めて、ピボットポイントで買っていきましょう。
第3ベース
第3ベースまで積み重なると、はっきりとした形となっていきます。
ベースの上のベースは需給の関係から失敗する確率が最初のベースより高くなります。
しかしそれでも、なお強いベースを形成しており、依然として買いの勢いは強いものでした。
ギンベル・ブラザーズ(1944年)
- 103週間で674%上昇
- ギンベル・ブラザーズは低価格と一般的な価格の商品を中心に、サックスは高級志向の顧客向けにと区別をした店舗展開をした。
- 百貨店内に専門店を入れたり自社ブランド商品を売買したりして常連客を獲得した
今でいうところの、ファーストリテイリングの位置づけでしょうか。
約2年で6.7倍株と素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。
第1ベース
- 最初のベースは上昇トレンドだった
- 上昇トレンドで出来高増加
オニールは、このベースでは買いとは言っていません。
個人的には、このチャートパターンでは色んな見方があると思います。
上昇ベースはもちろん、幅の広い取っ手なしカップ、または底付近の取っ手付きカップがあるでしょうか。
ただし、下落している最中のベースは、当たり前ですがジャンプ台としての機能は期待できません。
できれば上昇のあとにできるベースを信じたほうが、報われることが多いです。
第2ベース
底からの上昇ベースを経て株価は上昇しています。
この第2ベースは、第1ベースと違って信頼度の高いベースといってよいでしょう。
取っ手部分で短小線ができているのも、ポイントが高いです。
第3ベース
ダブルボトムに近いカップウィズハンドルのパターンをしています。
このチャートパターンでは、2つの底がどちらもU字を描いているのが特徴でしょうか。
V字よりU字のほうが必要な調整が行われることになります。
本日の気づき
- 市場調整が株価の横ばいを生む
- できれば上昇のあとにできるベースを信じたほうが報われる
- 取っ手部分が大きくなるカップウィズハンドルはよくある
おわりに
乱高下する相場で、アクティブ運用が再評価されているみたいです。
現在のような乱高下を繰り返す相場で、銘柄選別が効果を発揮する市場環境にあっては、アクティブ運用活躍の好機だ。
— ぎゃつ@FIRE目指す会計士 (@gyatubeee) October 18, 2022
今後数週間はベアマーケット・ラリー(弱気相場の中の一時的上昇)になるとの見方もある
株急反発 投資家アクティブ運用に注目(NY特急便):日本経済新聞 https://t.co/W2enrFLgU8
平均的な利益を出すのが目的であるインデックス投資は、弱気(ベア)相場では、マーケット全体が下げるので弱いです。
その点、アクティブ運用では銘柄を選別して投資を行うため、目利き力とチャートを読む力が組み合わさることで、こうした難しい相場も乗り越えることができます。
個人の場合は幸いなことに、撤退して様子を見守ることができる点でも強みです。
(もちろんインデックス投資でも撤退は可能ですが、長期投資とリンクしていることが多いように思います。)
アクティブ運用に栄光あれ!
gyatuby.hatenablog.com